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ミドルウォレット【Ricco】に関しまして。(プチリニューアル致しました。)

ども!BRUSHの長谷川です。

今回は人気のRiccoシリーズについてのご紹介です。

細部を少しだけブラッシュアップしましたので、改めて商品ページには載せきれない作りの拘りなど、製作者目線でご紹介させて頂こうかと思います。
ご購入をご検討の方はご参考にして頂ければと思います。

風合い豊かなイタリア産レザー、「マルゴー」

使用する革はBRUSHの定番レザー、「マルゴー」を使用しております。
この革はイタリア産のショルダーレザーをベースに、表面へ弧を描くような「スクラッチ加工」が施されております。
「プエブロ」などが有名どころですが、マルゴーも同じ製法で作られており、とても上質なレザーです。

起毛したスエードとは違います。
革の表面をヤスリで少し荒らしたような感じです。
手触りは若干ざらっとしており、よく例えられるのが和紙のような手触りです。
使用していくにつれてこの表面がならされていき、艶が出てつるんとしたスムースな革にもどります。

ハギレは経年変化後のイメージです。

仕立て方法がミシンから手縫いに変わりました。

まず従来品との変更点ですが、ステッチの美しさに注目して頂きたいです。
今まではミシン縫いだったのですが、より品質向上を求めて手縫いへ変更しました。
正確には「裏地などの見えない箇所はミシン、見える場所は全て手縫い」となっております。

正直なところ手縫いはめちゃくちゃ時間が掛かりますので、メーカーではまずやりません。工賃を考えると実現は難しいです。
だからこそ私のような個人の職人はメーカーの製品に勝るクオリティをお届けしなければならないと考え、敢えてのチャレンジです。

私はステッチラインもデザインの一部と捉えておりますので、妥協なき商品作りを実現しました。

手縫いの様子。


細部やスペックに関して

ここからは機能や、細部の作りのご紹介です。
まずはフロント。
アイコニックな「オコシ金具」は国内の工場で製造された真鍮製の物です。
この金具、値段を聞いたらびっくりするくらい高いです。笑

棒をパチンと起こしてロックが外れます。

この開閉が結構クセになるとお客様にはご好評です。

内装はこのような感じです。
新たにBRUSHのロゴが入りました。
革の雰囲気を損なわないよう、試行錯誤した控えめなサイズ感です。

カードポケット。
4段となっております。

カードポケットの裏側と小銭入れの裏側へ広いフリーポケットが備えてあります。
こちらはカードを重ねて収納してもよろしいですし、レシートや領収書などを入れて頂いても良いかと思います。

小銭入れ内部。かなり大きく開くので視認性は良いです。
マチは1枚革ですが、内部もマルゴーレザーが贅沢に貼ってあります。
ホックは真鍮製ですので、革と共に経年変化致します。

札入れ内部。
親指を掛ける窪みが設けてあり、さらに2辺が開くためストレスなくお札の出し入れが可能です。
この場所は布や合皮が貼られていることが多い場所ですが、こちらも贅沢にマルゴーが貼ってありますので、劣化しにくいです。

お札を入れるとこのような感じ。
親指を掛ける窪みの部分よりも深くお札が入るため、お札は頭まできちんと隠れるようになってます。

細部の縫製。
やはりミシンでの縫製よりも圧倒的に綺麗に縫えます。
私の持てる技術の全てを注ぎ込みました。
量産品では味わえない上質な仕立てをご堪能頂ければと思います。

この素朴な佇まいが好きです。
金具なども万が一破損した際は交換が出来ます。
裏地も贅沢にレザーを使用しておりますので、長く使用して革を育てて頂ければと思います。

ご購読ありがとうございました(^^)

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