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【NBA】おいおい,レイカーズ。優勝か?【TDL】

LeBron信者の僕はチーム「レイカーズ」を応援しているわけではないので愛着も執着もないのですが,この2月のデッドラインに決まったトレードは流石に眠気が覚めました。

バスケは詳しくありませんが,簡潔にまとめたいと思います。

【1件目】三角トレードでWestbrookを放出。D'Loら3選手を獲得!

★LAL獲得
D'Angelo Russell【MIN】
Malik Beasley【UTAH】
Jarred Vanderbilt 【UTAH】

★UTAH獲得
Russell Westbrook【LAL】
Juan Toscano-Anderson【LAL】
Damian Jones【LAL】
27年1巡目指名権(1st-4th🔒)【LAL】

★MIN獲得
Mike Conley【UTAH】
Nickeil Alexander-Walker【UTAH】
24,25,26年2巡目指名権【LAL】

このブロックバスタートレードの要はなんといってもレイカーズでプレースタイルを確立できていなかった①Westbrookを放出,それも②比較的少ない対価③LALのニーズにマッチする3選手を獲得できたことに尽きます。

①不良債権Westbrookを放出
まずLALの置かれている立場を振り返ると,2020年に優勝して以降はロスター形成に失敗。とりわけ2021年夏にWSHから獲得したRussell WestbrookはLeBronやADと共存ができず,サラリーの大きさから補強すら阻む事態に。これを予期できなかったLALフロントの責任は重く,どう修復していくのかに注目が集まっていましたよね。

Westbrookを放出するにあたっての難点として,
 ・サラリーがでかすぎる(23年は44MM)
 ・トレンドの3&D両面で貢献不可
 ・ボールを占有するタイプのため,既存スターとの共存が失敗の可能性

といったものが並ぶため,条件を満たせないor満たす必要がないコンテンダーはトレード相手から外れてしまいます。

そこで放出先に上がっていたのがIND等のリビルドチーム。LALにとってはペイサーズのTurnerやHieldでサラリーをマッチさせつつ,Westbrookを引き取って貰うのが理想でしたかね。
しかしここで起きた問題が,「LAL,27年と29年の指名権片方は出したくない問題」でしたよね。INDは2つの1巡目指名権を求めていましたが,LALはこれを拒んで交渉は進んでいませんでした。

上記理由により,この冬にもWestbrookはアンタッチャブル()な存在になるのだろうと予想していた最中,三角トレードで放出が決まりました。

②放出した対価がかなり軽い
各媒体の記者が「このトレードはLALの大勝利」と報じていますが,大きな理由はやはり対価の少なさ。LALが希望していた「1巡目指名権を1つ放出」という条件をクリアしていますし,アセットで出されたJTA,Jonesはガベージ要員であったのでほぼ無傷。2巡目指名権×3本も取り返しが利くレベルの対価だと思います。

一番評価したいのは「27年指名権」にプロテクトを付けたことですよね。その内容も素晴らしく,「(a)27年指名権が全体1位~4位になった場合にはLALが権利を保有し」,「(b)翌28年の2位指名権がUTAHに渡される」といったもの。お気づきでしょうが通常,指名権のプロテクトが掛かった際は「翌年の1順目指名権が渡される」という条件が一般的にもかかわらず,今回は2順目指名権が渡されるのみ。リスクリターンから考えれば素晴らしすぎますよ。

③LALの弱点を埋める3選手が加入

極めつけはUTAH&MINから獲得した3選手。Westbrook移籍後に不足するハンドラー&パサーとしてD'Angelo Russellを確保。リーダー的存在かつボール離れのいいPGを欲すMINの思惑を上手く利用しつつ,ビッグネームを引っ張り出しました。
今季のRussellはFG%,3PT%,FT%ともにキャリアハイを叩き出しており,スペーシング問題解決に役立つ他,Westbrookよりもショット効率が高くTOの少ないガードをキープできるのはデカイですね。また,ドラフトされたLALに帰還というのも熱い。彼が1年目の時にはまだKobeが在籍していました。

2人目はMalik Beasley。1試合平均8本程度の3PTアテンプトがありながらも35-40%の成功率を残せるピュアシューターです。これはINDから引き抜こうとしていたHield的な立ち位置にもなりますし,スペーシングへの即効力が目に見えるかと思います。来季保有できるのも計算しやすいですね。プレースタイルももちろんですが素行面も,かつてAndersenやJR Smith,Howardといった問題児を抱えながらも優勝を成し遂げたLeBronとの相性は心配ないかと。

そしてこのトレード最大のスティールはJarred Vanderbiltの獲得でしょう。内・外でのディフェンス,オールスイッチング可能なヘルプ性能,オフェンスリバウンド,コートでのハッスル…といった汚れ仕事を一人で完遂できる若手フォワードです。おなじポジションにはVanderbiltが得意としているヘルプディフェンスがあまり上手でない八村がいるのでピンズド。LALでのデビュー戦となるGSWとのマッチでは早速随所で光るものを披露してくれましたし,相当ファンも増えそう。で来季保有可能なのもGoodですよ。

そして極めつけは彼らは昨年MINでチームメイトであったことですよね。色んな意味で世紀に残るGobertとのメガディールがなければ今季も一緒にプレーしていたでしょうね。そんなこんなで,クラブハウスでのパーソナルな心配も不要かと思います。D'loで言えばLALは故郷ですし,Vanderbiltは名門ケンタッキー大学出身。そう,ADの後輩でありGabrielとは親友的存在。楽しくなってきましたよ。

【2件目】トレード要求のBryantを放出

★LAL獲得
Devon Reed
25,26,29年2巡目指名権

★DEN獲得
Thomas Bryant

恐らくLALとしてはWestbrook放出から大きく動くことはせず,役割を失っていたWalker Ⅳをトレードする程度を想定していたはず。
しかしAD復帰後にミニッツが減っていたBryantがトレードを要求したために想定外の放出を行うことに。ミニマム契約組の中でも存在感を発揮していただけに残念でしたよね。

一方で,八村のトレードも含めれば6つの2順目指名権を放出していたLALに,ふたたび3つの手札を加えることができました。ただ,それだけ2巡目指名権の価値は軽いともとれますけどね。

【3件目】Pat Bevを失いつつもリムプロテクターを確保

★LAL獲得
Mo Bamba

★ORL獲得
Patrick Beverly
?年2順目指名権

Bryantを放出したことに伴い,再び控えセンターの確保が必要となったレイカーズ。流石にGabrielではPSを戦い抜けないという判断でしょうか。
目を付けたのはBolBolの台頭によって出番を失いつつあったMo Bamba。彼もHieldやTurnerよろしくLALの獲得候補にかねてより挙がっていた選手。7フッターから繰り出されるショットブロックも魅力ですが,なによりためらわずにスリーを放てるストレッチ性能は魅力ですね。

一方で,Bambaのサラリーに合う選手が10MMのBeverlyしかおらず,MIN組の3選手合流を待たずして彼をアセットとして放出することになりました。これはチーム戦力というよりリーダーシップやダーティワークの面からみても痛いですね。Beverlyは単体でカルチャーを生み出せる希有な選手。Bryant,頼むでほんま。そんでLALも要求されたからって出してあげるのは律儀すぎるで。

あかん!レイカーズ優勝してまう!

とはならんねん。流石にそこまで期待するのは酷。とはいえ,PSで戦えるロスターになったのは間違いなく,バブルADが返ってくればウエスト決勝くらいはいけるかもね。
スペーシング,ディフェンスの両方を解決できた素晴らしいTDLだったと思います。それだけにBryantのトレード要求⇒Beverly放出は本当に惜しかったですね。ORLからバイアウトされたけど,LALは契約できんのか?仕組みしらんけど。

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