【MLB】マイナーリーグ選手とMLBによる史上初のCBA合意

明日にMLB開幕を控える日本時間3月30日10時57分,Jeff Passan及びEvan Drellichによって大きなニュースが伝えられました。

マイナーリーグ選手とMLBの間でCBA【労使協定】が暫定合意にいたったとの内容です。(まだ締結には至っていないと思われます。)
1968年2月21日にプロスポーツにおいて初となるCBA-1がMLBPAによってもたらされましたが,”マイナーリーガーのため”にCBAが合意に至るのはこれが初めて。
既出の情報は少ないですが,簡潔に内容をまとめていきます。

①合意までの経緯

2020年,Low-AからTriple-Aまで162球団が存在したマイナーリーグでしたが,2021年シーズンから42球団を削減。MLB球団の傘下に4チームがくっつく120球団体制となっていました。
また,2022年のCBA交渉においては,米国国内のマイナー組織における選手保有人数を現在の180人から150人に削減することをMLB側が提案。これは棚上げとなったものの,マイナーリーガーの権利縮小に繋がる動きが続いていました。
そんな中,昨年9月にマイナーリーガーがMLBPA(MLB選手会)に加入することが発表され,一定の後ろ盾を得ることに成功していました。

②今回のCBAにて合意した内容

Jeff Passanらの報道をまとめると以下のとおり。

(1)合意期間
2023年~2027年(5年間)

(2)合意内容
①最低年俸の引き上げ

FCL&DSL:4,800ドルから19,800ドルへ
Low-A:11,000ドルから26,200ドルへ
High-A:11,000ドルから27,300ドルへ
Double-A:13,800ドルから30,250ドルへ
Triple-A:17,500ドルから35,800ドルへ
また,給与支払が4-9月のシーズンのみならず,1-12月の年間を通して支払われる。

②選手年金の改定
今までマイナーリーグの選手はMLBPAに属していなかったため,恐らくですが選手年金制度の享受できていなかったと思われます。
報道によると,MLB選手と同様の401(K)プランに加入することができると見られています。

③リザーブ人数
2024年以後,米国国内のマイナー組織(DSLでプレーしているような若手を除く)における選手保有人数を現在の上限180人から上限165人に削減。これはMLB・オーナー側の要求を呑んだ形でしょうか。今回の措置によってMiLB球団の数に変更は生じない見込み。(MLBと傘下球団120チームが2021年から10年間の提携契約を締結しているため)

④マイナーリーグFA
19歳以上で契約した選手が7年間40人ロスター入りできない場合にマイナーリーグFAとなっていたが,その期間を7年から6年に引き下げ。

⑤その他待遇面の改善
・3A&2Aの選手は1人1部屋で居住可能に。妻子を持つ選手はより広い住居に住むことも可能。(2024年~)
・FCL&DSL&A&A+の選手はスタジアムまでの交通手段が提供される。(2024年~)
…等

最後に

この労使協定により,MLBを志すアマチュア選手が増えそうな気も。大学進学ではなく,高校から直接プロ入りする選手も増えますかね?本格始動は2024年からのようですので,注視したいと思います。MLBのCBA史については是非下記記事をご覧ください。

<参考文献>


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