年は「とる」のではなく、周りに「とらされる」のではないか

僕は30歳になるのが怖い。
今は28歳だが、あと1年3か月ほどで30歳だ。

なんというか漠然とした不安。
端的にいうなら
「ジジイになってしまうのではないか」
という不安。

ちょっと言葉を付け足すなら
「感覚がジジイになってしまうのではないか」
という不安。

どんどん考えが凝り固まって
時代に取り残されて
体も心も考えも衰えて、
何も成し遂げないまま老いていくのか
という不安。

26歳ごろから、こういう漠然とした不安を
抱えていた。

そんな不安を現代アーティストを
やっている友人(30代)に喋った時、

「30歳なんてまだまだ若いよ」
「自分も不安だったけど30代意外と楽しいよ」

と言われた。
この言葉が結構響いた。

当たり前だけど30代は客観的に見れば
まだまだ若い部類に入る。

そしてこれも当たり前だけど
30代になっても楽しいことはたくさんある。

でもそんな当たり前の事を見失っていた。

こういう言葉を現役の30代から
言われたのが心強かった。

「そうだよな。まだまだ若いよな」
「30代って楽しいんだ」
「30代を充実させるためにもっと頑張ろう」

と前向きに、なんなら少し30代を
迎えることが楽しみになった。



そして、その時に
「俺たちは周りに勝手に”年を取らされている”のでは?」
と思った。

なんというか、肉体的な加齢はさて置いて
社会の空気で精神的に年老いていくのでは?
と思った…という感じ。

例えば、僕の周りでも
「30歳になったらもうジジイ(ババア)だから…」
と自虐的に言う人がいたり

ちょっと年上の人たちに
「28とかもうオッサン(オバサン)じゃん」
と言われたりするうちに、

自分もなんとなく
「俺もうオッサンなんだ」と思うようになっていった。
社会に年を取らされていた。

皆さんもそんな時ありません?
ないですかね?だったらすみません。

もちろん自虐的に言ってコミュニケーションを
円滑にするための”ボケ”でもあると思うんですが
これは、過度にしなくてもいいのではないか?
自分にとってマイナスな面の方が
大きいのではないか?
と思う。

自分で自分の可能性を消してるというか…。





こういう事は、もしかしたら女性の方が
言われているのかもしれない。
そして俺も言ってしまっているかもしれない。


「もう@@歳だから…」
「いい年してまだ@@な服を…」
「結婚適齢期なんだから…」

これらの「相手に年を取らせる」言葉も
女性に対して使われていることが多い印象だ。
まあ男にも言われるけど。

とにかく不用意に
「周りに年を取らされず」
「周りに年を取らせず」
たのしい30代を迎えたいなぁ。

そして今回の文章は
「いいことを言おうとしてる感」がして
客観的に読んで腹が立った。



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