中小企業診断士馬場拓@B'Sコンサルティング

宮崎県延岡市の中小企業診断士。(株)B'Sコンサルティング代表取締役。元量販…

中小企業診断士馬場拓@B'Sコンサルティング

宮崎県延岡市の中小企業診断士。(株)B'Sコンサルティング代表取締役。元量販店、衣料商社バイヤー。商売大好き人間。中小企業施策に精通。グループ会社で衣料品店も経営。地域密着の経営支援や繊維業界発展に尽力していきます。 http://www.bs-consulting.biz/

最近の記事

「ユダヤの商法」が世界を動かす

日本マクドナルドを創設した藤田田さんをご存じでしょうか?マクドナルドと言えば、私も週に2~3回はお世話になっている大好きなファーストフードです。1971年に輸入業を営んでいた藤田商会こと藤田 田氏が、米国から日本へマクドナルドを導入しました。 藤田田氏は、戦後GHQの通訳の仕事をしており、そこでユダヤ系アメリカ人からユダヤ商法を学びます。ユダヤ商法で藤田氏は輸入業(宝石等)として大成功し、マクドナルドも導入して大成功。そのユダヤ商法の秘訣を書いた本が「ユダヤの商法」藤田田著K

    • GWに読みたいビジネス書3選!

      もうすぐGWですね!どこに外出しても人人人、そんなときは自宅か近所のカフェに行って、読書三昧というのもアリではないでしょうか? 今回は、GWにじっくり読みたいおすすめのビジネス書を3冊ご紹介します。 ①「ビジョナリーカンパニー0」ジム・コリンズ 著 日経BP社 これは本当に名著!多くの経営者が名著として推薦するのも納得です。ビジョナリーカンパニーシリーズの集大成であり原点ともいえる本。偉大で永続的な企業になるためにすべきことは何なのか?企業規模の小さな頃から考えておくべき

      • 今あるものに感謝することで企業は豊かになる

        小規模・中小企業には人・物・金の経営資源が無いと言われるが…「資金が少ない」「売上が少ない」「人手がいない」「特徴が無い」…など、経営資源が乏しいと言われる中小企業の皆様は、あるものより無いものにフォーカスを当ててしまいがちです。特に、人材不足は深刻で会社が求めるような人材がなかなか来ないという声を多く聞きます。  しかし、無いものにフォーカスを当てても問題は解決しません。冒頭のオプラ・ウィンリーが言うようにあるものに感謝をすることが大切なことではないでしょうか?幸福学や引

        • 資金繰り表は「転ばぬ先の杖」~資金繰り表で資金の流れを予測しよう~

          経営に大切なのは売上・利益を創出することももちろんですが、お金の流れを管理すること。銀行残高が無くなると仕入代金や給与の支払い、借入返済等が滞ってしまいます。そんな時に必要なのが「資金繰り表」です。今回は資金繰り作成のポイントをご説明します。 多くの中小企業が資金繰り表を作成していない 先日、ある商工会議所の指導員の方から聞いた話ですが、中小企業で資金繰り表を作っているところは10社 中1社あるかないかだそうです。資金繰り表を作らない1番の理由は「何をどう書いたらよいかわか

          映画「ショーシャンクの空に」から得られる教訓

          今回は、私の大好きな映画「ショーシャンクの空に」をご紹介します。好きな理由は、生きる上での教訓が満載だからです。映画は娯楽としてではなく、様々なことを私たちに教えてくれます。 あらすじ主役のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は銀行の副頭取まで上 り詰めたやり手の銀行マンですが、妻とその不倫相手のプロゴルファーを殺した容疑をかけられ、逮捕されます。アンディは無実を主張したものの、終身刑の判決を受け、ショーシャンク刑務所に収監されることに。この大規模な刑務所ではノートン

          映画「ショーシャンクの空に」から得られる教訓

          経営と幸福度の関係(「幸せ」に気をつけていますか?)

          経営者にとって「幸福」とは何でしょうか?売り上げが上がる事、利益が出ること、お客様に喜んでもらうこと、会社が成長すること…?今回は経営と幸福度の関係について触れたいと思います。 どんな時に「幸せ」を感じますか? 私たちはよく「健康には気をつけてね」といいますが、「幸せに気をつけてね」とは言いません。意外と自分の「幸せ」に気をつけている人は少ないかもしれません。また、事業の経営をしていると、「経営」(仕事) に没頭するあまり、自分が「幸せ」かどうか確認することは少ないかもしれ

          経営と幸福度の関係(「幸せ」に気をつけていますか?)

          想像は「像を想う」本田宗一郎のデザイン論

          今回は、「1日1話読めば 心が熱くなる 3 6 5人の仕事の教科書」の中で、印 象に残った話があるのでご紹介いたします。これは元本田技研の岩倉元常務が 本田宗一郎の下で働いていたころのエピソードです。 「1 日 1 話読めば心が熱くなる 365 人の仕事の教科書」とは?1日1話著名人の生き方や仕事の考え方が読める一冊です。言わずと知れたベ ストセラーですが、まだお読みでない方はぜひお勧めいたします。稲盛和夫・佐藤 可士和・羽生善治・平尾誠二・柳井正等、1ページに収まっている

          想像は「像を想う」本田宗一郎のデザイン論

          針鼠(はりねずみ)の概念

          今回は、ビジネスに関する名著から経営のヒントに触れたいと思います。 「良い企業」から「偉大な企業」になるには?ジェームス.C.コリンズ著の「ビジョナリーカンパニー2(飛躍の法則)」の 中に、針鼠の概念というものが登場します。 「ビジョナリーカンパニー2」の中では、「良い企業」から「偉大な企業」へと 変革するために必須の概念として紹介されています。 「ハリネズミと狐」「針鼠(ハリネズミ)と狐」という随筆を書いたアイザイア・バーリンは、世 の中には針鼠型の人間と狐型の人間がい

          MBAのこと⑧(修士論文ドタバタ記⑷)

          今回は、修士論文完成までの「追い込み期」について書きたいと思います。 〇修士論文ドタバタ記⑴はこちら↓↓↓ 〇修士論文ドタバタ記⑵はこちら↓↓↓ 〇修士論文ドタバタ記⑶はこちら↓↓↓ 目次は結構重要これまで行った先行研究やインタビュー調査の結果を整理、まとめていくという作業が必要になりますが、私の場合は、インタビュー調査の後、適宜インタビュー結果をマトリックス図を作って分類していました。また文字起こしは、インタビュー調査の後すぐに忘れないうちにテキストに書いていました。

          MBAのこと⑧(修士論文ドタバタ記⑷)

          MBAのこと⑦(修士論文ドタバタ記⑶)

          今回は、社外企業へのインタビュー調査の体験をお伝えします。 〇修士論文ドタバタ記⑴はこちら↓↓↓ 〇修士論文ドタバタ記⑵はこちら↓↓ インタビュー調査のアポ取りが難航するリサーチクエスチョンが定まり、仮説を立てて検証するために私は定性的調査を行うことにしました。調査には一般的にアンケートの取集分析による定量的調査とインタビュー調査等の定性的調査があります。リサーチデザインを設定する際に、どちらにするのか?それとも両方するのかを検討します。例えばある程度アンケート調査で数

          MBAのこと⑦(修士論文ドタバタ記⑶)

          MBAのこと⑥(修士論文ドタバタ記⑵)

          前回はMBAの修士論文の考え方や概要をご説明しました。今回は、具体的な研究の流れや私が苦労した点などに触れたいと思います。 〇前回の修士論文ドタバタ記⑴はこちら↓↓ 修士論文の大まかな構成修士論文とは自分自身が明らかにしたい問いに対して、調査や実験を行い結果を実証する。その説明のプロセスです。 一般的な修士論文の流れは以下の通りです。 まずは、自分の研究したいテーマを設定します。MBAの場合は、社会人であるため自分自身の仕事の中から得た問題意識から設定することが多いです

          MBAのこと⑥(修士論文ドタバタ記⑵)

          MBAのこと⑤(修士論文ドタバタ記⑴)

          修士論文とは?修士論文とは、MBAや大学院を修了するための修士号を得るための論文。学部であれば、卒業論文と呼びます。私も遥か昔、26年ほど前の大学生の時に卒業論文を書いた覚えがあります。修士論文は、卒業論文を発展させて、自分のキャリアや仕事の中から生まれた問題意識をもとに、明らかにしたい課題を調査分析を行い、考察した内容をまとめたものです。 通常2年間のMBAの通学期間(神戸大学MBAは1年半)の間に1年目はMBAに必要な科目を履修することが主ですが、2年目からは担当教授(

          MBAのこと⑤(修士論文ドタバタ記⑴)

          MBAのこと④(オランダサッカーから学ぶ幼少からの経験学習)

          MBAに通う中で学んだことをアウトプットするコーナー。今回は経験学習について。世界でもサッカー強豪国であるオランダがユースチームである小学生に対して行っている教育から経験学習について学びます。 〇か×の教育を受けていないか?私たちはスポーツや勉強など幼少のころから様々な教育を受けています。例えばサッカーであれば、シュートを決めたら「ナイスシュート!」と褒められる。逆に、シュートを外したら「惜しい!もう少しやったね。」とか一方的にフィードバックをコーチから貰います。学校でも点

          MBAのこと④(オランダサッカーから学ぶ幼少からの経験学習)

          MBAのこと③(グループシンクとは?)

          神戸大学MBAに通い出してから様々なことを学んでいます。その学びを深めるために特に印象に残った学びをアウトプットしてきたいと思います。 今回は組織行動論の中の「グループシンク(集団浅慮)」です。グループシンクとは、集団で何かの合意形成をするに当たって、意見や結論に対して正しいのかやリスクなどを適切に判断・評価されることなく愚かな決定をしてしまうことです。 アービング・ジャニスという心理学者が提唱したもので、集団であるがために「三人寄れば文殊の知恵」の全く逆の効果となってし

          MBAのこと③(グループシンクとは?)

          MBAのこと②(なぜMBAに行くのか?)

          4月から進学している神戸大学大学院MBA課程について今回はなぜ私がMBAに行くのか、そして現在まで通って(というかオンライン授業がほとんどですが…)感じたことを書いています。 宮崎で中小企業診断士をして14年…平成19年に中小企業診断士登録をして独立。翌年同じ中小企業診断士である現在の妻と結婚して宮崎に転居。都合中小企業診断士の仕事をして14年になります。サラリーマン時代よりも長くこの仕事についており、さすがに14年にもなるとベテランの域(まだまだ若輩者ですが)。近年宮崎県

          MBAのこと②(なぜMBAに行くのか?)

          MBAのこと①(MBAって何?)

          令和3年4月から私は神戸大学大学院経営学研究科MBA課程に進学しています。MBAって聞いたことがあるけど、どんなことを習うの?本当に意味があるの?どんなメリットがあるの?等々、気になっている人に私の実体験を踏まえて定期的に体験談を記載していこうと思います。 MBAって何?MBAとはMaster of BusinessAdministrationの略称です。日本語では経営学修士号、または経営管理修士号と呼ばれる学位であり、経営学の大学院修士課程を修了すると授与されます。よくM