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【#006 前編】職人への転職が天職に/職務はやる気スイッチ/やめない限り失敗なし

前回の記事から更新に少し時間がかかってしまいました。でも、インタビューやめませんよ。「やめない限り失敗はない」のだから。今日はそんなお話。たくさんいいお話が聞けたので長編となりました。前編、中編、後編と3部作でアップいたします。是非最後までご覧ください。

― プラスワン(株式会社日本オートプラザ) 鴨川マネージャー ―

今回は、リペア業で20店舗展開されていますプラスワン(株式会社日本オートプラザ)の鴨川マネージャーにお話を伺います。

〈ピックアップ音声インタビュー〉

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(細川)お忙しいところ、お時間いただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします。

(鴨川)よろしくお願いいたします。何なりと聞いてください。(笑)

(細川)マネージャーはプラスワンに入られて何年になられますか?

(鴨川)今で13~14年目になります。

(細川)へぇ~、ベテランでいらっしゃいますね。

(細川)プラスワンさんの事業内容って、お直しや修理が専門のリペア業のチェーン店とお伺いしてますが、元々そういった業界に入ろうと思っていらっしゃったということですか?

(鴨川)普通にサラリーマンをやって、文房具屋さんで3年働いて、ウエスタンショップで10年働いたのですが、そのウエスタンショップで働いていた時に、革のブーツなんかを直しに行く先が、今のリペア、修理の業界と関りがあったということなんです。

(細川)なるほど!!

(鴨川)関わっていくうちに、「もうこれで稼げる!」と思って、これは天職だと思って、転職をしました。

(細川)そうなんですか!?転職で天職に!!

(細川)元々はウエスタンが好きで、革を扱ったりとか、シルバーを扱ったりとかいう感じですか?

(鴨川)もうお店は数年前に無くなってしまったんですが、「神戸で唯一のウエスタンショップ」っていうのでやってたんです!

(細川)へぇ~!!因みに何というお店だったんですか?

(鴨川)GOLD RUSH(ゴールドラッシュ)!

(細川)あ、聞いたことあります!今は無くなっちゃったんですか?

(鴨川)全店舗無くなったんじゃ無いかな。結構多店舗あったんですけどね。

(細川)そうですか!そのウエスタンショップをやる、もしくは経営するのではなくって、お直しの方に行かれた理由っていうのはあるんですか!?

(鴨川)ウエスタンショップ、アメリカン雑貨で独立しようと思っていたんですが、インターネットで個人輸入とか、今は手軽に個人が買えるようになったでしょ。それで、ウエスタンショップのお店の売上がどんどん厳しくなっていったんですよ。

(細川)はぁぁ、そうか!そういうことですか!!

(鴨川)その業態もダメになってきて、物販はダメかなぁと思うようになって、何かいいものはないかなぁと。手に職をつけるような…。

(細川)ええ、ええ。

(鴨川)本当に偶々、ウエスタンブーツを修理に出しているところの人と知り合いになって、そこで、こういう仕事があるんだと初めて認識しました。

(細川)そのウエスタンブーツを扱う会社がプラスワンさんのようなリペア会社に仕事を依頼している、いわゆる企業同士の案件として出されていたということですか?

(鴨川)いえいえ、もう本当、簡単な修理です。靴底が減ってきたから直してほしいという依頼とかです。最初は紹介をしていたんですけど、僕が預かって、それを持って行って。時間にして1時間かからないくらいです。それで代金を頂戴してみたいな感じですね。

(細川)なるほど、そういうことですか!いわゆるブティックさんが丈直しでお直し屋さんに持っていくという感じですね。

(鴨川)そうそう、そんな感じです。

(細川)そこで、見ているうちに、これは楽しそうだなと思われたわけですね。

(鴨川)そうです。ウエスタンは普通の革靴だと言っても、だいたい何万円もするじゃないですか!だから、履きつぶしじゃなくて、きれいに履いて、手入れさえすればずっと履けるというのを知ったんですよ。

(細川)なるほど~!!(感心)それが2007年くらいですか!

(鴨川)2009年くらいじゃないかな!?

(細川)マネージャーに当時、先見の明があったわけですね!インターネットの普及でアメリカン雑貨も難しくなるだろうと…。その販売よりも、技術の方にシフトしていこうと。

(鴨川)そうですね!

(細川)ということは、革がきっかけとなっているということですか?

(鴨川)今もお店なんかでも、革の財布の修理も自分で出来る範囲はしていますね!元々そういうのに興味はあったんですよ。手作業とか、クラフトとか。

(細川)へぇ。なるほど。

因みに、今、プラスワンさんでは革修理以外に、どういったものを扱われているのでしょうか?

(鴨川)メインが靴修理、そして鞄の修理、合鍵、時計の電池交換とかですね。あと細かく言うと、ジュエリーの修理とか、表札だとか、印鑑だとかですね。いわゆる町の修理屋さんです。僕たちはフランチャイズでやらせていただいています。

(細川)そのプラスワンさんというのは全国的に展開されているのでしょうか?

(鴨川)はい。本部は全国でフランチャイズを250店舗以上展開されています。

(細川)その中で御社はフランチャイズの中で多店舗展開されていると思いますが、関西、千葉、九州と展開されているですよね…。

(鴨川)元々僕が入社した当初は、関西で4店舗だったんです。で、千葉に2店舗、九州に2店舗だったかな?その展開している中で、まず関西の4店舗の売上を立て直すというミッションがありまして。(汗)当時は1店舗当たり60万くらいしか売上も立っていなかったので。

(鴨川)で、話は戻るのですが、今のプラスワンに入る前に、どうしても靴修理がやりたくて、修行じゃないんですけど、大阪の別の靴修理屋さんで働きたくて、すぐに働きだしました。

(細川)えっっっ!!!それも同じようなリペア業界ですか?

(鴨川)そうです、そうです!大阪で数店舗展開している会社です。そこで修行だと思って、給料もホント15万くらいでしたね…。交通費は2万円以上は自腹とか、ポスティングとかの経費も出ないところだったんですけど、これも修行と思って1年間頑張って働きました。

(細川)なるほど!!すごいですね!!

(鴨川)でも、このままいたら、一生給料も上がらないだろうなと思って、そこで働きながらこっそり職探しをしていました。実は今のプラスワンで働きたくて、一度面接を受けに行ったんですけど、落とされたんですよ!!

(細川)えーーー!!!マネージャーが!!??

(鴨川)それで仕方なく、当時の大阪の靴修理屋さんで継続して働いて。そして1年ぐらいしたらまた同じプラスワンで募集をしていて、で、そこにリベンジじゃないんだけど、もう一度挑戦しようと思って受けました。

(細川)そうだったんですか!!それだけ、プラスワンさんに行きたかった理由は何だったんですか?

(鴨川)単純に場所ですね。

(細川)神戸で働きたいと。

(鴨川)そうですね。

(細川)でもすごいですね。一度縁がなかったところにもう一度リベンジで実力をつけて戻ってくるってなかなか無いことだと思います。

(鴨川)そこで雇う側も、あまりよろしくないですよね!?(笑)

(細川)いやいや、そんなことも無いと思いますが。(汗)

(鴨川)経験者ということで雇ってもらったんですけどね。

(細川)そこが大きいですよね!言えば、入った段階で即戦力になるわけですものね!

(細川)やっぱり、会社が違っても使う機械であったりとか、同じような感じなんですか?

(鴨川)だいたい同じですね。特にフランチャイズでやっているお店はだいたい同じです。

(鴨川)お店は同じなんですが、お店の中で個人差が出てきますね。個々人で勉強をする人は更に技術を身に着けて、違う機械を使えるようになったり、それで会社が機械を購入したり…。

(細川)会社はそういう個人勉強はどんどんやっていこう!という雰囲気なんですか?

(鴨川)それは、店店で違いますけどね。元々自分がいた店には、ミシンもなかったですし、ディンプルキーを切るマシーンも無いし、無いものだらけだったんですよ。だから、売上を作って、機械を購入してっていう流れでしたね。

(細川)なるほど。ということは、御社は売上が上がるのであれば、どんどん先を見据えた機械の導入をしていっていいよと。勉強になるならどんどんやりなさい、という環境だったということですか。

(鴨川)はい。そうですね。

(細川)すごい会社ですね!!素晴らしい社長ですね!!

(鴨川)元々社長は車業界の方なので、リペアに関しては御存知では無かったというのが、僕にとってはすごく良かったんですけどね。

(細川)そうなんですね。だから、私もちょっと思っていたんです。会社名が「株式会社日本オートプラザ」っていうのが。なぜ、オートってつくのかなぁ?って思っていたんですよ。キー関係から車が関係するのかなぁと勝手に想像したりして…。

(鴨川)オートプラザは車のオークションを手掛けているのが本業だと思います。僕もそんなに詳しくは分かりませんが。…。

(細川)では、本社とは全く別業態ということですね。

(鴨川)そうです。靴修理の方は任されていたので、これはチャンスと思って、勉強しました。

(細川)お直しの主力はやはり、靴の修理なんですか?

(鴨川)当初7割が靴修理だったんですけど、今は半分ですね。あとは、時計だとか、カギだとか、その他諸々で半分を補っていますね。

(細川)なるほどですね!

(鴨川)元々はジュエリー修理もなかったですし、クリーニングなんかも無かったんです。勝手に現場で、営業の方たちとお話をして、決めていった感じです。

(細川)こういうことができるか、ああいうことができるか?といったことで、試行錯誤されたわけですね。

(細川)確かにそうですよね!?一回お世話になったら、あれも出来る、これも出来るってお客様が思えば、また戻ってきてくれますよね!

(鴨川)はい、リピーターが大事になりますので。

(細川)入社された時というのは、マネージャーにとって、師匠的な方はいらっしゃったんですか?

(鴨川)それが、僕の場合はほとんど独学みたいな感じで…。

(細川)独学!!??では、大阪の修行先での最低限の技術でスタートしたって感じなんですか?

(鴨川)その大阪でも、研修期間で2週間くらいしかなかったので、横で見とけみたいな感じだったんです。その後は、お店の従業員の空きがあったりすると、いきなりそこに配置となるわけです。何しろ、自分でやっていくしかなかったんです。

(細川)(驚!)(驚!)(驚!)

(鴨川)今みたいにインターネットも、YouTubeもない時代ですから、簡単に学べる環境ではなかったので。学ぶ方法が無くて。

(細川)じゃぁ、自分がお店の機械を使って、やるしかないと。

(鴨川)失敗もしながら、練習、練習の日々でした。

(細川)へぇーーーーーー!(感心)

(鴨川)だから、自分の靴を靴屋さんに持って行って、どんな風に直していくのかなぁって、実際に見に行って研究をしてましたね。

(細川)はぁぁ、実際にご自身がお客さんになって。

(鴨川)それを経験していくうちに、リペアって何でこんなにダサいのかなって思うようになって。

(細川)もっとスマートにできるんじゃないかと…。

中編へつづく


株式会社日本オートプラザさんの展開するプラスワンは、靴・鞄・傘・ジュエリーの修理をはじめ、時計の電池交換、靴のクリーニング、合鍵の作成も手掛ける街の修理屋さん。
兵庫・大阪に9店舗、千葉7店舗、九州に4店舗と、グループで20店舗を手掛ける。
何か修理のお困りごとがあればいつでも相談に乗ってくれます。ホームページにはそれぞれのサービス内容や、割引クーポンも!ブログではお得な情報が随時更新中!
是非ホームページを覗いてください!

プラスワン(株式会社日本オートプラザ)
Home Page:
https://sites.google.com/view/plusone-autoplaza/top?authuser=0 
Blog:
https://plus1-autoplaza.com/


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