ごほうびのBRUTUS、コンビニ人間

昨日病院に行って、今日も病院に行った。
病院に行くのは辛いので、頑張って行った自分を甘やかすために、昨日は帰りにスターバックスに寄り、今日は本屋に寄って、「マンガが好きで好きで好きでたまらない」特集のBRUTUSを買った。
BRUTUSを買ったら、本屋と併設されているカフェの値引き券をくれたので、隣のカフェでカフェラテとアップルパイも買った。
人の思い込みというのはすごいもので、カフェの店員さんに「持ち帰りで、」と行ったら、聞こえなかったのか「あと15分でラストオーダーなので、それでもよければ中でお召し上がりください。」と言われてしまう。
最近はみんなマスクをしたまま会話をしているので、口の動きも分からないし意思疎通が難しいだろうな。と思いながら改めて持ち帰りでと頼んだ。

多分店員さんは聞き間違ったことに気付いていないし、そんな風に、私も自分が間違ってるのに気付いてないことがたくさんあるんだろうなと思う。
「アップルパイは、少しオーブンで温めていただくと美味しいですよ。」と帰り際その店員さんが言ってくださって、「あ、はい。」と言って店を出た。
以前スターバックスでも言われた。オーブンで少し温めると良いですよ。
私はオーブンなんて生まれてこの方使ったことがない。
「あ、はい。」とへらへら返事をしながら、いやオーブンオーブン言うけどオーブンってなんだ。普通は家にあるのか?うちのレンジにオーブンの機能もついてるのか?全然分からん!と、いうようなことを「あ、はい。」の間に考えていた。
まあ結局、分かろうという気が無いだけだよな。
と思ってカフェラテを一口飲んだら、美味しくてびっくりした。

ところで最近髪がばさばさ抜けると思ったら薬の副作用だそうだ。
今までにも薬のせいで髪が抜ける時期は何度かあって、その度に絶望的な気持ちになっていたけれどもしばらくすると新しい毛がつんつん立って生えてくるので、意外と大丈夫なんだなと毎回しみじみしていた。
なので今回も大丈夫だろうとは思いながらも、BRUTUSのブルーピリオドのページを読んでいたら涙が出たのでちょっと精神が弱っているのかなと思う。(もちろんブルーピリオドのページが素晴らしかったからです。そこだけじゃなくBRUTUSのマンガ特集全部素晴らしかったのですが。)

人が書いた文章を読むのが昔から好きで、最近それに拍車がかかり一日中何かを読んでいる。
その流れで満を辞して村田沙耶香さんの、「コンビニ人間」を読んだ。いやはやこんな恐ろしい話だと思わなかった。ずっと、ひやひやひやひやしながら読んだ。ただ共感する部分も沢山あって、この主人公のような考え方で生きられたらいっそ良いのかもしれないと思ったり、ここまで色々割り切れているのに、やはり社会の歯車になることを考えて生きてて偉いなと思ったりした。
作中で、主人公の友達の旦那さん達が30代後半で未婚でコンビニバイトしかしていない主人公に対してあからさまにドン引き、結婚ぐらいした方がいいよ等とずけずけ言ってくるシーン、現実より誇張して描かれているとは思うけれども現実でもああいう人達多いですよほんと気をつけてくれよ。
と、思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?