見出し画像

就活生の親として出来ること(2)

(1)から続く

〇就活の周辺事情

話が戻りますが、有名企業の人事採用担当者が、時間がない中でエントリー数が多すぎてすべてのエントリーシートまで丁寧に目を向けることが出来ないので、学歴で切ってしまって、より上位の大学のエントリーシートに時間を費やす方向に行くだろうことは社会人であれば容易に想像がつきます。

その中でいかに目を止めてもらうか、そのためには早期行動や人事部採用担当の視点に立ったエントリーシートの作成が必要になります。優秀な学生であればそれを見越して行動できると思いますが、今まで勉強にはあまり注力してこなかった学生にはそれが難しい。

一方で、社会人として会社に入社した後、新入社員に求められるものは必ずしも受験勉強のテクニックが秀でているとか資格をいくつも持っているということには限りません。受験戦争や大学で身に着けたスキルは当然活かされる場面はありますが、それ以外にも、コミュニケーション力やリーダーシップ、ストレス耐性等必ずしも学歴が高いから身についているとは言えない資質が求められる側面があります。実際に息子がチャレンジした企業はそんな学生を求めていました。

〇学生ごとのやり方があっていい

また、一部上場企業であっても東大生ばっかり取ってないですよね、大企業ほど懐が深くて、東大●名、早慶●名、GMARCH●名、地方・それ以外●名とOBを中心として社内リクルートグループを作って毎年この大学で●名と内定枠を持っていたりします。なので、例えば大企業の場合に、東大生の中で1人、早慶で10名、それ以外で20名と採用目標があることがあって、優秀な学生は優秀な学生同士つまり早慶は早慶の学生同士での競争になるわけです。早慶だけで何万人もいますからね、早慶であっても内定がもらえないケースが出てくる。逆に上位校でない学生であってもそれ以外の学生の枠の中できらりと光るものがあれば一部上場企業の内定をゲットする可能性があるんですね。

上位校でない学生の中には最初から上場企業は無理だとあきらめてなかなかエントリー自体をしない人も多い。そんな中で普通にエントリーしてくる上位校でない学生は逆に目立って人事採用担当の目に留まる場合があるんです。だから上位校でない学生には早期からどんどんチャレンジして確率を上げ、自分の良さを見出してくれる企業との出会いを見つけてほしいと思います。まずインターンでエントリーシート出してみて書類審査受かったらその会社には学歴フィルターは無いと思ってよいと思います。採用する可能性のない学生を時間と手間かけてまでして相手をしないですよ、効率と利益を求めて行動する企業人なら当たり前のことだとも言えます。

もちろん超優良企業でスクリーニングで最低学歴をBランク以上等と設定している企業があればその機会も無いかもしれませんが、すべての企業がそうではないですから最初からあきらめて投げ出す必要はないのです。

逆にスクリーニングする企業は仮に受けても受からないので、限られた時間と労力をかける必要のない会社としてこちらからお断りなんですよね。嘆いている暇があれば受け入れてくれる他の優良企業を探す方に時間を使った方が良いです。そんなことも親であれば客観的に見ることが出来ます。

就活では上位校でない学生が勉強や知識で早慶、GMARCHと同じ土俵で競争する必要はありません。いかに自分自身の得意なことや人としての特徴を分かりやすく伝え気に入ってもらえるか、この学生なら一緒に働いてみたいと思ってもらえるかで勝負すべきでしょう。人事も人の子です。また一緒に仕事をする人もまた人なのです。頭良くても人間性全くダメだと一緒に働きたくないのは社会人なら十分分かりますよね。

今は就活塾や就活アドバイザーがお金で学生に指南する時代、親として厳しい就活競争を勝ち抜くために何が出来るか、それは決して甘やかしではないと思います。大学まで成功しても就活で失敗しちゃったら人生変わりますからね、実際のところ。

〇親も勉強が必要

ところで実際バブル世代からバブルがはじけた世代である50代の私たちの時と今の就活は異なった様相を呈しています。おそらく易不易で本質の部分では変わらないのでしょうが、インターネットによる情報収集、企業へのエントリー、インターンシップ。???の連続です。


SPI、テストセンター、玉手箱、インターン、エントリーシート


50代の親世代のみなさん、このうち就活における言葉の意味をいくつご存じですか?3年前の私は全て分かりませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?