2018/05/05 本のある空間

本堂に本棚をひとつ置いた。あちこちに所在なく散らばっていた本を集合させたらあっという間にいっぱいになった。お堂の空きスペースを考えるとあとみっつほど置けそうだ。

東京から奈良に来てからもう10年近くになるがいつの間にか一日一冊本を読むことが習慣になっている。本以外に何か物を買うということも殆ど無い。

お寺という空間に本という触媒を置いて、様々な実験を始める。それは街ライブラリー的なものになるかもしれないし、悩みを抱える子どもたちの居場所になるかもしれない。誰かに大切に読まれた本の最後の居場所になるかもしれない。次の読み手を待つ待機場所になるかもしれない。図書館的なものになるかもしれない。借りた本の感想文を書くことを借りる人にお願いするかもしれない。本をきっかけになにかを得るのもよいが、なにかを手放すきっかけになったらもっと嬉しい。

仏さまと本がある空間で、大学のオフィスアワーのような時間を設定したい。この時間は僕がお寺に居ますという時間を公開し、「答え」ではなく「問い」を探す時間を共に過ごしたい。お昼時、お一人様限定。二人分のお昼ごはんと一冊の本を持ってきてもらおう。

東京から京都に向かう新幹線にて。

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Seirou Matsushima

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