人生の最終的な目的は何?

昔、ニーチェは目的があればどんな困難も乗り越えられるといっている。
リンカーンは、Thereisawill、thereisaway.

知的生き方文庫というような本がたくさん出ているが、
そういう本には人間というものは目的がはっきり定まると、
半分は達成したも同然だと訳しているものもある。

人生の目的は、小目標とは違うということを知っておいてもらいたいね。

大学に入るというのは人生の小目標。
東大の卒業生に聞くと東大は「通過点」だったというように答える。

野村證券に就職するとか
地球環境問題にやさしいガスをつくるとか
それは近接未来に自分がやる小目標にすぎない。
それからどうすんの?

野球選手なら大リーグに入るのも通過点。
こうなるとまず一軍にはいることが目標。
それからスタメンにはいること、それから看板選手になること。

いろんな小目標を果たしながら、一体最終的な目的は何のか?
それが人生の目的。

最終の目的はわかんないのだけど、とりあえず、大学入る。
とりあえず結婚する。
とりあえずこれやっておこうという目先の小さな目標はたくさんある。

でも自分の人生の最終的な目的がはっきりしているかどうかというのが
大事なポイントになる。

ちなみに就職難でも色々なビジネス書が出ている。
それらを読んでいると、先の先まで読んで、最終的な目的をしっかりもって、
基礎が気づかれている人。
こういう人がほしい。

付け焼刃的な人は、いらない。
もっとも面接官の嫌いな人は根拠のない信念に満ちている人。

良く聞いてみると、何にも根拠がない。
そういう人は5分か10分聞いてみるとすぐわかる。
そういう人はたいてい協調性がない。

しっかりと目的を持っている人が21世紀に臨まれる人間像。

ちなみに芥川竜之介は人生はマッチ箱のようなものだといいました。
重大にあつかうのはばかばかしいが、されどもてあそんでいると、思わぬ怪我をする。

ではあなたの人生の目的は?

と聞くと「そんなの人にいうものじゃない」とか
「しらふじゃいえないもん」とか。
結局その人は何にも持ってない。

この人生の目的というのは建物で言えば基礎工事にあたるもの、根本的にけりをつけなくてはならない問題。


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