乳がん手術後 放射線治療 ホルモン剤治療癌治療について思うこと

手術が終わったら終わり ではないのが辛いところ。放射線は6週間 ホルモン剤は5年間です。がんばれ私。
細胞の検査の結果、私のガンはホルモン剤のよく効く大人しいタイプでした。
ホルモン剤が効かないタイプだと、抗がん剤治療になるそうです。

放射線治療

手術の腫れが治まってから(3週間後ぐらい)から治療が始まります。
まず最初はどこに放射線を当てるか決めるための検査があります。
ここで体にペンで印が入れられます。これは放射線を同じ位置に当てるためのものだそうです。なので消さないようにします。
この検査で放射線を当てる範囲だとか角度を決めるそうです。

そもそも何で放射線を当てるかというと、部分切除の場合まだ小さいガンが残っている可能性があるのでやっつけておくためだそうです。正常な細胞と癌細胞では回復のスピードが違うらしく、癌細胞が回復できない間隔で放射線を当てるということです。なので平日は毎日照射します。GW中も放射線治療はできると聞きました。

実際の治療は着替えて放射線をあてて終わるまで10分くらいでした。
機械の中にいるのはほんの数分です。MRIとかの検査に比べたらとても短いです。
放射線治療自体は痛くも何ともありません。音は結構します。

しかし2週間ぐらいするとだんだん日焼けになってきます。皮膚がカサカサになって黒くなります。ローションを塗って保湿しますが、治療が終わる頃には海水浴の後の日焼けみたいに皮が剥けてきました。治療が終わってしばらくは皮が剥けていました。1年経つと知らないうちに日焼けの色は落ち着いていました。

放射線治療の間は制汗剤をつけないでと言われました。春だったからよかったけど、夏だと辛そうです。

放射線治療のせいなのかはわかりませんが、どうも胸のどこかが痛い。触ってみると肋骨が痛い気がします。息をしたり、動かしたりして痛いわけではないので骨がどうかなっているわけではなさそうと自分で判断し、そのままにしています。体調が悪いと痛い時が多いので神経痛的なものかなと思っています。

放射線が当たったところは汗が出ません。なので運動とかすると、その部分の皮膚は熱いままです。また、汗が出ないのでカサカサです。保湿は続けた方が良さそうです。

6週間が経ち、最後の日、看護師さんが「お疲れ様でした。頑張りましたね。今日はお祝いして下さいね。」「なんかあったらここに相談して下さいね。」と言って下さいました。放射線治療は辛くはなかったですが、地下のあの部屋に向かうのは頑張ってたんだな、と気づきました。そう思ってくれる看護師さんの言葉がとても嬉しかったです。

私の場合、病院が近く車でさっと行けるので、毎日通うのは大変ではありませんでした。でも、遠いとなかなか大変だと思います。放射線治療を受けながら仕事をする方もいるようですが、健康な時の日頃の仕事でもいっぱいいっぱいなので、私にはとても無理と判断し、仕事は休みました。

放射線治療は1回に5000円ほどかかりました。それを30回なのでかなりの金額がかかります。月をまたぐと限度額まではいかないし。がん保険に入っていたので放射線治療も支払われたので助かりました。

ホルモン剤治療

女性ホルモンのエストロゲンと結びついてガンが増殖するため、そのエストロゲンの働きを抑えるのがホルモン剤での治療だそうです。私はレトロゾールを飲んでいます。

1日1回飲みます。忘れたり2回飲んでしまったりしないように100均で買ったカレンダー式のポケットがついたタペストリーに薬を入れています。

飲み始めて2ヶ月ぐらいで指の関節の動きが悪くなりました。朝起きた時は固まっていて、目覚ましを止めるときに痛いと感じる時もあります。しばらく座っていると動き出すときに固まっている感じがします。関節に油を差したい感じです。

ホットフラッシュもあります。頭痛もあります。でも元々あったので薬のせいなのかはわかりません。

血液検査でコレステロール値が高くなりました。ホルモン剤治療を受けた友達もコレステロール値が上がったというので、もしかしたら関係あるのかもしれません。ないかもしれません。

更年期の症状みたいだなと思います。寝込むほど辛くはないけど、元気いっぱいじゃない感じです。

癌の治療について思うこと

乳がんの一年半後に耳下腺腫瘍がわかりました。もしかしたら同じ時期にできていたのかもしれません。どうしてなったのかは考えても仕方ないので考えません。でもインスタなどで「乳がんになる食事」などが流れて来ると胸がチクッとします。「自分の食事が悪かったからなったのか」という気分になるからです。しかし、過ぎた事はどうしようもありませんし、ほんとの原因なんてわかりません。同じ生活をしてもなる人ならない人がいるわけですから。
これからの食事や生活をより良いものに改善することは大切だと思います。何事もバランスです。食事も考え方も執着しすぎないようにしたいです。

とは言いつつ、「お祓いしようかな」「邪気を払う石とかないかな」と思う時もあります。大体一人で寂しくなると考えてしまうので、家族や友達の存在が大事だなあ、と思います。

癌の治療は100%じゃないものに対して決断しないといけないので、それがしんどいです。
例えば乳がんの全摘か部分切除か。どっちが100%正解かは教えてくれません。
ホルモン剤の治療も我慢できるくらいの副作用ですが、これがひどかったら治療を続けた方がいいのか。
最終決断は自分です。お医者さんじゃない、知識も乏しい自分です。
私は標準治療で納得ができたので悩むことはありませんでした。
でも、悩むならセカンドオピニオン・サードオピニオンを受けて、納得した方がいいと思います。
怪しそうな情報も中にはあるので、ネットの情報だけでなく、ちゃんとお医者さんと話して下さい。

悩んでも仕方ないことは悩まない。
悩んで解決できることは、たくさん調べて選択肢を比較してよく悩む。
がん治療に限ったことではないかもですね。


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