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2023.7.5 エリートのルサンチマン 三橋貴明氏

エリートのルサンチマン ナチス式の進化論・自己責任論を食い止めろ!【三橋TV 第725回】 2023.07.05

https://youtu.be/Urb--Be79j4

2:17~


インボイス反対、岡本麻弥さん「涙の訴え」


三橋氏

さあ、「ブログ」でございます。今日はね、ちょっとね、この話したいのね。
これ「インボイス」の記事を取り上げたんですね、「どちらも正解ではないボタンを押せ」
23日ですね、「6月23日」

で、記事自体で取り上げたのが、これがですね「Zガンダム」「エマ役」をやられていた「岡本麻弥さん」たちがですね、
「インボイス制度を中止への涙の訴え」ということで、ご自身も「廃業が視野に入ってる」というような、厳しいそういう状況ですよってことを訴えられたんですね。

そこで語られてんですけど「若い子たちはバイトしながら、いつかトップを取るために山を登ってるんです。
声優さんですよね、これはね。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
で、「怠けているわけじゃない」と。
「その山を登っている人たちを、ごっそり無くそうとしてる。」
いや、本当、なくなると思う、これ。

「(免税事業者、課税事業者の)どちらも正解じゃない。」と。
(つまり)「どちらも正解じゃないボタンを押せ」って言われてますと。
で、「その通りだな」と思うんだけど、

私、気になったのがですね、
その岡本さんの、その「涙の会見」とかに、「そんな、だって、税金払ってないのが悪いんじゃないか」みたいな、そういうコメントが結構あった。

「税金」には「応用負担」の原則がある


高家氏

「益税論」的な感じ?

三橋氏
まぁ「益税論」なんだろうけど。
で、それ「何でなのか」ということなんですが、まず「事実関係」だけお話しますけどね、

あの、そもそも「税金」って、「応能負担の原則」ってのがあるんです。

高家氏
はい。「応能負担」

三橋氏
応能負担。
「能力に応じて、負担してください」

だから、「所得税」「課税所得 195万円以下」という、これもう、ほぼ「貧困層」に近いですよね。
そういう方は「5%」なんです。

で、「最高税率」は、「4,000万円以上の課税所得」の方の「45%」なんですよね。

高家氏
はい。

三橋氏
まぁ、ここに「住民税」乗ってくるんだけど、実は。
 
で、あのこれ、まあ細かい話なんだけど、例えば「最高税率の人」がいたとして、その人も、
課税所得の「195万円分」「5%」、 

「195万円から330万円」「10%」
で、「年収 4000万円以上」「46%」、という形の、「段階的な課税」になってるんですよ。

まぁわからなくていいんだけどね、こんなんね。

高家氏
はい。

三橋氏
何を言いたいかと言いますと、「4000万× 45%」「税金」が決まってるわけじゃないんです。
それは、なかなか私は、これ「いい仕組み」だと思っています、はい。

最も恐ろしい税金「人頭税」


高家氏

で、この負担の「真逆」の考え方に基づくのがですね、「人頭税」です、
竹中(平蔵)さんが「大好き」な

高家氏
「消費税」とかも?

三橋氏
「消費税」(は)「人頭税」じゃない

高家氏
別に違うんですか?

三橋氏
消費しなかったら、消費者が負担しない」という「建前」になってるでしょ、
実際は「課税所得者」「事業者」だけど、「課税事業者」だけど。

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
だから、「一応、違う」と。

高家氏
「人頭税」って?

三橋氏
ま、だから、頭、あなたの頭「一人あたま、いくらです」

例えば、「1人 50万円」「年間50万円」、「人頭税」(となったら)、
「所得 195万円」の人も、「4000万円」の人も、「一律 50万円」ってなるとですね、
「所得195万円」の人は、死にますよね。

高家氏
はい。

三橋氏
でも「4,000万円の人」にとってはですね、「誤差」ですわ、はっきり言って。
ということで、「格差が拡大していく」ことになるんですけど、私ね、その「東京都立大学の経済学部卒業」だけど、
ほぼ「授業」覚えてないんです。

高家氏
うん。

そして、一番「効率的な」税金


三橋氏

でも、これ( 人頭税 )だけ、覚えてんの。
なんでかというと、なんかこう数式とか、こうグラフ書いて、「教授」「人頭税が、最も効率的な税金です」って言ったの。

高家氏
「絶対、取れる」から? なんでですか?

三橋氏
その時の説明って、要はグラフとか、数式で書いて説明しているわけなんだけど、
ぶっちゃけ、そんな話はどうでもよくて、「社会的に、どうなの?」って話ですよね。

だって「応能の負担じゃねぇ」じゃねえか、「人頭税」って。
そもそも、「税金と税金」って「おかしいだろう」って話っていうので残ったの、それだけが。

高家氏
え〜。

三橋氏
実は他、何も残ってない、東京都立大学経済学部卒業なんだけどね。

で、当然これ、こんなこと(人頭税を)やったら「格差拡大する」から、「日本」の「所得税の累進課税」はね、「応能負担」に基づいてて、それはいいんですよ、いいんですよ。

この状況でね、この状況で「年収 195万円の連中は、税金5%しか払ってねえじゃないか」と、
「俺は 45%だ」、「低所得の連中は、益税を得ている」とか言う人、いないよね、いないですよ。

高家氏
はい。

三橋氏
もし、いたら「大丈夫?頭」って感じですよね。

消費税免税「課税売上1000万円以下」は、「益税」を得てた?


で、実は、「消費税の免税措置」を受けてる「課税売上 1000万円以下の連中は、益税を得てる〜」、これも同じなんですよ。
だって「免税措置」なんだもん。(「応用負担の原則」にするために)

で、そもそも、「財務省が、国会で認めました」けど、「消費税、預かり税じゃない」んで、だから「益税」っていうのは、存在しない
「付加価値にかかる、直接税ですよ」 と。

あと、あれなんかもそうだよね、
例えば「住民税非課税世帯」ってのがあるんです。
「住民税(が)かからない世帯」

高家氏
はい。

三橋氏
それ「益税」?(「益」税、じゃないよね)
「なんで、あいつら住民税、払ってねえんだよ」、っていうのと同じになっちゃうじゃないですか。
そういう制度なの」、「法律で決まってるの」と。

もし「益税」なんてものが、「本当にある」んだとしたら、それなんか「法律で、横領を認めてる」ことになっちゃうから、「鼻からおかしいだろう」と。

高家氏
はい。

三橋氏
だから、「所得が低い方々に対しては、税率を薄くする」とか、「免税措置を講じる」っていうのは、これは「応能負担の原則」からして「正しいんですよ」と。

ここまでが「事実」ですね、それでもさっきの「岡本さん」の「コメント」とかに対して、心ない攻撃的なコメントが行くわけですよ。
「これ、なんでなんでしょう?」というのを、ちょっとご説明しようと思います。

高家氏
はい。

「益税論」を言う人の心理


三橋氏

ちなみになんでだと思う?

高家氏
えぇ〜、「自分(が)辛いから」じゃないんですか?

三橋氏
あのね、そのパターンもあると思うけどね、ちょっと「流れ」的な話をしなくちゃいけなくて、
さっき言ったけど、元々「税金」って「応能負担が原則です」、ということは「所得が高い人」って「税率」高いわけですよね。
だから「45%」って言ったけど、「所得」で。

そこに「住民税」乗っかってくるから「55%」なのよ、実際は。
で、昔は違ったのよ。

高家氏
どのくらいだったんですか?

三橋氏
昔は「所得税」って、そもそも「なかった」からね。

「所得税」は、元々なかった


高家氏

えっ?

三橋氏
あの「昔」って、「戦前」のさらに前だけど。

で、そうするとね、そうすると、めちゃめちゃ「お金持ち有利」なんですよ。
「所得 多い人」は、もうどんどんどんどん増やしていけるわけ、「所得税がない」から。

それで「戦争」とかで、その何でしょうね、その「国民を連携させなくちゃいけない」とか、いろんな事情が出てきまして、「所得税」ってのが入ったんですよ。
日本は確か「日露戦争」の時だったと思う。

高家氏
へぇ〜。

三橋氏
だって「所得税(は)ありません」(存在してない)と。
で、「お金持ちは、ひたすら金持ちになって」、しかも「政治力とか 、持ってっちゃう」わけで、
「貧困の方々は、そのまま貧困のままでいなさい」なんていうような社会だったら、誰も「国家のために戦わない」でしょ?

高家氏
確かに。

三橋氏
ということで、「日露戦争」、そして「第一次世界大戦」で「第二次世界対戦」という形で、
その「国民」、特に「男性」ですね、に「兵士として戦ってもらわなくちゃいけない」ということで、
それで、その「国民国家的な税制」ってのができて、

で、「応能負担の原則」の「所得税」ですね、とかが入るようになってったわけですよ。

高家氏
えぇ〜。

三橋氏
「元々、なかった」ってのが「ポイント」なんです。

「税」や「社会保障」は、「戦争」が生み出した

高家氏
じゃあ、元々は結構「差」があったんですか?

三橋氏
とんでもない「格差社会」でした、「日本」を含めて。
で、「イギリス」の「アトリー政権」に、「チャーチル」の次ね、「イギリスのアトリー政権」が、
その「第一次世界大戦」の「末期」ですね、「社会保障っていう考え方を入れましょう」と。

実は「社会保障」最初に入れたのはですね、「ドイツ」の「ビスマルク」なんですけどね、

高家氏
はい。

三橋氏
ビスマルク、「なんで、社会保障とか言い出したか?」というと、まさに同じ理由です。

「プロイセン」が「ドイツを統一」しなくちゃいけないから、「プロイセン国民に、戦ってもらわなくちゃいけない」から、
だから、自分がもし怪我とか、死んじゃったら、「家族が生きていけない」なんてことになったら、「誰も戦わない」と。

高家氏
あぁ。

三橋氏
だから「セーフティーネット」ですね、ある種の。
という形で出てるから、実は。
だから「戦争」「国民国家的な社会保障制度」であったり「税制」ってのを「生み出した」んです。

高家氏
へぇ〜。

三橋氏
えっ、そんな関心する話?

高家氏
はい。なんか、そういうなんか「思ってたのと、違うんだな」って。

三橋氏
はい、もし戦争なかったら多分「所得税、ないまま」じゃないですか?
で、ひたすら「格差社会になっていく」と。
で、「国民国家(は)成立し得ない」でしょ?

高家氏
はい。

「国民国家」ができ、人々は「金持ちから奪うべき」と「誤解」をしてしまう


三橋氏

でも現実は「戦争がある」んですよ、「共同体同士の戦い」ってことでね。
ということで「アトリー政権」は「社会保障入れた」し、あるいは「ビスマルク」もそうですね、
さらには「税制」が「累進課税の所得税」とかになってたのね。

これが、だから、いつぐらいからかな、「20世紀入った頃」からかな、あの「ビスマルク」はもうちょっと前なんだけどね。
そういう形の「国民国家」ってものができていた。

で、この時点で、「誤解」が解けてれば、今みたいな話にならなかったんだけど、
我々人類は「ものすごい誤解をしちゃった」んです。

高家氏
どんな誤解ですか?

三橋氏
「わかった、わかった」と。「国民みんなで連携して戦う」と。これは、あまり反対しないわけ。
「そのために、金持ちから税金を取って」、そして「貧困層に配るんだね」と。

高家氏
ふ〜ん?

三橋氏
つまり、「貨幣のプール論」です。
高家氏
はい。

三橋氏
実際は、そんなことしてなかった、昔はしてなかったんだけど。
まぁ「日露戦争」の時はちょっとだけど、「管理通貨制度」の元では、全然関係ないんだけども、単に「国債発行」して、「支出する」だけなんだけど。

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
そういう「誤解」がですね、広まっちゃったの。
てか「誤解が広まった」というか、「ずっと誤解してきた」んだよね。

我々の「誤解」からなる「呪縛」が、「エリートルサンチマン」を生み出す

その「呪縛」から逃れることができないまま、「20世紀の後半」に入りましたと。
特に「1990年代」ぐらいからかな、これ「日本の話」じゃないですよ、「世界的な話」ね。

高家氏
世界?

三橋氏
世界的な話
で、そこで生まれちゃったのが「エリートのルサンチマン」です。

高家氏
ふぅ〜ん。「エリート」ですか?

三橋氏
「エリートのルサンチマン」、つまり「金持ちのルサンチマン」です。

「ルサンチマン」は「社会に対する恨み」を持っている


元々「ルサンチマン」ってのは、ご存知の通り、その「貧困に苦しんでいる方々」ね、
そういう方々が「社会に対する、恨み妬み嫉み怒り」とかってのこう「溜め込んで」ってですね、「それに火をつけ(られ)て」それで「革命」とか起こしたりするわけですけどね。
「財務省」(その時の政治)は「緊縮財政」やるわけですからね。

で、この「ルサンチマン」を「一番利用した」のが、もちろん「ナチスドイツ」ですね。

高家氏
はい。

三橋氏
で、「なんでそんなことになったか?」というと、まさに「世界大恐慌」で、「ドイツ」「失業率」がですね、とんでもない水準になっちゃったの。
「1932年2月」だったかな、一瞬だけで「40%」いきましたからね。で、「社会保障(が)ない」からね。

高家氏
うわ、キツい。

三橋氏
もう生きていけないですよ。

「じゃあどうするんだ?」って形になったところで、「あいつらが悪いんだ」「ユダヤ人」は有名(「ユダヤ人が悪い」など)なんだけど、「共産主義者が悪いんだ」とか、「社会主義者が悪いんだ」と。
あと、「教会が悪いんだ」という感じで、怒り煽って、それで「政権」取ったのね。

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
ということで、基本的に「ルサンチマン」って、その「社会構造」の「下の方の方々」がはめ込むもんだったんです。
それが「逆転した」のが、「1980年代」から「90年代」なんです。

高家氏
ほぅ。

「エリートルサンチマン」を生み出した時代


三橋氏

その「エリートたち」が「ルサンチマン」を持って、それで「低所得者層を攻撃する」っていう発想になっちゃったの。
「恨み」です、「恨み」、まさに。

高家氏
えっ、何で「エリート」たちが「ルサンチマン」持っちゃったんですか?

三橋氏
「俺の税金が、あんな奴らに使われてる」ですよ、だから。

高家氏
あ、その「勘違いで」ってことですか?

三橋氏
そう。わかりましたでしょ?

高家氏
はい。

三橋氏
もし実は「税金」ってその「社会のあり方を決める」とかね、「国家の方向性決める」とか「そのために、たんと取ってるだけだよ」と。
じゃあ「なんで、高所得者からいっぱい税金取るの?」と(思うでしょ?)。
それは、(「政府」が)お前ら(個々の国民)に、あんまり金持ちになられると困るからだよ」と、はっきり言っちゃうと。

税率「55(45+10)%」のエリートルサンチマンの怒りは「低所得者」へ


高家氏

「均すため」ってことですか?

三橋氏
「均すため」だよ。

代わりに、「低所得の方々」から「税金は取らない」で、「早く、ちょっと所得増やしてくれ」(そしてある程度の納税してくれ)という、
その「バランスを生み出すため」ですよ。
「所得税」はね、特に、「累進課税」は。
そんなこと知らないから誰も。

高家氏
「(貨幣の)プール論」になっちゃってるわけですね?

三橋氏
「(貨幣の)プール論」になっちゃってます。
「(俺の)税金を、払った分を、そのまま社会保障として配ってやがるな」と。
生活保護受給者に、配ってやがるな」とか、いうような「恨み」を抱えちゃったんです、高所得の方々が。

高家氏
それが「今も続いてる」って事ですか?

三橋氏
続いてる。だから「累進課税」は、だんだん「緩和」されてきたでしょ?

高家氏
あぁ。

三橋氏
元々、もっと高かったんだけど、今「45(%)」だけど、確か「70(%)」ぐらいだったかな、日本、元々。
「アメリカ」もそうよ、「アメリカ」もっと下げたよ、今ね。
で、「社会保障支出は削れ〜」と、「緊縮財政」と「非常に相性」がいいからね。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
それで、その「今の話」からの延長線上で、「インボイス」を考えた場合に、
その「高所得の方々」ね、が、「いや何で、俺の、だって、(俺は)こんなに税金払ってるのに、あの免税事業者たちは、消費税すら 払ってねぇんだ」と、いうような感じの「益税論」になっちゃうんですよ。

高家氏
あぁ〜、なるほど。なんとなくわかります。

三橋氏
わかりましたでしょ?
はい、だから、実は「インボイス事業者」、「インボイス事業者」じゃない、「免税事業者に対する攻撃」の「源」は、「ルサンチマン」なんです。
特に「税金を(たくさん)払ってる連中」の「ルサンチマン」。「連中」って言っちゃダメだけど、俺もそうだけど、そんなこと言ったら。

高家氏
「(自分は)こんな高いの(税金)、払ってるのに!」みたいな?

三橋氏
こんなに(たくさん)俺は(税金)払ってるのに、何、甘えたこと言ってんだ」と。
「免税事業者」って、そもそも「何で、そんな免税してる(される)んだー?」みたいな感じ。

高家氏
なんかわかります。

三橋氏
わかりますでしょ?
それは「応能負担」ってこと、知らんですよ、どうせ。

「アニメーター」やってて、あるいは「声優」やってて、それで「消費税」、「課税事業者になって、やっていけなくなったら、廃業すればいいじゃないか」というような、残酷なこと、平気で言えるわけ。
これが、今の「インボイス制度の議論」の「根本」にあるんです。

高家氏
なんとなくわかります。

サラリーマンも「益税だ」と攻撃する

三橋氏
わかりますでしょ?
「お金持ち」ばっかりとは言わないよ、攻撃してる連中が。
で、その「普通の人たち」ね、「サラリーマン」の方とかも多分、結構「インボイス」については、「免税事業者」を攻撃してると思う、「取りやがって」みたいな感じで。
それは「消費税」を、「自分が負担してる」と思ってるから

高家氏
あぁ。

三橋氏
で、かつ自分は、ちゃんと「税金、取られてる」わけですよ、「源泉徴収」で。
「税金払ってないのに、甘えたこと言ってんだ」っていう感じで、攻撃するの。

高家氏
わかります。

三橋氏
わかりますでしょ? この「構造」なんですよね。

それでさっきの話ね。
例えば「課税事業者になれない、というんだったら、廃業すりゃあいいじゃないか」と。
「それは、そいつが稼げてなかったんだから、自己責任だろ」と。

だって、岡本さんさえ「廃業」しなくちゃいけない(と考えてしまう)っていうような状況なんだよ?
「金」と、あの全然、その「回らない」から、今「アニメの世界」とかで。
でも、そういう残酷な形で「自己責任」って、切り捨てるわけね。

高家氏
うん。

「自己責任論」は、「ナチス」と同じ


三橋氏

これがやばいんですよ。
なぜかというと、「自己責任論」なんて、その「人類」とか、こうまあ「ホモサピエンス」だな、
「ホモサピエンスを、区分けする」のね。

高家氏
「区分け」?「何と、何に」ですか?

三橋氏
つまり、「成功できる能力のあるやつ」「ダメなやつ」
「ダメなやつ」は「自己責任じゃないか」と。
これね、「ナチス」だからね?

高家氏
う〜ん。

三橋氏
「ナチス」の、その「イデオロギー」の中には「進化論」があるんですよ。

高家氏
ほぅ。

三橋氏
「ナチス」はね、「人間が進歩していく」なんて、そんなこと言ってないよね。

高家氏
はい。

三橋氏
「進歩する連中もいれば、退化する連中もいる」と。

高家氏
ほぇ。

三橋氏
そうです(そういってます)。
で、その「進歩する連中」を、そのちゃんと「守り育てていかなければ、人類全体が滅亡する」みたいな、そういう発想になってたの。

高家氏
えぇ〜。

三橋氏
で、だから「アーリア人は、進歩した連中なんだ」、あ、「進歩した、民族なんだ」と。
「ここは、救わなくちゃいけない」と。

高家氏
はぇ。

三橋氏
だから、「ユダヤ人」とか、そのいわゆる「ロマ?」ね、「ジプシー」と言われる方々とか、あるいは「障害(を)持ってらっしゃる方々」ってのは、「こいつらを、排除しなくちゃいけないんだ」と。
「ダーウィン」ですよ、「ダーウィン」

高家氏
えっ、なんか普通に行くと「大丈夫?」って感じしますけど。

三橋氏
当時は、「化学」、その「人類」とか「人間の体」とかに対する、その「遺伝」とかに対する「化学」がそんなに発展してなかったから、ものすごい「説得力」持っちゃったの。

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
「彼ら(は)遺伝的に、劣等人種なんだ」と、「そもそも」と。
だから、「それと、アーリア人を混血させるなんて、とんでもない」と。

高家氏
って、思っちゃうんですか?

三橋氏
「思っちゃう」っていうか、本当にそうやってたの。
だから「ちゃんと、隔離する」と。
で、最終的には「絶滅」まで持ってくる、なんてことまでやっちゃった。
っていうのがですね、これが「ナチス」なんですよね。

高家氏
それと似たようなことを?

三橋氏
「やってるでしょ」と。
「やってるでしょ」と、「あいつら」は。

「稼げないのは、自己責任なんだから、俺らと一緒にしないでくれ」という話でしょ、
「俺らは、ちゃんと税金払ってんだから」と。
で、「そういう奴らが、淘汰されてくって、それは自己責任だから、必然でしょ?」って、これ「ナチスの進化論」と何が違うんだよ、俺に言わせれば。

高家氏
はぁ。

見えない「横のつながり」を大事にすることは、みんなと自分を守ること


三橋氏

どうですか、深いんですよ、この「インボイス問題の裏にあるもの」ってのは。
その「エリートのルサンチマンの問題」と、あと「進化論的な自己責任論」なんです

高家氏
ほぅ。

三橋氏
「いや、だって、頑張ればちゃんと、ちゃんと稼げるようになるはずだろ」と。
「ならないんだったら」という話でしょ?

高家氏
ふぅぅん。

三橋氏
ちなみに私は、何回も言ってますけど「最高税率」ですけど、なんで彼ら(エリートルサンチマン)みたいな考え方しないか、わかるかな?

高家氏
どうしてですか?

三橋氏
「優しいから」とかじゃないからね。

高家氏
「繋がり」を理解してるから?

三橋氏
まぁ、それに近い。「本当の意味での経済」を話してるから、「経済」じゃないよ。

「経済」って、「誰かが生産して」、「それを支出して」もらって、「所得を得る」から、「横のつながりがなくちゃ、いけない」でしょ。
さらには「供給能力」って言葉、よく使うでしょ?
「供給能力って、何ですか?」
それは「みんなが働いて、様々な生産をすること」です。

高家氏
はい。

三橋氏
我々の、今のこの「生活」って、他の国民の方々が、ものすごく働いて(くれて)らっしゃって、それで初めて「成り立ってる」わけ。
なんか、ほら、あのー「なるせ監督」の「イミグレ」?

高家氏
はい。「縁の下のイミグレ」

三橋氏
「縁の下のイミグレ」に出てきたように、その「土砂事業」の方々が、いなかったら我々「肉、食う、ことすらできねぇじゃねぇか」ということを、
「供給能力」ってことを、真剣に考えたら「誰でもわかる」はずなんだよ。

そしたら、なんかその、あんまり所得が稼げなくて、それで「法律」で、ちゃんと「免税」とかね、あるいは「低所得だから税率低くていいですよ」って言われてる方々だって、
それ「あなたのための生産活動のために、働いてるんですよ」ってのがですね、わかると思うんですよね。

高家氏
うん。「いてくれ」って思いますよ。

三橋氏
そうでしょ?「そういう方々、いなくなったらどうなるんだ」と。

とりあえず、「インボイス」だと、その「アニメ業界」とか、あるいは「演劇」とか、「音楽」とか、めちゃめちゃになるよ、「すごい寂しい国」になる

高家氏
確かに。

「文化」は、我々を野蛮なパワー(支配者)から守ってくれるものだよ


三橋氏

そういう「文化」が「ちゃんと存続し得ない社会」のことを何て言うでしょうか?

高家氏
何ですか?

三橋氏
「野蛮」、って言うんです。
つまり、「インボイス制度の導入」ってのはですね、「日本を野蛮な国にする」っていう、「そういう意図がある、とは言わない」。
でも、「方向的には、そっちいっちゃう」ね。

高家氏
「なっちゃう」、わけですね。

三橋氏
「なっちゃう」。
 その裏には、その「エリートのルサンチマン」、藤井さん、確か「逆ルサンチマン」って言ってたかな?まぁ(意味は)「同じ」ね。

なぜか「税金払ってる、所得が多い人たち」が「下を攻撃する」の、「恨みを持って」と。
と、さらには、「変な、進化論的な自己責任論」とかが「ある」と。

さらにはその「文化の重要性」とかっての、「全く理解しない」って、この「野蛮な発想がある」という点でですね、
「これでも賛同するやつがいるんだな」と、「(インボイス)導入に」って思うわけなんですよね。

高家氏
はい。

三橋氏
でも、その「大元」にじゃあ「何があるか?」というと、まあ「貨幣のプール論」なんだよね。
「俺は、こんなに税金払ってんのに」とか、そういう話でしょ?

高家氏
でも、なんかもう、「そう思い始めた時点で、エリートじゃない」気もしますけど。

三橋氏
あぁ❤︎ すっごいかっこいいこと言うね、高家さんね。

高家氏
そうなんですかね。(笑)

三橋氏
と、いうわけでございまして、今日はですね、ちょっと「インボイ制度の導入に反対している」「我々に対する攻撃の裏に何があるのか」っていうのですね、ちょっと「突っ込んで」お話してみました。 

続きはYouTubeで確認🐈



https://youtu.be/Urb--Be79j4


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