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夏の書店パトロール⑥

今日は久々に、書店で1時間以上の時を過ごした。

色々な本があり、やはり本、というものはいいものだなぁ……と気になる本を物色。

まずは文芸コーナーにいく。相変わらず人がいない。

目についたのは、2021年に発売されたという、『太宰治論』である。こいつぁとんでもねぇ極太じゃねーか!と驚き手に取ると、1200ページである
もはや辞書すらも超越しており、どんだけ〜としか言えないが、これだけの超膨大な論考を書く、というのはある種、対象を崇拝しているか、完全に仕事として割り切るかでしか出来ない荒業である。
興味本位では、ちょっと好きだから、ではなかなか出来まい。
つまり、これがまさかの太宰治アルティマニア?

然し、私は太宰治には全然詳しくないため、無論買うことなどない。パラパと捲って棚に戻す。

その他に、気になる本としては漫☆画太郎の『漫故知新』なる本が。これは中身は画太郎の漫画であり、文学作品をコミック形式で紹介するものだが、まぁ、いつもの漫☆画太郎である。

まんこちしん。まんこ、というものは人生の一大事であるが、私は最近ちんこにまつわる小説を書いてnoteにアップした。是非読んで欲しい。私の現時点での最高到達点である。
今、ちんこに関して、魔羅に関して、人生と藝術の秘密がそこにあることの確信を得るために、魔羅のことばかり考えているが、別に卑猥なわけではない。魔羅にまつわる新しい小説も書き出しているが、まぁ、それは一度私家版で本にしようかなと考えている。

今作では、ルナールの『にんじん』なども取り上げていたが、虐待されているにんじんが動物を虐待するシーンは漫☆画太郎の眼から見るとこう映るのかと笑って良いのか引いたほうがいいのかよくわからん。

それから、真っ赤な背表紙が目についた『アフター・アガサ・クリスティー』を手に取る。

ミステリーを書く海外女性作家の本である。この本の説明によると、海外のミステリ小説の読者の8割は女性なのだという。まぁ、でも、ミステリーは女性が好きな分野ではある。日本でもその傾向は強いだろう。
私はミステリ小説には一切興味がない。ミステリーというものに興味がないのである。なので、なんでこの本を取った?と聞かれたら、なんか装丁が綺麗だったんで……としか答えられない。
こういう統計に関しては、そんなの関係ない!という意見も間違いではないのだが、非常に有益なデータであり、やはり女性はミステリを好む傾向にあるし、男性は歴史小説を好む傾向がある。こういう話をすると、そんなことない!私は(俺は)◯◯好きだ!って言うパターンがあるが、わかったよ!貴方の好みはわかったけど、それを全体化する必然性がないやろがい!と言いたくなる。

さて、美術の本のコーナーに赴くと、『虫めづる美術家たち』なる、虫嫌いの人には完全にどうかしていると思われるであろう本があり、その装丁の美しさに惹かれて手に取る。気持ち悪ーいものもあれば、美しーいものあり、虫の振れ幅に驚くばかりである。中には、なんか蛾の羽にペインティングしてたりする写真もあったが、私には到底真似できない作業であり、すごいなぁと驚きながらも、当然買うことはなしない。

なんといっても、2,750円という大金だ。最近、本高くね~か?常々このnoteでも愚痴を言っているが、高すぎるわけだ。

私がいつも夢見ているのは、枕元に置かれた朝起きたら1万円札が出てくる機械である。だが、始めのうちは1万円でもいいのだが、例えば20万、100万とか欲しい物が高額になるにつれ、待てなくなり、後で払えると青写真を描き、結局借金して首が回らなくなる、というそういう妄想で、この妄想の妄想は終焉を告げる。まぁ、アメリカの宝くじはそういうことが多いそうだ。一気に振り込まれないのに使ってしまい、破産するのだという。
つまり、私としては、本を買いたいが破産するのは嫌なので、本を安くしてくれ、声を大にして言いたいのである。
今日はちゃんと2冊買った。また感想を書く。




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