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クリエイターの資質は鉛筆削りではっきり分かる、という厳しい現実を見ようとしない似非クリエイターどもに死を!

バットの素振り、千本ノックというと、昭和の有名な根性マンガ「巨人の星」みたいであるが、機械やソフトウエアが進歩し過ぎるとバカが増殖するという危険性を、私は大いに喚起したいのだ。身体感覚の裏付けのない創造は、単なる記号に過ぎない。
まずは鉛筆を削ってみよう。鉛筆がなければ、まずはそれを手に入れるのだ。どこかに必ず転がっているに違いない、デジタル社会では全く無意味だと思われている鉛筆だが、それをまずはカッターで削ってみるのである。刃物を扱ったことのない人は、手や指をケガするだろう。出血に備えて、バンドエイドやティッシュも用意しておこう。

とても使いやすいはずのカッターを思い通りに動かすのは難しいことを思い知るがいい。刃物の使い方が分からないとか、刃の動く先に手や指をもってこない、といった初歩の初歩の初歩はYouTubeを見て、勉強しろ。

道具を使う時の危険性が分からないと、鉛筆をうまく削るのさえ難しい。手回しの鉛筆削りや電動の鉛筆削りは、使用禁止だ。それでどうやって鉛筆を削るかは、指で、手で、身体で覚えるのである。

長いものや短いものもあるし、軸木の材質や硬さも千差万別。芯の太さもいろいろある。細すぎればすぐ折れてしまうし、太くても扱いにくい。
少し慣れてきたら、削る道具も、カッターではなく、鉄の素材で出来た刃物を使うのだ。ナイフもいろいろで、切り出し小刀とか肥後守とか、いろんなものがある。
しかも、使っていると切れ味が鈍くなってくるから、砥石で研ぎ上げるのである。

安易に錆びないステンレス刃のものを使ってなならない。鉄に鋼を割り込んだ刃が理想だ。

昔のコピーライターは、キーボードではなく、原稿用紙に鉛筆でコピーを書いた。そのアシスタントは、先輩が使いやすいように鉛筆を削るところからコピーライター修行を始めたのである。先輩の好みに合わせて、微妙な削り方を身に着けていき、モノ作りの身体感覚を養ったのである。
何もないところから、最低限の道具を使って、なんらかの創造活動を始める。それが出来ない自称クリエイターどもは、最初から「もう死んでいる」大バカ者である。それで能書きばっかり達者な似非クリエイターが大量生産されていくのである。



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