【映画】「いますぐ抱きしめたい」感想・レビュー・解説

去年だったか、ウォン・カーウァイの作品が4Kレストアで一挙に上映されることがあり、そのほとんどを観た。とにかく、『恋する惑星』が素晴らしすぎて、ぶっ飛んだ記憶がある。そのウォン・カーウァイのデビュー作が、本作『いますぐ抱きしめたい』だそうだ。

個人的には、うーんどうかなぁ、という感じの作品だった。僕はどうも、「男のメンツ」とか「兄弟の契り」みたいなことに反応出来なくて、っていうか、「それがどうした?」としか思えないので、主人公のアンディと、その弟分であるジャッキーの関係がマジでどうでも良かった。アンディと、いとこのマギーの話は興味深かったけど、全体としては、アンディとジャッキーの関わりの方が長いかなという感じなので、作品としてはちょっと上手く評価できないなという感じがする。

ヤクザとか暴力団とか、そういう裏社会の人間性って、ホント興味ないんだよなぁ。俺には意味が分からん。

んで、とにかくジャッキーがアホでイカれ過ぎてるから、観ていてイライラするんだよなぁ。アンディが、どうしてこんなアホでイカれ過ぎてる奴を守り続けるのかもさっぱり理解できない。まあ、人によってはそこに「アンディの良さ」を見出すんだろうけど、ホントにそうか? って思う。個人的には、あんな奴助けちゃダメだろ、って感じるんだよなぁ。

ジャッキーがいなかったらこの物語が成り立たないから仕方ないんだけど、ただ、ジャッキーがいなかったらもう少し苛立たずに観れただろうなぁ、という気もする。いやホント、ジャッキーみたいな奴は、ダメだわ。

この感想を書くのに調べてびっくりしたのは、役者の本名と役名が同じなのね。始めそれが分からず混乱した。

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