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ゴンドラについて

Amazonプライムを契約してから、知らなかった映画をちょくちょくみるようになった。

今日見たのは、「ゴンドラ」という映画。
僕が生まれたのとほぼ同時代に、日本で制作されたインディーズ映画。
監督さんは、この映画を自主制作するのに借金を背負って、AV監督になり、今じゃ巨匠的な扱いらしい。しかもSM作品の。
なんだそれ。すごい話だ。

都会に生きる少女と青年の出会いから、虚ろな世界が動き出す様を、静かに描いていて、心に染み入った。


俺の田舎じゃさぁ、死んだもんは海に帰るって言われてんだ、昔から。
海になってずっと生き続けるんだって。
波って何で起きるか知ってるかい?死んだもんの魂が、泣いたり笑ったり怒ったり、ちゃんと心を潤すからだよ
生きてるものを守ってくれてんだよ

っていうセリフが一番グッと来た。

メメント・モリ
死を想え

という、言葉を思い出す。

タイトルにある「ゴンドラ」は、
青年の仕事のビルの窓拭きに使うゴンドラのことだけど、
同時に、生の世界と死の世界の橋渡しに使う舟の意味合いもあったと思う。

少女の父が作曲したハーモニカ曲は、不思議と心を鎮めてくれる。
レクイエム。

#映画
#movie
#ゴンドラ

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