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清水晶子さん『フェミニズムってなんですか?』刊行記念トークイベントまとめ

東京大学教授でフェミニズム/クィア理論を研究される清水晶子さんが、VOGUEオンラインでの連載をもとにまとめられた『フェミニズムってなんですか?』(文春新書)が5月20日に刊行されました。
性や生殖、中絶や性暴力、結婚などフェミニズムの文脈において長く語られながら改めて見つめ直す必要に迫られている喫緊のテーマから、コロナ禍やブラック・ライブズ・マターで注目を集めたケアやインターセクショナリティの視点まで、幅広いトピックを通して語られる本書は、まさにこれからフェミニズムを知りたい、学びたいと思う人たちに開かれた一冊です!
刊行を記念してのトークイベントをいくつか開催予定です。内容は理論的なものから日々の生活の実践までさまざまです。ご関心にあわせて、ぜひご参加ください。

Ⅰ:6月12日(日) 16時~17時半 代官山蔦屋書店
清水晶子×岡野八代「私たちがフェミニズムに見たもの、変えたかったこと、そして未来に伝えたいこと」
形式:オンライン(zoom)
お申込み:https://peatix.com/event/3252695
内容:刊行記念イベント第一弾となる対談のお相手は、同志社大学で教鞭をとられ、西洋政治思想史・フェミニズム理論がご専門の岡野八代さん。『フェミニズムの政治学 ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)などの著書があり、コロナ禍でもとりわけ注目を集めたケアの倫理を中心に研究されています。第三波の時代にフェミニズムに出会った同世代のお二人は、フェミニズムに何を見てきたのか、何を変えたいと思ってきたのか。そして、これから未来に何を伝えようとしているのか? 来し方を振り返りながら、現状を覆う危機の認識まで語り合う必聴の対談です。
 
Ⅱ:6月18日(土)15時~17時 大阪・隆祥館書店 
清水晶子×実川元子(聞き手)「きっとあなたにも必要なフェミニズム」

形式:リアル(50名限定)&オンライン(定員100名)
(著者の清水晶子さんはリモート、聞き手の実川元子さんはリアル参加です)
お申込み・詳細: https://atta2.weblogs.jp/ryushokan/
内容:セクハラや痴漢にあっていやな思いをしたり、パートナーがいっこうに家事育児にかかわろうとしなくて疲れきってしまったり、会議でちょっと強気な発言したら「場をわきまえていない」と叱責を受けたり……そういう経験がまったくない女性はどちらかというと少ないのではないでしょうか? フェミニズムは変革を目指すもの。本書の中に書かれている具体例とともに学びながら、一人ひとりがそれぞれの持ち場で明日に向けて行動に移すためのきっかけとしてもらえたら。日頃感じているモヤモヤした気持ちに言葉が与えられ、明日からの生活が上向くように。VOGUEでの連載時(「VOGUEと学ぶフェミニズム」)にライティングを担当されたライター・翻訳者の実川元子さんを聞き手に、話はきっと本書の制作秘話にも及ぶはずです。

Ⅲ:6月20日(月) 20時~22時 下北沢・B&B書店
清水晶子×長島有里枝「フェミニズムが分断や対立のうちに終わらないためには」
形式:リアル(定員に達し締切)&オンライン
お申込み・詳細:https://bb220620a.peatix.com/
内容:「フェミニズム」という言葉が浸透していく中で、時代によって「フェミニズム」の主張は変遷しています。よって、「フェミニズム」の受け止め方も、世代や育った環境によって異なります。では、「フェミニズム」に対する見解が異なる時、私たちはどうするべきでしょうか。「分断」や「対立」で終わってしまわないために、私たちがゆるやかにでも繋がっていくにはどうしたらいいのかを語り合います。お相手は、本書の中でも対談をされている(「フェミニズムに救われた二人の対話」)写真家・エッセイストの長島有里枝さんです。
 
Ⅳ:7月12日(火) 19時~21時 文春ウェビナー
清水晶子×松尾亜紀子(エトセトラブックス)「フェミニズムの場を考える」
形式:オンライン(zoom)
お申込み・詳細:https://peatix.com/event/3267800
内容:フェミニズムに関わる様々な本を刊行されている出版社・エトセトラブックス代表の松尾亜紀子さんをお迎えし、「フェミニズムの場」について考えます。エトセトラブックスBOOKSHOPはフェミニストたちが訪れる書店として営まれ、同じ5月にエトセトラブックスから刊行された雑誌「エトセトラ」のテーマは「くぐりぬけて見つけた場所」(いちむらみさこさん責任編集)でした。「まだ伝えられていない女性の声、フェミニストの声」を届けるエトセトラブックスのような出版社が間違いなく「フェミニズムの場」である一方で、「連載」「書籍」「Zine」のような言葉が紡がれる媒体や出版物もまた、そのような「場」であると言えるかもしれません。あるいはオンライン上にも様々な「場」があるはずです。女性と性的マイノリティを中心とする学びのピア・コミュニティの形成を目指し、東京大学にセイファー・スペースのKOSSを立ち上げられた清水さんとともに、どのように「場」を作っていくのかを考えてみます。
 


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