見出し画像

【今日コレ受けvol.112】アウトプットファースト

7時に更新、24時間で消えてしまうショートエッセイ「CORECOLOR編集長 さとゆみの今日もコレカラ」を読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書くマガジン【今日コレ受け】に参加しています。

2年ほど前まで、コスメメーカーの会報誌のお仕事で数ヶ月に1度、中井まゆみさんというヨガの先生に取材していた。

そのとき、ポージングの仕方について、最初に聞いて驚いたのが、呼吸の話だ。

「呼吸は吸うのではなく、まず吐くんですよ」

ええっっ。吸うのが先だと思っていた。
反対なんだ。

ゆっくり時間をかけて吐き切ることで、肺の酸素がカラになり、人間の生存本能で、思い切り吸えるのだという。

30秒かけて、息を吐いてみた。
ふうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう

ずおっっ!

爆発的な吸い込み。
苦しさに辛抱たまらず、肺が酸素を欲した感じ。

た、たしかに!!!
それ以来、深呼吸したいときは吐くことを意識している。


これって、ライターの仕事に共通するかも、と思った。日々、さまざまな案件について聞いては書く毎日。
聞くよりも先に、まずは前の取材で聞いた話を書き切り、その知識を頭から出すことを意識するといいのではないか。全て。空っぽになるまで。
そこまで書けば、もう忘れてもいい。

忘れることで脳の容量が空き、次の取材の知識を、貪欲に入れられる気がする。肺いっぱいに酸素を満たすように。

いわば、アウトプットファーストだ。

書き切ろう。
いや、厳密には文字数制限ですべては書けないけれど、少なくとも「ここが面白い」「ここは外せない」と感じたところは書き切ろう。


ただ惜しむらくは、私の脳の容量が小さいため、空っぽにするときに忘れてはならない記憶も一緒に吐き出しそうなことだ。
たとえば息子の学校行事など……。

こちらも書き切ろう汗。
漏れなくスケジュール帳に。

そうすれば安心して、また取材や楽しい予定がたくさん入れられるに違いない。


※ご縁があり、昨年、中井まゆみ先生に再会する取材がありました。こちらはシニア向け記事ですが、身体が硬い人にもオススメです↓


この記事が参加している募集

ライターの仕事

仕事について話そう

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?