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作家の初個展でコレクションすること

少し間があいてしまいましたが、年初から台北に行ってきました。
わずか3日間のフェア参加でしたが、とてもたくさんの来場者がいらっしゃって驚きました。特に若い女性が日本より圧倒的に数多く、入場料が掛かるにもかかわらず意識が全く違う様子を目の当たりにしました。

また、アメリカから台北に滞在しているご家族がbiscuit galleryのブースに来てくださり、娘が欲しがっているアートを親が買ってあげるという、素敵なコレクションの現場にも立ち会うことが出来ました。

海外に来ると、日本とは異なる文化や考え方に触れることが多く、新しい気付きを吸収出来て視野が広くなるように感じます。台北では現地の作家や美術関係者との関わりなど、とても充実した時間になりました。
台北での現代アートマーケットの潮目も少し変化が起こっているようで、昨年のART TAIPEI視察も含めて、今後の参考にしていきたいと思います。

帰国してすぐにbiscuit galleryの展示、森ゆらら個展「TRUE ROMANCE」と、biscuit gallery karuizawaでの名取藍個展「静寂が聞こえる」のスタートとなりました。

森ゆらら初個展「TRUE ROMANCE」 写真:服部芽生
森ゆらら初個展「TRUE ROMANCE」 写真:服部芽生


特に、森ゆららさんは初めての個展ということもあって、年末年始を制作の期間に当て、100号作品8点を含む30点近くの作品を展示するスケールの大きな3フロア個展になっております。※会期は1月28日まで。

作家の初個展で作品をコレクションすることには、特別な意味があると思います。初個展は一度きりのイベントであり、その作品たちは作家のキャリアにおいて重要な意味を持ちます。私自身も、初個展で購入した作品は深い印象を残しており、作家たちも特にその時のことを鮮明に覚えているようです。今も交流のある作家もいて、その関係は感慨深いものがあります。

ある作家の作品は、初個展以降、毎年今でも購入していて、徐々に増えてきています。最近ではコレクター展も増えてきていますが、作家の系譜を辿るようなコレクション展も面白そうですね。

さて、来月も海外に出張で行ってきます。
次回の地はメキシコシティ。私は初のメキシコ入りなので、少し緊張感があります。聞くところによると現地のギャラリーがとても良いようで、楽しみにしております。

それでは、また!



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