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世界一のひきこもりメディアを作ることにした

ひきこもり当事者メディアとして「ひきこもり新聞」や「ひきポス」がある。僕はそれ以上のひきこもりメディアを作ることにした。世界一のひきこもりメディアだ。

ひきポスだと、どんな記事を書くかの編集会議を開き、それから記事を書き、校正し、印刷し、販売するという手順を踏む。これはかなり面倒な作業だ。そして、印刷物は売れなければ大量の在庫になる。

あと、これもけっこう大きな問題だと思うのだけど、活字メディアというのは実は人々にとってハードルが高いのではないだろうか。

ひきポスの記事を書いた人なのに、「まだ『ひきポス』を読んでいない」という方がいた。文芸誌なみにぎっしり詰まった活字を読むのはしんどいのかもしれない。

ひきこもりに詳しい精神科医の斎藤環氏によると、ひきこもりの子どもをもつ親の精神的健康度を調べたところ、鬱病に近いことがわかったという。そうした親御さんが果たして文字ばかりの雑誌を手にとって読む気力があるのだろうか。厳しい人が多いような気がする。

だから、僕は映像の必要性を感じた。見るほうからすれば、活字よりも映像のほうがハードルは低いと思う。作り手側としてもカメラやパソコンをすでに持っていれば、作るのにコストがほとんどかからない。文章を書くのが苦手でも映像ならなんとかなるという人もいるだろう。

たとえば、僕は今度自治会の主催でトークイベントをすることになるが、これをカメラで撮影して編集してネットで販売するとしたら? おそらくコストがほぼゼロ。あえて言えば、編集する時間がかかるくらいか(編集しないという方法もある)。

ネットにアクセスできない層にはひきこもりイベントなどで売る。だけど、印刷物とちがい、映像をDVDに焼く作業だけなのでこれもさほどコストがかからない。セルDVDのようにするとしたら、

・インクジェット対応のDVD-Rは1枚あたり約36円。
・トールケースは1個あたり約56円。
・表紙や裏表紙に使うジャケットカードは1枚あたり約38円。
(価格はAmazonを参考にした)

インク代もふくめて考えると、1枚のトールケース付きDVDを作成するのに150円前後といったところだろうか。

トークイベントやインタビューを撮影した映像を1,000円で販売する。絶対額としては高いかもしれないが、映画DVDのようにパッケージされたものであれば安価に感じる。

遠方の方で販売したい人がいれば、データをネットで送る。そして、ひきこもり関係のイベントで売ってもらってもいい。データをDVDに焼き、プリンタでジャケットカードを印刷できる人であれば簡単だ。面倒な事務作業を省くために完成品を郵送で送ることはしない。

1,000円で売る場合、こちらの取り分は200円にする。つまり、売上の8割は販売者のもの。販売者に価格設定権を与え、1,000円ではなく500円で売って薄利多売を狙ってもいい。そのときもこちらの取り分は200円。

DVDの売上を僕と編集者などで分配するが、できればつぎの作品に再投資する分にも何割か回したい。そして、最終的にはカンヌを目指す。とにかくカンヌだ。ひきこもりメンヘラは取りあえずカンヌを目指すべきだと思う。

※このような映像メディアが今までなかったのか疑問だったが、顔出しというハードルが高いせいかもしれない。ただし、そのおかげで競合相手がいないという利点もある。

※いずれ、動画の編集者やDVDの販売員を募集するかもしれない。興味がある方は待っていてほしい

※映像の利点として、短期間に作品を連発する必要がないことだ。1年に1回出すのも早いペース。しかし、人が動き出すのには十分な時間だ。続編が作りやすい。

※ネットフリックスやHuluに売り込みをかけようとも思っていたりする。

記事の内容がよかったぜという方だけでなく、喜捨して徳を積みたいという方にも喜んでいただけるシステムになっております。この機会にぜひ(^_^)v