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星であったわたしたち

生まれる前はきっと 俺たちは星だった

BUCK-TICK  「BOLERO」

バクチクのボレロという曲が無性に好きです。まず、出だしの歌詞がいい。わたしたちは生まれる前は星であった。

何もなくて 安心して 夢を見てた


星であったわたしたちは、何も持っていなくて、何者でもなくて、それゆえに不安も、希望も持っていなくて、だからこそ安心して夢を見ていられた。

夢といっても色々ありますが、星であったわたしたちが見ていた夢というのは、きっと温かくて、素敵な夢なんでしょうね。

風が吹いている 君の気配を感じて見上げる

と、ここまでは「俺」の感想であったようで、現実世界では、どうやら「君」が亡くなってしまったようです。「俺」はそのことについて寂しさを覚えて、歌を歌っているみたいですね。

抱きしめても 離さなくても つかんでも 叫んでも サヨナラだ


何をしたって死からは逃れられない。現世でどれだけ相手を愛していただとか、尽くしてきたであるとか、関係ありません。死の前おいては無力です。

アンドロメダで ねえ 笑ってよ

生まれる前は星であったわたしたちは、死んだあと星に還るのでしょう。少なくとも、「BOLERO」では、そのように歌われています。歌のなかの「俺」はそのように言っています。

何がここまで自分の琴線に触れるのかわかりませんが、なんだか、ほんとにいい曲だなあと思う今日この頃です。嫌なことがあった日や、なんとはなしにザワザワする日などは、無意識に口ずさんでいます。

皆んな星であったなら、きっとわたしたちは本来、一つなんでしょうね。あなたもわたしもなく、皆んな一つだったのでしょう。

さて、本来一つであったわたしたちで、いい夢を見られたらいいですね。おやすみなさい。

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