見出し画像

白木蓮を撮る女

自宅の横に狭い車道が通っていて、その通りを挟んだ向かいに小学校が建っています。正門の近くに白木蓮の木があって、知らないうちに綺麗な花を咲かせていました。

夕方六時に撮ったから暗い

わたしは腕を伸ばしてスマホで写真を撮っていて、するとその後ろを近所のレンタカー屋の従業員さんが通って行きました。よほど物珍しかったのか、何度も振り返ってこちらを見ていました。そんなに奇妙かな? わたしの姿?


庭の雪柳
ほんま綺麗
月とライトと桜(かな?)
河川敷から。
(凛として時雨のジャケットみたい)

運動不足なので、夕飯食べたあとちょくちょく走るようになりました。真っ暗な土手から眺める街の明かりが綺麗です。

最近ずっとナボコフの『ロリータ』を読んでいます。noteで紹介されていた記事を拝読し、興味を持って読み始めたのですが、怪物やないか……(作者のナボコフが)人間って、こんなことできるんだ? と驚きを隠せません。尋常じゃない知識量、ユーモアのセンス、緻密に練り込まれた文章、およびそれら全てが複雑に絡み合いながらも、見事な構成の物語。これぞ芸術ですね。衝撃です。それに、訳者さんがまた素晴らしいですよね? これ日本語で書かれたの?って思ってしまうくらい、すらすらと読める。海外文学を読むときって、翻訳された文章やなあって思いながら、またそのいかにも翻訳された文章が好きではあるのですが、『ロリータ』の場合はそれを感じさせませんね。英語が堪能でありながら(確か『ロリータ』は英語で書かれたんでしたよね)、日本語を知り尽くしている。

いま物語はハンバートがドロレスを失ったあたりです。連日読んでいるせいか、夢の中まで『ロリータ』が出てくる。それにハンバートが親戚のおじさんのような気がしてくる。これってわたしだけじゃないとは思うのですが、同じ作家の本を読み続けていると、その作者や物語の登場人物に対して、身内のような感情を抱き始めるという症状があります。向こうからしたら、お前誰やねんって思われるでしょうけどね?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?