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ヘッセ愛

今日はすこしばかり辛いことがあって、って、記事を書くたび、似たようなことを言っている気がしますが。
そんな日はヘッセを読みます。新潮文庫の『ヘッセ詩集』です。ヘッセの言葉はほんとに素晴らしい。ヘッセの言葉が素晴らしいのか、ヘッセそのものが素晴らしいのか、分かりません。ですがわたしは、ヘッセの言葉なら書物に収められているものも、収められていないものも聞きたいし、読みたいです。

人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、
私は決して人生をののしるまい。

魂は、曲りくねった小道を行く。
魂のことばを読むことを学びたまえ!
今日、魂にとって苦悩であったものを、
明日は、もう魂は恵みとしてたたえる。

困難な時期にある友だちたちに

この友だちって、いわゆるわたしたち読者のことと解釈してもいいのでしょうか。まあ、好きに解釈することにして、わたしはとても勇気づけられています。

ヘッセの言葉を読むと、内奥の炎が甦るような気がします。どの詩を読むべきか、と言われたら迷ってしまうのですが。ヘッセの言葉は炎です。夜に燃える炎。暗く沈痛な夜も、決して衰えない闇色の炎です。やはりわたしは、ヘッセが好きです。

どの子でも知っている。春の語ることを。
生きよ、伸びよ、咲け、望め、愛せ、
喜べ、新しい芽を出せ、
身を投げ出し、生を恐れるな!

春のことば

好きな詩は沢山あるのですが、春なので、この詩を。


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