名もなきカメ
昔、ニホンイシガメを飼っていました。
イシガメは日本固有の亀です。
ミシシッピアカミミガメやクサガメなど外来種の侵略によって数を減らしていると聞きます。
外来種は環境適応力や繁殖力が強いので、駆除していかなければどんどん日本の生態系が崩れていきます。
日本固有種の保護ひいては生態系の保全のため外来種の駆逐に奔走している人たちには敬意を払います。
さて、僕が飼っていた亀ですが、僕が4歳から9歳くらいの頃まで飼っていたと記憶していますが、
どんな名前にしようか迷った挙句、
最後まで名前をつけられませんでした。
その亀は人に飼われながら、一切の名前をつけられることなくその生涯を終えたのです。
亀吉だの亀公だの何でもいいからつけてやりゃあよかった。
名前をつけていない間、ただ「カメ」としか呼んでませんでした。
それを名前と呼ぶのはちょっと、ね。
ペットに名前をつけることも出来ない優柔不断な男なのです僕は。
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