正しい選択かどうかは自分で決める

2020年冬、大学入試

第一希望は家からチャリで10分のところにある国公立大学。

ここに受かれば、実家から通えるし交通費もいらない。

親としてはとても嬉しいことだし、近さ至上主義の僕もここに行くことを望んでいた。

それまでの模試では大体D判定だった。

センターリサーチでは駿台、河合塾、東進のうち2つでC、後はBだった。(まぁこのセンターリサーチを、ミスって20点くらい多めに計上してたんだけどね)

正直微妙。このまま受けるのは。

レベル下げた方がいいんじゃないの。

でも受けた。

落ちた。

落ちたから滑り止めの私立に通うことになる。

一応後期入試で、昔住んでた町にあるという理由で、とある地方国立大学に出願をしていたけど、下宿するのは経済的にも厳しいらしかったから受けるつもりはなかった。

しかし、満足のいかない結果で終わるくらいなら受けるだけ受けてきたら?記念受験だオラ!と母。

それに、高い学費払って私立に通うのも下宿して国立に通うのもあんまり変わらないし。とのこと。

受かれば入学してもいいようだ。

ということで、完全に春休みモードになって遊びまくっていた僕は2日間国語と英語勉強してブランクを埋め、会場へ行く。

小2まで住んでいた町に、試験を受けにいく。

転校して以来、2度遊びに行ったことがある。でも今回行くのは5年ぶりか。

懐かしい町だ。

大学に着く。

それにしても後期、人少ねぇ!

席ガラガラじゃん。がらがらどんじゃん!

みんな前期で受かったんだな〜おめでとう。

試験受けます。

受かります。

手前味噌ではありますが模試では常にA判定だったので余裕でした。

そうして田舎での一人暮らしが始まりました。

……

色々ありましたが割愛して、

2024年春、卒業しました。

今、言えることは

前期試験に落ちてよかったなぁ!

負け惜しみとかではありません。

心からそう思えるのです。

……

もし前期の大学に受かっていたら、住み慣れた地元で、実家で4年間暮らしていました。

学び舎や学友の変化はありますが、高校時代と同様に、家と大学の往復をすることになります。

今までと変わりません。

きっと退屈に感じていたことでしょう。

新たな環境に身を置くこと、それ自体が大きな経験となるんです。

ここで、かの懸垂おじいさんの言葉を引用。

「何事も早く経験することが大事」

僕は4年間の下宿を経たことで、社会人になって初めて一人暮らしを経験する人と比べて経験の差があるわけです。

僕は4年間実家暮らしの友達よりも家事も料理も上手くできると思います。

……

もしかしたら前期の大学で退屈じゃない、充実した生活が送れたのかもしれません。でも結局それって、

実際に送ってみないと分からないですよね。

宿題やったけど持ってくるの忘れました
イコール
宿題やりませんでした

これと同じなんですよ。

存在しないものが存在するものを超えることはないんですよ。

だからもし僕が後期で受かった大学でどんなひどい生活を送っていようが、後期の大学に行ったその選択が正しいんですよ。

ん?

それは言い過ぎかな?

いや、まぁそれもまたパラレルなわけですから、比較することに意味なんてないんですよ。

……

もし前期の大学に行ってれば、後期の大学で出会うはずの素晴らしい仲間たちと会うことはなかったこと、それは事実です。

出会いはトレードオフなんです。

だからこそ出会えてよかったと、後期の大学に行って本当によかったと胸を張って言えます。

それだけ、楽しく大学生活を送れました。

前期の大学で出会っていたかもしれない友達の方が素晴らしいかもしれない?

どうでもいいんだよ!

選んだものと選ばなかったものの優劣をつけることになんの意味があるんだ。

選んだものが全て。全て自分なんだよ。

それを否定することは自分を否定することだ。

自分のことも、経験したことも、出会った仲間との思い出も、僕は否定しない。

……

ゴチャゴチャと支離滅裂な言葉、並べましたが、何が言いたいかというと、

どんな選択をしようと、それを正当化できるほど楽しむ。そうすれば後悔なんてしない。

だからどんな環境でも楽しむことを心がけたい。

そう思いました。

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