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アンジー。triocha a sé


まったくもう、ルーってば変わったようで変わってなくて、そこに安心したりして。
ルー、疲れてるんじゃないの。とりあえずアップルパイ食べながらテレビでも見てなよ。後片付けは僕がサーランを探してきて二人でやるから。
残りのアップルパイを渡してリビングのソファーに座らせた。
サーランはどこに行ったかわかる?
んー、たぶんね、セジュの部屋の近くの石垣のとこ。古い家具とか置いてあるの。
わかった。行ってみる。まーゆっくりしてて。
遠くまでなだらかに続いている牧草地の上に大きな月が出ていた。
イーニエ、いや、サーランはテーブルに肘をついて月を見ているように見えた。足もとにスナップが座っている。
いい場所知ってるね。
ん。
隣に座り僕も月を見た。
いい月だけど、デザートを食べるには暗いんじゃない?
むすっとしたまんま、
後で食べる。
ここは自分の部屋代わり?
前にケンカした時おばあちゃんんち行こうと思ったんだけど、途中で雨になったからおっきい木のとこで雨宿りしてるうちに寝ちゃって大騒ぎになって。それからはここで我慢してる。
めんどくさそうに僕を横目で見てから答えた。答えるだけエライエライ。
そんなにケンカするの?
だってパパは、
そこで言葉をきるとサーランは小さくため息をついた。仕草が妙に一人前でほほえましい。スナップがサーランの足に頭をのせた。
ショーンおじさんみたいだったらよかったのに。サッカーの試合一緒に見たりとかさ。パパは変な殺人事件とかのドラマとかばっか見てんだもん。おじさんはサッカー好き?
普通。
普通って?
サッカー選手目指すほど上手くないけど友達と楽しむことはできる。
じゃあさ、明日僕とサッカーしようよ。あ、でもおじさん今日しか予約してないし明日帰っちゃう?



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