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アンジー。tríocha a trí

ふう、びっくりしたー。セジュがお客様として来るなんて。
僕だってびっくりしたよ。前にここにいた女の人はどうしたの?ずいぶん雰囲気が変わったよね。ショーンと三人で食事に来た時は、もっとレトロな感じだった。
彼女は腰を傷めちゃって調子がいい時は様子を見に来てくれるの。僕がここ買い取ったんだよ。すごーいローンが残ってるんだから。
子供っぽい話し方はあい変わらずで誇らしげな笑顔が、かわいい。
セジュは覚えている?アンジーの通訳の女の人。僕ね、ほんとは彼女と結婚するつもりであの国に帰ったの。アンジーの仕事が終わったら人目につかないようにこっそり暮らそうと思ってた。イーニエ、あの子はその時に、ね。でも結局別れちゃった。息子がいるって知ったのはセジュがアイルランドに来た後だったかな。彼女、僕にすごく怒ってて、会わせてもらえたのは二年くらい前。あのこ、髪と瞳の色が明るいっていうか薄くて、それで学校でいろいろあったみたいで少しここが疲れちゃって、
そこでルーはこぶしで自分の胸を軽く叩いた。
そこでパパの出番がきたの。
その時のルーの顔ったら今まで見たどの笑顔よりいい顔してる。
一緒にいれるのは嬉しいけど、この先どうするかはイーニエ本人が決めることだし、もう少し大人になれば、髪や瞳の色なんてたいしたことじゃなくなると思うんだよね。
あ、ごめん、僕、自分のことばっかり。セジュ、セジュは?忙しくしてるってケイから聞いてる。お仕事どう?よくお休みもらえたね。
うん、なんかさ、
離婚してから自分がからっぽになったみたいで、このままじゃ娘たちにまでなんか違うって言われるんじゃないかって急にこわくなった。言葉が出ない。どう説明していいかわからない。
大変だったね。
ルーは僕の隣に座り僕の手を取った。
僕はからっぽになっちゃったよ。仕事も頑張ったし結婚もしたし子供できた。ルーに会いたいと思わないように僕は頑張ったんよ。でもさ、僕はからっぽなんだ。
ばか、僕、なんで涙が出る。

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