見出し画像

『「軸」のある人は信頼される』を数学的に証明してみた。

最近、ご相談いただいたお仕事を2つほど、お断りした。

ひとつは大切な友人からの仕事の相談。

もうひとつは、某有名企業からの映像出演オファー。

いずれも、お断りしました。

ご相談は、本当に光栄なことです。

できれば、お引き受けしたい。

でも、お断りしました。

もちろんきちんと理由も説明し、ご納得いただいています。


理由は、相手側にはありません。

理由は、私のほうにあります。


スクリーンショット 2019-11-17 11.00.10


例えば5年前なら、仕事の目的は「キャッシュを得ること」だったように思う。

だからどんなお仕事もありがたく、お引き受けしていた。

なぜその仕事をするのか?という問いの答えは、「売上のため」だ。

いい経験になる。

次につながる。

そんな副産物も期待して。


しかし、今は違います。

なぜその仕事をするのか?という問いの答えは、


「深沢真太郎らしいから」


である。

私のような職業人には、当然ながら哲学やビジョンがある。

それと照らし合わせたとき、矛盾がないか。

深沢さんがその仕事をしていることに違和感がないか。

普段から公の場で言っていることと違うことをしていないか。

そんなクソ真面目な考え方を大事にするようにしている。

今はね。


ですから、例えばキャッシュにならない仕事(活動?)であっても、

それが「深沢真太郎らしい」のであれば喜んで足を運ぶ。

例えば私は自分の著書をとても大切にしている。

延べ21冊。

発売の時には必ずPRをし、著者として「これを広めたい」とアピールする。

「日本で売れることも嬉しいが、世界に広まるともっと嬉しい」とも公言している。

世の中はきっと私が著者として熱量があることを知っている。

だから、本のPRができる場にはどんな条件だろうと足を運ぶ。

それは「深沢真太郎らしい」行動だから。



(ぜひ書店でお求めください/ちゃっかりCM)

画像2

最新刊 2019年11月20日発売

<マンガ>数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです

(日本実業出版社)




本題に戻ります。

一般論にはなりますが、一貫性のない人は信頼されません。

例えば甘いものは嫌いとあちこちで言っている人が、

SNSにスイーツの写真を公開していたらどう思うか。

「あれ? ○○さんらしくないな」

「あれ? 言っていること違うけど・・・」

こうして信頼を失っていく。

一貫性のない人は、信頼されないのです。


つい最近、大切な友人が御本を出版されました。

その本は「占い」の本でした。

友人として応援したい気持ちは当然あります。

でも私は公人として情報発信する場ではその本を紹介したり、

応援したりするようなコメントをしませんでした。


なぜか。


私は普段から「占いは信じない」、

もっとダイレクトにいえば「占いは嫌い」、

と公言している人間だからです。

そんな私が「この占いの本はオススメです」と発すると、、、


「深沢さんらしくない」


だから、どんなに大切な友人の応援になるとしても、

私は「占い」をポジティブに表現することはしないのです。

もちろん、この友人には理由をきちんと説明し、ご納得いただいています。

そしてこのようなことをしっかり説明することで、

おそらくこの方はある意味で私のことを人として信頼してくれると信じている。


一貫性があるか、らしさを大切にしているか、

それが人からの信頼を得る最大の要素なのです。


「らしさ」を大事にする人ほど、断るという行為も増えます。

「らしさ」を大事にしていない人ほど、断るという行為は少ない。

断るとき、人は相手に説明をする。

その説明の内容に、その人の「姿」が映る。

その「姿」が、おそらく誠実でカッコよければ、

それがその人物の信頼になる。


断らないよりも、“正しく”断る人のほうが信頼される。


画像3


そう思いませんか?

そして断るという行為には、「一貫性」や「らしさ」が必要になります。

「一貫性」や「らしさ」とは、「芯」とか「軸」という文字で表現してもいいかもしれない。


「軸」のある人は、断れる。

断れる人は、信頼される。

ゆえに、「軸」のある人は信頼される。


3段論法。

数学的な証明の典型。

数学における証明問題は、論理構造を作る行為。

ああ、気持ちいい。


以上、証明おわり。


-------------------------------------------------------------

最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。
ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し、企業人の育成に貢献しております。
研修。講演。授業。面談。ゼミ。講師育成。
まあ、いろいろやっています。
活動にご興味ある方はこちらへ。




いただいたサポートは、書籍の執筆業務や教育現場での活動を拡大し皆様にシェアする情報をさらに届けるために使わせていただきます! noteの「スキ」やamazonの書評も大きなサポートになりますので、よろしくお願いします。