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わかんねんで、わかんねんけどな、それじゃ難しいねん…

経営者の方からご相談を受ける中で感じることは、戦略を立てている方が少ない、いや、ほぼおられないというのが現状だと感じています。
その理由は様々ですが、日本の経済環境の不安定さや、近年のビジネス環境の不確実性も影響し、短期的な視点や思考になっていることが一つの要因としてあると思っています。
また、個人や小規模事業者の場合、リソースが限られている上に、経営者は多岐に渡る業務をこなさなければならないことから戦略策定が後回しになっているという状況もあると思います。

しかし、長期的な視点での健全な発展を考えるうえで、企業規模や事業規模の大小にかかわらず、戦略を持つことはとても重要なことなのです!


戦略が重要な理由

戦略は事業者が成功するための道しるべであり、規模が小さいからこそ賢くリソースを使い競争に勝ち抜くための戦術的アプローチを考えることが重要です。

目標の達成:
戦略は、事業者がどのようにして目標を達成するかを計画する手段です。
明確な目標を設定し、それに向けた計画を立てることで、リソースの最適な活用成果の最大化が可能となります。
リソースの効率的な活用:
限られたリソースを最大限に活用するためには、戦略が不可欠です。
小規模な事業者であっても効果的な戦略を用いることで、人材や資金を最適に使いながら競争力を維持できます。
市場競争の対応:
どんな規模の事業であっても、競争が激化しています。
戦略を策定することで他の事業者との差別化を図り、市場でのポジショニングを強化できます。
環境変化への対応:
ビジネス環境は変化し続けています。
戦略を持つことで外部環境の変化に柔軟に対応し、事業の長期的な持続可能性を確保できます。
成長の促進:
戦略的なアプローチを取ることで、事業者は拡大や成長の機会を見逃さず、新しい市場や顧客層に進出することが可能です。

これらを読んでいただければわかるように、経営戦略をしっかりと持つことで「リソースに限りがる」「競争力が弱い」「差別化が図れない」「新規顧客の獲得」といった、個人事業主や小規模・中規模事業者の経営課題の解決につながるのです。
「リソースに限りがる」「競争力が弱い」「差別化が図れない」「新規顧客の獲得」と言った経営課題を抱える根本的な原因は、戦略がないことにあると言ってもよいでしょう。

戦略策定の壁

インターネットの情報や勉強会で得た情報を基に、戦略立案にチャレンジした経営者の方は多いはず、しかし、策定への壁を感じ断念されたという経験があるのではないでしょうか。

情報収集の不足:
経営戦略を策定するためには、業界や市場のトレンド、競合他社の動向、顧客のニーズなどの情報が必要です。
情報収集が不十分だと、正確な分析や適切な戦略の立案が難しくなります。
環境分析の不足:
外部環境や内部環境の分析が不十分な場合、企業は変化や課題に対応するための適切な戦略を見つけるのが難しくなります。
SWOT分析(Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats)などのツールを使用して、環境を総合的に評価することが重要です。
目標設定の不明確:
経営戦略は企業の長期的な目標と一致している必要があります。
目標が不明確である場合や共有されていない場合、経営戦略を策定することは難しくなります。
組織内コミュニケーションの不足:
経営戦略は組織全体で共有され、実施される必要があります。
コミュニケーションの不足や誤解があると、戦略の実行が困難になります。
リーダーシップの不足:
経営戦略はリーダーシップのもとで推進されるべきです。
リーダーシップの不足や決断の遅れがあると、適切な方向に進むことが難しくなります。
戦略の実行力の不足: 
戦略を策定するだけでなく、それを実行する能力も重要です。
組織が実際に戦略を遂行するためには、リソースの適切な配置、プロジェクト管理の能力、変化に対する柔軟性などが必要です。

これらの要因は相互に関連しており、総合的なアプローチが求められます。戦略策定のプロセスを改善するためには、問題の特定と解決に向けた継続的な努力が必要です。

戦略を立てるステップ・バイ・ステップ

何度も申し上げますが、長期的な視点での健全な発展を考える上では、根本的な課題にも取り組むことがとても重要です。

優先順位の設定:
すべての課題に一度に取り組むことは難しいですが、優先順位をつけて取り組むことが重要です。
緊急かつ重要な課題を最初に対応し、段階的に改善を進めることが有益です。
外部の支援を利用:
外部の専門家やコンサルタントを活用
して、組織の強化に向けた助言やサポートを得ることができます。
これにより、経営者が負担を感じることなく改善策を導入できるかもしれません。
スモールステップの採用:
大きな一挙行動ではなく、小さなステップ
を踏んで組織の強化に向けた取り組みを進めることが有益です。
小さな成功体験が積み重なり、経営者と従業員のモチベーションを向上させます。
時間の効果的な使い方:
経営者は限られた時間を有効に使う必要があります。
計画的かつ効果的な時間管理を心がけ、長期的なビジョンに基づいた活動にも十分な時間を割くようにします。
共感と共有:
従業員とのコミュニケーションを通じて、ビジョンや目標を共有し、彼らの意見やアイデアを取り入れることで、組織全体での協力が得られる可能性があります。
自己成長と学習:
経営者自身も継続的な学習と自己成長
を忘れずに進めることが重要です。
新しい知識やスキルを身につけることで、組織に新しい視点をもたらすことができます。

こうしたステップを踏むことで、日常業務と組織の強化をバランスよく進めることができます。
そして、継続的な努力と改善により、持続可能な成功を収めることが可能です。


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