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辞書の生き物            #4 名前の由来 シロサイ アイアイ カンガルー

サイは3本指

 サイの足をじっくりみたことがありますか。実はサイの足の指は3本でウマと同じ奇蹄類です。ウマは中指1本で立つまでに進化しましたが、サイは中指に加え、人差し指、薬指で立っています。ウマのような1本指に進化する途中かもしれません。

シロサイの名前の由来

 サイと言えば、シロサイ、クロサイなど種類がありますが、どちらも同じ灰色で、色で名前が異なるわけではありません。シロサイは口の幅が広いことから英語でのwideの意味がある現地の言葉で「wijde」サイと呼ばれていましたが、「white」と聞き間違え白サイになったと言われています。白に対する形で黒サイも命名されたのだとか。
 関係ありませんが、ワイシャツも「white shirt」のwhite をY と聞き間違えたものが定着したと言われています。white は聞き間違えられやすいのでしょうか。

カンガルーの名前の由来

 名称の由来に関する逸話としてカンガルーの名前の由来が知られています。クック船長が、初めてオーストラリア大陸に上陸した際、現地人にカンガルーを指して「あの動物は何と言うのか?」と訊ねたところ、現地人は言葉が理解でず、『(何を言っているのか)わからない』という意味で『カンガルー』と答えたのを、「カンガルーという名前なんだ』と誤解したという逸話が有名です。しかし実際は、現地での呼び名gangurruをきちんと伝えていたとされています。gangurruは黒または灰色の大型のカンガルーを指す呼び方だったようです。 

アイアイの名前の由来

 動揺「アイアイ」で日本ではよく知られている「アイアイ」というマダガスカル原産のサルですが、名前の由来は「よく知らない」という意味がある、マダガスカル語の「ハイハイ」という言葉から来ているといわれています。日本人にとってはかわいらしいおサルさんのイメージですが、現地では夜行性であることとその怖めの風貌から悪魔の化身と恐れられていました。サルのアイアイの名前をほとんどの国民が知っている国は日本くらいでしょう。
 

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