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蚤の市:ノミのいち #190 辞書の生き物

蚤の市

 町の広場や神社の境内などで開かれる骨董市や中古品販売会を指す言葉です。
 「フリーマーケット」とも呼ばれますが、自由に売り買いできる「Free」ではなく、蚤を意味する「Flea」マーケットです。最近はだれでも自由に参加できるという意味で「Free Market」としている市もあります。

 なぜ「蚤」なのかは諸説ありますが、最初にフランスで中古品を売るマーケットが開かれた際に「蚤がわくような古い品物」だと品質の悪さが言われたからとか、蚤のようにいろいろな売人がわいてくる様子からでたか言われています。
 一方で、蚤がジャンプするように品物が人と人の間をどんどん移っていく様子を表しているという説もあります。

 蚤は飛び跳ねて移動しますが、そのジャンプ力は30cmを越えることもあります。大した事ないように思いますが、蚤の大きさを考えると、その体の150倍にもなり、人間なら200メートル以上もジャンプしていることになります。
 小さな生き物の大きな能力には驚かされます。

 フリーマーケットと似た言葉に「マルシェ」があります。こちらもフランスの市が由来ですが、扱う品物が違います。
 フリーマーケットは中古品や骨董が中心ですが、マルシェは食品や農産物が中心になります。


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