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【大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる】/高橋 伸夫

大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる

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新規性  :★☆☆☆☆
有益性  :★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆

■この本で解決できること

経営学の用語を通して、全体像を把握できます。

■この本で伝えたいこと

 ●経営組織論

<用語>
官僚制
大きな組織を効率的に動かすために当たり前のことを当たり前に行う組織

限定された合理性
人間が理性的に解決できる問題の大きさには限界があるということ

職能別組織
専門化することで熟練を図る組織、中堅企業で威力を発揮する

事業部制
会社の中に「利益を計算できるユニット」を複数つくった組織

マトリクス組織
職能別の「縦割り組織」にプロジェクトで横串を刺した組織

資源依存理論
資源を握られているとパワーも握られますという理論

内発的動機づけ
仕事それ自体が報酬になっていること。内発的に動機づけられていれば、より困難なことにもチャレンジする

PM理論
集団における目標達成や課題解決に関するP行動(Peformance)と集団の維持に関するM行動(maintenance)の両方を兼ね備えたリーダーが望ましいとする理論

金銭的報酬のインパクトの強さ

金銭的報酬のインパクト


 ●経営戦略論

<用語>
多角化
いろいろな事業に進出する戦略。戦略の中でも最もポピュラーなもの。

PPM
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント。「市場成長率」と「市場シェア」の2軸で事業を位置づけ。取捨選択する手法。

コア・コンピタンス
他社にはまねできない、自社ならではの中核的な能力

競争戦略の基本3戦略
コスト・リーダーシップ、差別化、集中の3つの戦略。これらが競争を勝ち抜くための基本的な考え方となる。

ファイブ・フォース・モデル
独占的利益を脅かすのは①新規参入者の脅威 ②代替品の脅威 ③顧客の交渉力 ④供給業者の交渉力 ⑤競争業者間の敵対関係 という5つの力であると考える手法

SWOT分析
経営資源を活用するために、企業内部の強み(Strength)弱み(Weakness)と、市場環境における機会(opportunity)脅威(threat)の2面から分析する戦略策定方法。

EMS(Electronics Manufacturing Service)
複数の電機メーカーから「同じような製品」の製造を受託するビジネス

マーケティング・ミックス
市場を攻略するマーケティングツールの4Pの組み合わせ
製品(Product)価格(Price)流通(Place)プロモーション(Promotion)

パレートの法則
2割の優良顧客が8割の売上を生み出すとする法則

多国籍企業
国境を超えた1つの企業グループのこと。本国親会社と海外子会社からなる

PPMについて
A)市場成長率が高ければ市場についていくためにお金がかかるが、下がればお金がかからなくなる
B)市場シェアが高いほど量産効果が効いて生産コストが下がるので利益が出やす

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スマイルカーブとEMS

スマイルカーブ

模倣戦略(同質化戦略)
①後発の優位を活かした低コスト・低価格が武器
②同質化により競争の軸を価格おみに収斂させる
③コスト・リーダーシップ戦略で先発企業を出し抜く

CRM(顧客関係管理)
マスマーケティングからワントゥワンマーケティングへ
新規顧客の獲得コストは、既存顧客の維持コストの5倍以上といわれている。
8割の売上をおたらす2割の有料既存顧客にどれだけ個別化・最適化したマーケティング戦略を展開できるかが鍵。

フリークエンシー・プログラム
顧客の囲い込みに必要なのは
①ポイント還元による金銭的メリットの訴求←スイッチングコストを高める
②CRMを活用したマーケティング

 ●技術経営論

<用語>
ジャスト・イン・タイム(JIT)
トヨタ生産方式の主要部分。作業の無駄を顕在化させるための手段

フォード・システム
アメリカの自動車産業を支えた大量生産方式。互換性部品やコンベアによる移動式組立ラインの採用など、様々な工夫からなる

デジュール・スタンダード
公的な標準化機関が定めた標準

デファクト・スタンダード
業界内の競争で生まれた「事実上の標準」

生産性のジレンマ
生産システムにおいては効率性と柔軟性が両立しないということ

イノベーターのジレンマ
イノベーションに熱心で市場ニーズにも敏感なリーダー企業が、当初おもちゃのように思えた新製品をひっさげた新興企業に取って代わられてしまうこと

組織のアイデンティティ
自分たちらしさ。多数の人間が構成する組織は多重人格者

オープン・イノベーション
自前主義に陥らず、企業内外のアイデアを統合して新しい価値を生み出すこと

■この本から得た教訓

気づき

経営学とは、経済学とマーケティングに挟まれた分野という印象を受けた。
組織を発展させるためには経済学的なマクロ視点と、マーケティング的なミクロ視点で分析することが大事。
学問的な領域を超えた時代の変化に合わせた経営手法のキャッチアップと、組織に合わせた経営が不可欠。

明日からできること

経営手法の勉強をする。
自社を自分なりに比較してみる。


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