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物書庵初心週記帖(47号)「自然あり、歴史あり、グルメあり、3拍子揃った水戸の魅力とは」

今年の春はとにかく暖かい。職場近くの学習院大学でも早々に桜が開花し、満開になり、散ってしまった。

毎年訪れている福岡堰の桜も例年より1週間以上早く見頃を迎えた。

例年は連れ合いと2人、桜の木の下に陣取って手作りの弁当やご近所のお店で買えるパンや焼きそばをつまみにビールや日本酒を楽しむのが恒例であったが、出発が遅かった事と宴会自粛要請が重なり、今年は見送り。カメラ片手にのんびりと歩いて満開の桜を楽しんだ。が、それもまだ3月中の出来事。もう今年の桜が見納めとなるとちょっと寂しいねという事で、先週末は桜前線を追いかける形で北上してみた。

常磐自動車道を走り、水戸市を通過して城里町にある道の駅かつらへ。

期待通り、桜は見頃。隣接するキャンプ場にてメスティンご飯で胃袋を満たした後は、売店で地元野菜の菜花や葉玉ねぎ、隣接店舗でおばあちゃんの漬物と地元の土産を買い求めてた。連れ合いは手作りジェラートを桜の下で食してすっかりホクホク顔。

地名にもなっている御前山(ごぜんやま)が目の前のロケーション。売店に隣接する蕎麦屋の一押しメニューきのこつけ蕎麦も大いに気になっているので、近いうちに登山と蕎麦を楽しもうと再訪を誓った。

夕方には水戸方面へ移動し千波湖を散策。

水戸といえば偕楽園の梅という印象だったが、千波湖の桜もなかなか立派。大柄な木は少ないものの、丁寧に手入れがされていて千波湖を大切にしている水戸市民の想いに触れながらの湖畔散策になった。

もうすぐ千波湖1周というところで時計に目を落とすと時刻は17時半過ぎ。程よくお腹も空いてきたなと思ったところに「水戸に来てスタミナラーメンを食べずに帰るのは野暮でしょう」という連れ合いの言葉で夕飯のメニューは決まり!いそいそと駐車場まで戻り、2度目の訪問になるスタミナラーメンの総本家を名乗る松五郎へ。

18時過ぎだったこともあり、数分並んだだけで席に通された。注文は冷やしスタミナラーメン2玉分にレバー増し。レバー、かぼちゃ、キャベツ、ニラと異なる火加減の具材が一番美味しい状態でピリ辛の餡に包まれ、冷水で締められたモチモチの麺の上に乗っている。餡に触れて温かくなっている麺と器の底に控えている冷たい麺のコントラストが最後まで飽きさせる事なく楽しませてくれる。辛いのが苦手な連れ合いも唇を腫らせながらもペロッと完食。

城里町でも水戸でも至るところで目にするのは「徳川家」の文字。やはりこの地は徳川家と共に歩んできた事が実感出来る。寺社仏閣や博物館、美術館など足を運んでみたい場所がまだまだ残っている。

自然、歴史に地元グルメと水戸の懐の深さを感じた1日になった。

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