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石を拾いなさいと言う社畜の言葉に感動した

先日、わたしの会社の朝礼で管理職がとても興味深い事を
従業員の前で言った。

「仕事をしながら石を見つけたら拾いなさい。
 今のあなたの業務に関係ない石でも後進の為に
 拾いなさい」
 
わたしはそれを聞いてとても違和感を感じました。

違和感と言うよりか、

「まだこんな人がいるんだー」と言う感動に近い
驚きかもしれない。

石というのは例えで、後進のためにゆくゆくトラブルになりそうな
事案は排除しておきなさい。

という事だ。

わたしの脳内では、即時に

「社畜らしい言葉だ」っと感じた。

後進の為?

今の業務で手いっぱいなのに、後進の為に処理する余裕なんてない。

管理職がこのような事を言ったのには理由があります。

わたしの職場で高齢化が進んでいて、5年以内には
今の社員たちは定年を迎えて、職場から去る事が
わかっている。

先の言葉を発した管理職も2年後には定年を迎えるのだ。

その為、少しづつではあるが若い社員を配置しているが
育成には時間がかかる。

なので、ベテラン社員たちはゆくゆくトラブルになりそうな事案は
排除しておいてね。

という事らしい。

まぁ、会社側からみれば言っている事も納得できる。

しかしである。

必要以上に会社に貢献して、個人にメリットがあるのですか?

石をひろったら査定がよくなるのですか?

定年が近い社員は皆、後進の事なんか考えていませんよ。

何事もなく、なるべく平穏な仕事をして会社を去る事しか考えて
いませんよ。

上司からの圧に耐え、人間関係に疲れ果てて
とてもじゃないが後進の事まで考える余裕など
ありません。

現代は会社に固執しないで個人で稼ぐ時代です。
いや、個人で稼げる時代です。

と言うのも

個人で頑張る人は頑張るし、頑張らない人は頑張らない。

定年前の社員が考えている事は、わずかばかりの年金と退職金で
老後をどうやって乗り切っていくか。

だと思います。

社畜の皆さんの頭の中はどうなっているのだろうか。

・愛社精神が旺盛

・趣味は仕事

・会社こそが我が人生

なんとも滑稽な姿だ。

人の価値観を変える事はできないので、どうする事もできないが
その価値を人に押し付けないで欲しいと思う。

特に若い社員はZ世代だ。

Z世代というのは、彼らが生まれた時からインターネット環境が
整っている世代の事をいう。

Z世代の彼らには先の発言をどんな風にとらえただろう。

私も含めてだが会社は単なる生活資金を調達するツールとして
存在している。

仕事のやりがえとかは感じないのか?

と、自分に問えば確かに達成感を感じる時はあるが
それによって給与に反映される事はないので
一時の感情だなと思う。

次の日になれば、また無機質な仕事をこなしているといった所だ。

いうまでもないが、日本の終身雇用は崩れて中高年は
いつリストラされてもおかしくない状況だ。

過去にも一流企業が中高年をリストラ、或いは早期希望退職を募っていたが
会社を去った中高年の方々はその後どうしているのだろうか。

退職金が上乗せされて、一時の大金を握りしめて彼らはどこへ行く。

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