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窓から逃げる熱を少なくするためには

前回窓は熱が逃げる場所ということを書きました。

窓から逃げる熱を少なくするためには、窓の断熱性能を高くする(熱貫流率が小さい窓を選択する)のが基本です。
性能の高い窓は価格が高くなりますので、予算的な限界があります。

お金がかからないで熱損失を少なくする一つの方法としては、窓の面積を小さくするという方法があります。
日本人は大きい窓を好む傾向があり、窓の面積が過剰に大きくなりがちです。
そのため、窓からの熱損失の割合が大きくなってしまいます。
住宅を省エネにするためには窓の面積が大きすぎないかチェックすることも重要です。

適切な窓の面積判断する一つの方法として、開口部比率(窓面積率)を計算する方法があります。
窓面積率は窓面積の合計値を外皮面積で割った値です。

窓が小さすぎると、部屋が日中でも暗くなり、眺めも悪くなります。
窓が大きすぎると、熱が逃げやすくなりますし、夏は日射が多く入るため冷房費がかかります。
一般的に北海道以外の地域は、戸建て住宅であれば窓面積率が20~30%が適切と言われています。
ただし、窓の性能が高い場合はもっと窓面積率が高くてもかまいませんし、窓の性能が低い場合は窓面積率を小さくする必要があります。

戸建て住宅をご検討される場合は、一度窓面積率を計算することをお勧めします。
簡単な計算で窓が過剰に大きすぎないか確認できます。
窓面積率が30%を越えている場合は、無駄に窓が大きくないか、不要なところに窓を設置していないかを確認してみてください。
窓が大きいと明るく開放的で気分がいいものですが、無駄に大きいと冬に熱が逃げて、夏に日射が入るため暖冷房費がかかります。

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