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1_10_ルーティンを守り通す。

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日常生活のあらゆる場面を思い出してください。例えば、朝目覚めてから家を出るまで。例えば、通勤電車を降りてから職場に到着するまで。例えば、重要な会議でプレゼンをするときの出番直前の5分間。いつも同じ行動を起こしていますか?それとも、その時々で違っていますか?
もし、あなたが、”その時々で違ってる派”なら、すぐにでも”いつも同じ派”に転向することをお勧めします。なぜならば、、、

ぶっちゃけ!
「いつもどおりの自分。そして、いつもどおりじゃなくなった自分。貴重な経験のチャンスをすべて逃しているからです!」

みなさんは「ルーティン」をご存知でしょうか。言葉の意味としては、「決まり決まった」とか「繰り返しの」という意味がありますが、ここで言うルーティンとは、主にスポーツの世界で実践されている、あのルーティンのことです。
例えば、バスケットボールならフリースローの前とか、サッカーならPKの前などによく行われている、決まり決まった一連の動作群のことを「ルーティン」と言います。
もちろん、これは、ルールで規定されているものでもなんでもなく、個々人が、自分なりのルーティンを定めて、実践しているものです。

このルーティンを実践しているスポーツ選手の中でも最も有名なのが、ニューヨーク・ヤンキースのイチロー選手です。
バッターボックスに入ったとき、左手を右肩に当てたり、ユニホームの袖を持ったり、バットを握った右腕をセンター方向に向け、数秒静止した後、フゥーっと息を吐く、といった、あの一連の動作のことと言えば、「あのことか!」と思われることでしょう。
イチロー選手は、バッターボックスに入るときだけでなく、その他のプレーの多くに付随するルーティンがあり、なんと、球場を離れた日常生活にまでルーティンを実践しているという徹底振りだそうです。
ですから、ルーティンは、決してゲーム中のことだけに限らず、ゲーム前の入念な準備やゲーム後の道具の整備に至るまで、その範囲を広げて実践すると、より効果があると言われています。

スポーツにおけるルーティンの効果については、その道の研究者が諸説解いていますが、私は、このルーティンには、
・決まり決まった動作を行うことにより、”いつもどおり”であることを潜在意識に植え付け、気持ちを落ち着かせ、集中できる状況を作ることができる。
・これまでルーティンを通してあらゆることを徹底的にやってきたのだから、きっと良い結果が待っている。と、結果に対するポジティブイメージを持つことができる。
という効果があると考えています。

これをビジネスの世界にあてはめようとするとき、最も適切な場面と言えば、お客様先への訪問や会議でのプレゼンテーションなど、緊張してどうしようもなくなってしまいそうな場面なのではないかと思います。

昔から、”てのひらに「人」という字を3回書いて飲みこむと緊張が和らぐ”というおまじないがありますが、これは、大勢の聴衆を目の前にして、”人を飲んでかかることで緊張に勝つ強い自分を呼び起こす。”という効果を目論んでのことだそうです。こういうことも、有用なルーティンの一種だと考えて良いと思います。
しかし、先述したとおり、ルーティンは、まさに緊張しているその場面とその前後だけの話しではなく、そこまでに至る下準備も含めての話しなので、そのときだけ「人」を飲み込んだところで、その効果は薄いと思います。

したがって、まずは常日頃からの努力が一番大切なことは言うまでもありません。そして、ルーティンは、その努力に裏付けられた実力をしっかりと発揮することができるように、”いつもどおり”を演出(錯覚?)することで、上手くできる自分を想い起こすために存在するに過ぎないのかもしれません。

ルーティンが、そんなオプショナルなものならば、あまり重要視しなくても良いのか?というと、私はそうは思いません。スポーツだけでなく、仕事でも何でも、リズムやテンポと言ったものが非常に大切だと思うからです。

野球なら初回のピッチング。サッカーならキックオフ後の10分間くらい。立ち上がりの調子が良いと、
「おおっ!今日は何かいい感じ。このままノッていこう!」
という感じになりやすいし、勢いもついてくる。
ビジネスの世界も同じだと思います。
プレゼンの最初の入り方とか、そんな大きなことではなくても、朝一番の仕事の入り方とかでもそうですが、最初の入りがいい感じだと、その日のペースが作りやすくなると思います。

だから、いつもと同じように、もちろん「良い感じで」仕事がスタートできるように、自分なりのルーティンを決めて、それを実践していくことは、きっとあなたの充実した仕事の助けになると思います。

このように、皆さんにお勧めするルーティンですが、その本当の効果は、ルーティンを実践したうえで成功した経験を蓄積するということよりも、むしろ、きっちりとルーティンを実践したのに失敗してしまった経験を次に活かすことにあると思っています。

きっちりとルーティンを実践したからと言って、成功するとは限りません。しかし、しっかりした事前準備と、直前のリズム作りにより、可能な限り最高の状態は作り上げられているはずなので、そのうえでの失敗なら、何が良くなかったのかを冷静に振り返ることができると思います。
失敗すると、「想定外の質問が出てきたから」とか、「事前準備に十分な時間をもらうことが出来なかった」とか、自分以外のせいにしたくなるでしょうし、感情的にもなってしまうかもしれません。しかし、それを続けていても、何の解決にもなりません。

失敗した原因が、例えば、準備不足であると感じたら、なぜそうなったのか?準備の方法をどう変えていくべきか?と自問自答していく必要があるでしょうし、例えば、極度の緊張であると感じたら、直前のリズム作りのルーティンを実施したはずなのに、なぜそうなってしまったのか?リズム作りに問題があるのか?それとも、もっと他の要因があったのか?と、ほとんどの事を自責で考えていくことができるようになります。

繰り返しになりますが、失敗した後、改善策を考えるとき、「突発的だった」とか、「例外的だった」とか、「今回は特別だった」ということを排除することが非常に重要です。調査するパラメータが多いと、その後の分析が難しくなり過ぎて、ろくに評価ができないままに、「多分、次回は大丈夫。」という、根拠のない結論になってしまいます。

そうならないようにするためにも、ルーティンを活用して、出来る限りいつもどおりを作り出したり、ここまでやってきたのだから、もう大丈夫という気持ちになることで、最高の状態を作ったうえで、事にあたってください。
そして、たとえ失敗しても、冷静に自己分析してあげてください。

余談ですが、ちなみに、大事なプレゼンに臨むために行っている私のルーティンを紹介します。

まず、事前準備のほうは、シナリオライティングとセルフリハを徹底的にやる、ということです。
私は、プレゼンで一番重要だと考えているのが、個々のスライドや個々の話題に対する説明よりも、話しの繋ぎだと思っています。したがって、全体の構成とか、話しの流れがおかしくならないように気をつけています。そのためには、徹底的にシナリオを考えて、書いて、読んで、直して、を何度も繰り返します。
そして、セルフリハ。これは、その名の通り、自分独りで行うリハーサルです。プレゼンの資料を使いながら、シナリオを頭の中でトレースしながら、実際にプレゼンを行ってみる。実際に喋ってみると、これがなかなか上手くいかないので、表現方法を変更したりしながら、しっくりくるまで何度も繰り返します。
ここまでやると、「ここまでやったから、結果の良し悪しは、もうどうでもいい。」と開き直るところまできます。特にあがり症の私には、この開き直りが大切。思い詰め続けたところで、全然きりがないから。

そして、もう一つ。直前のリズム作りのためのルーティンは、極小規模なものなのですが、一つは、”それでは、お願いします。”と振られてから、わざと長めに、2~3秒時間を置くことと、もう一つは、「はい。それでは、、、」というフレーズで始めることです。英語で言う、”Let’s get start with ~.”というやつですね。この「はい。」というのを少し声を張り気味に、”さぁ!やりますよ!”という感じで開始します。単なる景気付けのためだけですけど。

あとは、質疑応答で厳しい質問をされた、とか、何か困ったことに遭遇しても、たとえ、表情は、困った顔や申し訳無さそうな顔をしたとしても、極力、心の中では笑うようにしています。
プレゼンが始まる前の段階から、どんな困ったことに出会うかもわからない段階から、
「そうきたか・・・そうきたか・・・」
と、練習だけしておく、くらいが良いかもしれません。少しでも気持ちの余裕が持てるように。

Twitterやってます。
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