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これいいね! 21_二口の蛇口

世の中にある商品やサービス。もちろん、それそのものの良し悪しは気になります。

そりゃ品質が良くて、機能も優れて、安いものが嬉しい。

しかし、私自身、もっと知りたいのが、その背景。

「なぜ、こんな素晴らしい製品やサービスを提供することができたのか?」ということ。

見てしまえば当たり前のものであっても、そこまでに至る過程は厳しかったんだろうな。ということが想像できます。

そして、その「素晴らしい」は、決してモノだけでなく、サービスだけでなく、モノやサービスを提供するための付加的な部分についても適用できることなのではないかと思います。

と言うか、むしろ、その付加的な部分が嬉しかったりするのかもしれません。

製品やサービスはコモディティ化してしまったと言われて久しく、メインディッシュで差別化することが難しいからこそ、それ以外の部分でどれだけ勝負できるか。

非常に大事なことではあるけれど、なかなか難しいですね。というお話しです。

もうかれこれ2年前くらいのお話しになります。

うちの庭。庭と言うか、駐車場の部分。

もともとこんな感じだったのが、

こうなって、

こうなりました。

いやいや。本当に綺麗にしていただきました。ありがとうございました。

この施工をしていただいたのが10月頃でしたが、予定では7月頃に施工していただくことになっていました。

あまりの猛暑で、職人さんが倒れて、工期が遅くなってしまいました。

そんなことがあったので、本当に、ありがたい気持ちで一杯でした。

この施工に併せて、これまで無かった、「研ぎ出し流し」という台を設置していただきました。

ちょっと引いて見てみるとこんな感じ。

いや~。いいですね~。嬉しい。

しかし、ここで一つ気がついた。

ホースを接続する、あの、カチッとするやつが蛇口についてない。こんなやつ。

そう。ホースの側はこんなやつ。

そこで、蛇口をよく見ると・・・なんじゃこりゃ!?二口になってる!

一方がホースに接続されて、もう一方が普通に水が出るようになってる。こんな蛇口があるんだな。これ、付けてくれたんだな。

私も、ちょうど、ホースを付けたり外したりするのが面倒だったので、こんなやつ、

そう、こんなやつ、

付けないとな、と思っていたところ。

(いずれも、楽天市場内 KanaeMina「カナエミナ」 のページより引用)

「これ、見積もりに入ってなかったので、別途料金を・・・」と言ったところ、「サービスですよ。」と言われてしまいました。

うそん。ですよ。

調べてみたら、このての蛇口、実売で4000円くらいはするみたい。

しかし、金額の問題ではなく、「こういうのが必要だよね。こういうのを設置したら喜んでくれるだろうな。」という気の遣い方が本当に嬉しかったのです。

「そうきたか。」という感じ。

もう、施工していただく前から、「あぁ、二口のを付けないといけないな。いい加減付けるか。しかし面倒だな。」と思っていたところだったので、余計に感激しました。

もちろん、「タダでもらった。わーい。」というのはありましたが、それよりも、「ほんと、わかってくれてるわ。」ってのがうれしかった。

こんなもの、「後はご自分でなんとでもしてくださればいいので・・・。あとはよろしく。」と言われるのが普通でしょう。

しかし、この施工業者さんは違った。

今回の場合は、うちの駐車場を綺麗にしてくれた施工業者さんがこんな便利な蛇口そのものを作った訳でも何でもないけれど、「こういうのを設置したほうが良い。」と判断した訳で、そして、そう判断するに至ったのも「家主さんが喜んでくれる。」と思ってくれた(であろう)訳であって、やはり、そこには、「なぜそうしたのか?」という背景にあたる部分、特に、付加的な部分に対して「なぜそうしたのか?」については、思うところがあってのことだと思います。

こういう「なぜそうしたのか?」については、製品やサービスを語るうえで、本当に重要な要素になるな、と思いにふける私でした。

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