見出し画像

これないの! 04_透明のダンボール

安住紳一郎の日曜天国』というラジオ番組が好きでよく聞いています。

この番組はTBSラジオの番組で、関東ローカルの番組ですから、東海エリア在住の私はリアルタイムでは聞くことができないのですが、今は便利ですね。ラジオクラウドというスマホアプリを利用して聞いています。ラジオクラウドの場合は抜粋版になりますが、それでも十分楽しむことができます。

その2017年11月12日放送分、いとうあさこさんがゲストの回を聞いていました。

毎回ゲストをお迎えすると、何らかのテーマが設定され、そのテーマに沿って3つのお話しをしていただくというのがいつものパターン。

今回は「最近感じる抗えぬ衰え」というテーマ。そして、その3つ目が「記憶が残らない」というお話しでした。

そこでのお話しを文字起こし。

【いとうさん】
こないだ、2ヶ月前ぐらいに、6年ぶりの引っ越しをしたんですね。で、荷造りするじゃないですか。ダンボールにいろいろ詰めたときって、ダンボールに何入れたってペンで書きますでしょ。
で、流石にね、本だけ詰めた箱には「本」って書けますよ。私だって。だけど、3、4種類のものを詰めてガムテ閉じたら、何入れたか全部言えるかって話しですよ。
で、マジック持って考える訳です。2つまではわかる。何とかと何とか入れた。だけど、あと2つなんだろうって。
やっぱ、もう、進まないから諦めて、書かないじゃないですか。てなると、今度苦労すんのが荷解きのときですよね?「あれ?」って。
延長コードほしいんだけどどこ入れたかな。でも、その記憶はあるんですよ。「延長コードって文字を書いてない」って記憶はあるんです。
じゃあ無理だっつって。全部開けてちょこっと出す。それの繰り返し。ものすごい時間がかかった荷解きが。
箱に書けない。っていう地獄。
【安住さん】
もう、透明の箱にするしかないですね。
【いとうさん】
ほんとですよ!プライベート度外視してね。近所の人に何運んできてるか、全部バレた、変な人形とか全部入ってるのもバレながら、もう、そうするべきなんです。
だから、透明のダンボールを生み出すべきですよね。
(中略)
【いとうさん】
なんか、どうしても詰め合わせになることがあるじゃないですか。さっきはたまたま延長コードのことを言いましたけど、だって、延長コードなんて、一箱にならないから、なんかの隙間に入れるじゃないですか。で、最後に入れてるのに、そのメインどころの2つくらい書けるんですけど。。。
【安住さん】
意外に、引越し先で、先に必要になるのが、そういう脇役的なものが・・・ね。
(中略)

【いとうさん】
「他」って書いてるダンボールがほとんど。
その「他」を探して開け続けるというね。

もうおわかりですね。

今回は、そんなお話しです。

まずは、もう、ずばり。「透明のダンボールってないの?」です。

ダンボールと同じくらい丈夫で、ダンボールと同じくらい安くて、ダンボールと同じくらい軽くて、ということであれば、もう、紙でなくても、素材はこだわりませんが、ゴミ問題になったり、公害問題になったりするのなら、やはり紙が良い。

だから、こういうのも、一瞬候補になりそうかなと思ったりもしましたが、様々クリアできなさそうで、やはり無理でしょうね。で、透明じゃねーし。かなり高いし。

楽天市場の「TRUSCO ダンボールプラスチックケースセット 34L 半透明」販売のページより引用)

そして、いとうあさこさんは、「(透明だから)もう中身は見えても良い」という発言をされていましたが、できれば、そこも何とかしたいですよね。

運んでる間は見えないけれど、引っ越し先に到着した後は、開けずとも中身が見えるような箱。

「熱を加えると透明になる」とか、「霧吹きか何かで水をかけると透明になる」とか。

できませんかね?

いやいや。やはり難しいか。

以前、『これないの? 01_「透明のマスク」か「マスクが透明」か』でも紹介した、『セルロースナノファイバー』という素材。

「大阪大学 産業化学研究所 第2研究分野 自然材料機能化研究分野」のページより引用

こういうのもあるので、なんとかなるんじゃない?

しかし、丈夫だ、安価だ、ということがクリアできないんだろうな。

ダンボールのような、あれだけの厚みがあるのに透明で、しかも安価に、って、やっぱり無理か・・・

ならば、もう視点を変えるしかありません。

もう、既存のダンボールでいく。というのは変えられないものとして、条件を固定しましょう。

そして、そこに工夫を加えてみましょう。

その前に、一旦、状況分析です。

まずは、要求の確認。ここでの要求は何か?それは、「透明のダンボールが欲しい」ということではなくて、「箱の中身が簡単に確認できるようにしたい」ということ。

なので、箱を閉じても中身が確認できるもの。

そして、その目的は、「捜し物がどの箱に入っているか?が簡単にわかること」

ということで、今回の解決策としては、

●箱を閉じる前に写真を撮ることで、後からでも中身がわかるようにすること。

『ダンボールエース』のサイトより引用)

●その箱がどの箱かがすぐにわかるように、箱にQRコードなどのバーコードを貼付して、写真とバーコードを紐付けておくこと。

『ダンボール屋』のページより引用)

●それらが簡単にできるスマホアプリを使うこと。

これでどうですか?

と思って、いろいろと調べてみると・・・あるやん。

キングジムから、『ニュートラルボックス』という商品が発売されている。

(同社のサイトより引用)

バーコードではなく、箱に数字を書いて、その数字と箱の中身を撮影した写真とを紐付けるという方法なので、少々面倒だけど、やりたいことは同じ。

しかし高いな。XLサイズだと1300円か。

XLサイズと言っても、引っ越し用のダンボールよりも小さいサイズみたい。

これではだめですね。

引っ越しのような使い捨て前提ではなく、屋内での収納用だったりするからだろうな。

それにしても高いな。単なるダンボール箱なのに。

そこに商機がありそう、と思いたいところだけど、本当にやりたいのは透明のダンボールだからな。

微妙な気持ち。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?