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1_03_幽体離脱のすすめ。

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怒りに震え、今にも暴れそうになっているとき。そんなときは、なんとか頑張って、最後の力で感情をコントロールして、強制的に幽体離脱をすることをお勧めします。
なぜそんなことをお勧めするのか・・・

ぶっちゃけ!
「幽体離脱が、不要な衝突や揉め事の発生を防いでくれるからです!」

幽体離脱とは、みなさん良くご存知の、あの幽体離脱です。
自分の肉体はその場所に存在した状態のまま、その肉体を抜け出し、あたかも意識を保ったもう一人の自分が存在するような状態になると言われるあの現象のこと。
医学的に証明されている訳ではないということなので、その真偽の程はわかりませんが、たくさんの人が同じような体験をしているということからすれば、それが絶対にないとも言い切れない心霊現象なのかもしれません。あるいは、ただ単に、既に誰かが語った体験談が潜在意識として働き、同じ状況を作り出しているだけに過ぎないのかもしれません。本当のところはわかりません。

私は、専門家でもなんでもないので、(本当の)幽体離脱については何もお話しできませんが、ここで私がお話ししたいのは、幽体離脱で現れると言われるような現象を模倣し、日常のビジネスシーンにおいても活用してみましょう、ということです。

では、それをどんな場面で活用するか。
それは正に、「怒りに震え、今にも暴れそうになっているとき。」です。

一日の活動のうち、仕事に携わっている時間が最も長いと思います。ですから、単純に他のどの時間よりも、腹が立つことや悔しいことが発生する確率は高くなります。(残念ながら、なぜか嬉しいことや楽しいことは、そうとも言い切れません。)
腹が立ったり、悔しかったりする原因が、自分のミスである場合は仕方ありません。事態を真摯に受け止め、反省し、再発防止策を考え、愚直に実行していくしかありません。たとえ上司にど叱られたとしても、その発端が自分の行為であるならば、納得することはそれほど難しくないと思います。
しかし、私の経験上、そして、友人知人から聞いた話しを総合しても、どうもそういうことばかりではないようです。

そんなことを一言も発していないにもかかわらず、話しの流れから自分が言ったことになっていたり、そんなことを一度もやったことがないにもかかわらず、事の成り行きから自分がやったことになっていたり。さらに、皆でやったことなのに、自分だけのミスになっていたりと、一言で言うなら「理不尽」という言葉以外見つからないようなことが発生します。これは、自分が想像しているよりはるかに高い確率で発生します。

そんなとき、絶対に感情的になっていはいけません。本当にいけません。

感情的になった瞬間に、「ほら、そんな態度だから、やっぱりそうなるんだ。」と言われ、より悪い方向に向かってしまうのがオチです。しかし、その程度で済めばまだマシなほうです。このようなことがきっかけとなって居辛くなり、結局、会社を辞めてしまった、という例も少なくありません。

瞬間湯沸かし器としてメーカーにスカウトされてもおかしくないくらいすぐにカッとなってしまう私ですから、偉そうにアドバイスできる立場ではないことは十分承知なのですが、だからこそ、みなさんにはそうなってほしくないと切に願っていますし、少しでもみなさんの将来を守るお役に立ちたいと思っています。だからお願いです。絶対に感情的にならないでください。

では、こういう状況に置かれたとき、どうすれば、叫ばず、暴れず、机を叩き割らずに済むのでしょうか。
私のお勧めは、幽体離脱です。

例えば、とある会議で自分が上司に(理不尽に)怒られているとします。指示通りにしたはずなのに、上司は、
「お前のやり方が良くないから失敗した。」
と怒りはじめ、上司の虫の居所が悪いせいか必要以上に責められ、おまけに、今回の件とは関係ないことについても引き合いに出してくる始末。
「もうだめだ!」「暴れそうだ!」「うぉ~!!」となるギリギリのところで構いません。このタイミングで幽体離脱です。
今存在している自分から、
「バイバーイ・・・」
と、ゆっくり離れていくと、その部屋の天井か、もう少し上空から今の様子が見えるようになります。
現実世界では自分のことなのに、正に当事者なのに、急に、他人を見ているような感覚になります。

「あぁ~、また変な怒られ方してるなぁ。まずは、この状況を客観的に見られるようになってくるまで、しばらくはフワフワしてようか。」というくらいの感じで良いでしょう。
現実世界では、正に、冷静さを失っている状態ですので、反抗して相手に噛み付かないまでも、どうせ相手の話しはほとんど入ってきませんから、幽体離脱して、まずは落ち着きを取り戻す努力をしましょう。

ですから、爆発寸前の状態で皆さんに思い出してほしいことは、「頑張って離脱して!」です。
これだけと言っても良いくらいです。

皆さんに幽体離脱をお勧めするのはなぜか。それは、
絶対にキレてはいけない場面で、確実にキレないようにするためです。ここは、何のひねりもありません。
キレてはいけない場面で、しっかりと感情のコントロールができるようになってほしい。そして、キレてしまうことでもっと厄介な二次災害を引き起こすような事態を招いてほしくない。これだけです。

また、幽体離脱は、爆発寸前の気持ちを強制的に鎮め、今の状況が冷静に見られるように、落ち着きを取り戻すための方法の一つとして有効ですが、それと同時に、「話しのコアだけを残し、それ以外の部分をカットする技術。」の一つとしても有効だと思っています。

テレビをはじめ、様々なメディアにおいて、プロデューサーとして活躍をされているおちまさとさんが、著書「無駄に怒られない社会のツボ(大和書房)」の中で、この点に触れられています。
おちさんは、「怒りの7割は感情でできているので、理不尽だったり、意味がなかったりする場合が多い。」と述べられているとおり、内容のほとんどは、そもそも理解しようと努力する必要がないことだと言えます。そして、意味があると考えられる残り3割のうち、話しのコアの部分を取り出してみると、本当に必要な部分は、正味1割程度なのかもしれません。
もちろん、怒られる原因が全くないにもかかわらず怒られることなどないでしょうから、たとえ正味1割であっても、話しのコアについては、真摯に受け止め、反省し、再発防止策を図らなければならないかもしれません。これについては、皆さんの努力に期待するとして、私がここで言いたいのは、”その場を凌いでおけば大丈夫だろう”というようなことまで真正面から受け止めてしまって、必要以上に心を痛めてしまわないように、上手く自己防衛してほしい、ということです。
そのための一つの手段として、幽体離脱がお役に立てば幸いです。

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