見出し画像

1_07_「嫌なことノート」を作る。

このnoteは、投げ銭スタイルで投稿しております。
最後までお読みいただけると嬉しいです。

1日活動していると様々なことが起こります。家庭でも職場でも、その行き帰りの通勤でも、あらゆることが起こります。起こることは、もちろん、良いことばかりではありません。いや、逆に、嫌なことのほうが多いのかもしれません。そんな、「なんだか嫌だな。これ。」に出くわしたら、すぐに”嫌なことノート”に書いてしまいましょう。
なぜそんなことをお勧めするのか・・・

ぶっちゃけ!
「どんな些細なことからでもアイデアを創出することができるように訓練することができるからです!」

人間、生きている間は、1日24時間なんらかの活動をしています。睡眠中は活動とは言えない?いえいえ、意識がないとしても、寝苦しくて目が覚めたり、寝違えてしまったりする訳ですから、やはり、睡眠も活動と言っても良いでしょう。
そして、活動量が多い人であればあるほど、あらゆることが起こり、たくさんの「なんだか嫌だな。これ。」に出くわすことも多くなると考えられます。

私が、何かあるとすぐにカッとなってしまう瞬間湯沸し器であることは既に何度かお話ししたとおりです。
ですから、家庭でも職場でもそれ以外の場所でも、あらゆることがイラッとする対象になってしまいます。

私の場合、通勤で利用する電車の中や、ランチに出かけたときのお店の中など、公共性が高く、かつ、ほとんど自分ではどうすることもできない場面で「勘弁してくれよ。」と感じることが多いように思います。
人間がちっちゃいですね。もう少し広い心は持てないのかと自分のことながら感じますが仕方ありません。

先日も通勤電車の中でこんなことがありました。
その日は、座席に座ることができたので、ゆっくりと読書をしていました。私の前には、サラリーマン風のお兄さんがつり革を持ちながら立っていましたが、気がつくと、そのお兄さんは、素早く小刻みにつま先を上下させ、トントントントンと革靴を打ち鳴らしていました。貧乏揺すりの足先バージョンです。
これに気が付いたとき、最初はなんとか気をそらそうと頑張っていたのですが、やはり、気になって気になって仕方なくなり、とうとう、自分が読んでいる本の文字さえも、「トントントントン」と書いているように思えてくる始末。そこからはまったく読み進むことができなくなってしまいました。

この状況を回避するためには、そのお兄さんに「トントンストップ」をお願いするか、自らがそのトントンから遠ざかるか、くらいしか手段がないと思いますが、たかがトントンくらいで、お兄さんにお願いするのもどうかと思いますし、自分が移動するのも悔しいので、結局その場は我慢することにしました。しかし、お陰で、数少ない貴重な読書の時間の大半を無駄にしてしまいました。

気にしすぎ?はい。恐らくそうだと思います。ここまで、気にし過ぎるほうが珍しいのかもしれません。
しかし、人それぞれ、気になることと気にならないこと、そして、気になる場合の度合いは千差万別。あなたも、私と同じような感覚に襲われる何かがあるはずです。
そうです。やはり、これは、気持ちの問題だと思います。
先ほどの、通勤電車でのお話しのような場合においても、やはり、「トントン」しているお兄さんをどうにかしてやろうということではなく、その状況に対して自分がどう感じるか。そして、それが、イライラしたり、ムカついたり、特に悪しき方向に感じてしまった場合、それをどうやって違う方向に意識を向けるか、ということが必要だと思います。

では、どうやって目先の意識を変えるか。
そのための手段の一つが、”嫌なことノートに書き込む”です。

”嫌なことノート”については、「嫌なことノート普及員会」が著した書籍「書くだけで人生が変わる嫌なことノート」(アスコム)にその詳細が記載されていますが、その冒頭には、
 仕事ができる人は、嫌なことを新しい情報、宝の山だと考え、嫌なことをしてくれてありがとう!と考えている。
と書かれています。
 そして、嫌なことに出くわしたとき、ノートに書くことにより、一度、自分から離すことができる。
 書くという行為により、自分の頭の中の負の感情を整理することができる。
とも書かれています。

電車で出会ったお兄さんの例で言えば、トントンに耐え難くなってきたときが嫌なことノートへの書き込みタイミングです。
自分の意識を、「もうイライラする!」から「ノートに書かなきゃ!」にシフトするのです。
「ノートには何て書けばいいかな?」と考えはじめると、目の前のお兄さんが、イライラする対象から観察の対象に変わっていきます。
「どのようにトントンしてる?」「どのあたりがイライラする原因だった?」「トントンしてるときの表情は?」「足先以外に動いている部位はある?」と、観察し出したらもう止まりません。観察することが面白くなり過ぎて、ニヤニヤしてしまうかもしれません。周りの乗客から変な目で見られないようにしてくださいね。

そうすると、電車の床の素材を「音がなりにくいものにする」というアイデアが生まれてくるかもしれません。
併せて、「滑りにくい効果もあってほしい」というアイデアに波及するかもしれません。(あの電車の床は、なんであんなに滑りやすいんでしょうか。特急電車によくある、カーペット敷きのものにしてほしいとまでは言いません。しかし、掃除しやすいからなのでしょうか、雨の日は非常に危険なのです。。。)

世の中に存在するありとあらゆる商品やサービスは、そのルーツを探ると、日常生活の中のほんの些細な”嫌なこと”がヒントになっているということに気付かされます。
「書くだけで人生が変わる嫌なことノート」にも紹介されていますが、「ハリナックス」(針のないホッチキス)や「エアマルチプライヤー」(羽のない扇風機)や「フリクションボールノック」(消せるボールペン)など、ヒット商品の多くが、「何とかならんのか?」ということがアイデアの種になっています。

しかし、こういうことは、ただ何気なく毎日が過ぎていく中では、何も引っかかって来ません。
何気なく過ごしている日常を改め、普段の生活の中には膨大なアイデアの種があることを認識し、「あぁしてみよう」「こうしてみよう」を考えてみる。そして、それらアイデアの宝庫なのが、そこら辺に転がっている「勘弁してくれよ。」であるということを知っていれば、ものすごく充実したアイデア創出の訓練になるでしょう。

話題も何もない状態で「はい。どうぞ。」と言われても、なかなか出てくるものではありません。
やはり、何かきっかけとなる話題があったり、要求があったり、問題があったり、不平不満があったりするからこそ、それに対して、「あぁすればどうだろう」「こうすればどうだろう」というアイデアが出てきます。
そういう意味では、日常生活の中には、アイデアの種がそこら中に転がっているし、その中でも”嫌なこと”にフォーカスすると、書き留めるのが追いつかないほどたくさんの種があることに気が付きます。

何も意識しないままだと、ただただ腹立たしいだけで終わってしまうところですが、怒りを鎮め、さらに、アイデアまで出すことができるという何ともありがたいツールが「嫌なことノート」なのだと思います。

まずは、目先を変えることで、上手く感情をコントールし、感情的になっている自分を冷静な自分に変える。
そして、嫌だと思うことを書き溜めていくことで、新しアイデアの素材とすることができる。
そんな素晴らしい効果が「嫌なことノート」にはあると思います。

「嫌なことノート。」是非実践してみてください。

Twitterやってます。
https://twitter.com/admin_butchake

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?