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1_04_怒りのぶり返しにつける薬。

このnoteは、投げ銭スタイルで投稿しております。
最後までお読みいただけると嬉しいです。

あまりの怒りに激昂してしまったとき。あまりのバカらしさに呆れ返ってしまったとき。あまりの自分のダメさ加減に凹んでしまったとき。そんなとき、心の中でつぶやくだけで気持ちを切り替えることができる「魔法の言葉」を持っていてください。
なぜそんなことをお勧めするのか・・・

ぶっちゃけ!
「無駄な時間と労力をカットするためです。」

怒りに震え、今にも暴れそうになっているとき、そこに冷静な自分は存在しません。
相手の言葉は耳に入ってこないし、こちらからの言葉も支離滅裂だったり真意でなかったり。
「どうにかしてでも自分を取り戻すことができない限りお話しになりませんので、まずは怒りを沈めることに努めましょう。そのときの手段として幽体離脱が有効だと思いますので是非実践してください。」
とは、以前の項でご紹介したとおりです。

幽体離脱が必要な場面は、正に怒りの原因となる状況が目の前にあるときです。
以前の項でお話しした例で言えば、”理不尽なことで上司や先輩に怒られている場面”です。
この状況を「第一次激怒大戦」と呼ぶことにします。

この状況は、幽体離脱で何とか凌げたとしましょう。しかし、問題はこの後です。

冷静になって考えられるようになると、起こったことが妥当だったのかどうかを論理的に考えられるようになってきます。そうすると、やっぱり理不尽な怒られ方をしたことを思い出し、改めて怒りが湧いてきます。
これが「第二次激怒大戦」です。
すぐに頭に血がのぼってしまう私の経験上、「第一次激怒大戦」の戦禍がひどければひどいほど、後により激しく「第二次激怒大戦」がやってきます。いわゆる”怒りのぶり返し”というやつです。

第二次大戦は、第一次大戦とは異なり、既に目の前に敵の姿はありません。
会社のオフィスの状況を思い浮かべると、正に目の前には居ないけど、すぐ近くには居るという状況かもしれませんが、ここで言う「目の前に敵の姿はない。」とは、物理的な問題ではなく、もう既に相手は一戦交える状態ではない、つまり、戦闘体制ではないということです。
そういう意味では、もう既に「冷戦」が始まってしまったと言って良いでしょう。

第一次大戦は、興奮している状態の中で繰り広げられますので、記憶が断片的になっていることも多いのですが、第二次大戦は、既に冷静な状態ですので、よりリアルな怒りが湧いてきて、場合によっては、第一次大戦より怒りレベルが高くなることがあるかもしれません。

この「第二次激怒大戦」が冷戦であることが幸か不幸か。
私は、間違いなく”幸”だと思います。

目の前に相手が居ないことで、無用な争いを避けることができる。これは非常に大きなことです。
間違っても、
「さっきの件ですけど。やっぱりおかしいと思います。」
なんて言いに行った日には、もう大変なことになってしまいます。「第三次激怒大戦」勃発の可能性極大です。
現実の世界の歴史をみてもわかるように、幾度と無く繰り返される紛争の末、待っているのは「勝者なき争い」です。誰にとっても、何も良いことはありません。これだけは避けなければなりません。
ですから、目の前に戦闘態勢である敵が居ないことが大戦勃発へのハードルを上げることにつながっています。
既に冷戦状態ですから、この期に及んでは何もできず、そして、何かをすることにまったく意味はありません。

以前の項「幽体離脱のすすめ」でも紹介しましたが、おちまさとさんがおっしゃるように「怒りの7割は感情」です。
したがって、怒る方の怒りだけでなく、怒られることで生まれる怒られる方の怒りも、その7割は感情だと言えます。そんな話しのコア以外の、あえて切り捨てるべきものを抱えてしまい、ずっとイライラしても仕方ありません。

そこまでに至ったいきさつがどのようなことであったとしても、怒りを抱えているという状態そのものが精神衛生上良くありませんので、もうサッサと解消してしまいましょう。
では、どのようにして解消するか?
私は、プロスポーツ選手のインタビューにそのヒントがあると考えています。

プロのスポーツ選手のインタビューを聞いていると、
「気持を切り替えて・・・」
という言葉を何度も発しているのに気付かされます。特に、負けたときや納得のいくプレーができなかったときほど多用しているように感じます。
この「気持を切り替えて・・・」という言葉を発しているときの言い方に注意してみると、まるで義務感に駆られて、むりやりに言ってるのではないかと思うくらい、ときに不自然な言い方になっているとすら感じられるくらいです。

下手の横好きではありますが、私も軟式野球をやっているので、試合に負けたり、結果が良くなかったりすると、どんな気持ちになるのかくらいはわかります。しかし、プロ選手のそれは、格段にレベルが違います。
他の誰よりも努力して心技体を磨き、それで高い報酬をもらっているのですから、負けたことへの悔しさや、不甲斐ない自分への腹立たしさは計り知れません。しかし、そのような気持を引きずったまま何日過ごしたところで、時間が解決してくれるだろう、と悠長なことを言ってられませんし、何よりも、自分のパフォーマンスに影響が出ます。その悪影響が次の試合まで続くようだと、戦う前から劣勢に立たされているのも同然です。彼らは、そうなってしまうことを痛いほど知っているからこそ、頑張ってその言葉を口にしているのだと思います。

ですから、心の中で「魔法の言葉」をつぶやき、強制的に気持ちを切り替えようとするのは、
”無駄な時間と労力をカットするため”
です。

嫌な気持ちを引きずれば引きずる程、そこから脱するのに必要とする時間と労力はますます増えていきます。
引きずった分だけ道が開けるのならそれも役に立つのかもしれませんが、ほとんどの場合、嫌な気持ちを引きずることが有効に作用することはないでしょう。
ならば、無理矢理にでも嫌な気持ちを断ち切って、無駄な時間と労力をカットして、「じゃあどうするか?」と、今後のことに目を向けたほうが、よほどマシだと思います。
だから、気持ちの強制変換が必要だと思うのです。

ちなみに、気持ちを切り替えたいときの私の魔法の言葉は、
「はい!はい!終わり終わり!次!次!」
です。
自分も、野球の試合中に発していることが非常に多いと思います。無意識のうちに、「すぐに切り替えないと次のプレーに影響する!」と思っているのかもしれません。
ものすごく単純な言葉ですが、一度この言葉を口にすると、その次には「じゃあどうする?」を考え始めようとする自分が少しずつ現れます。言葉と行動がセットになっているかのようで、その連動性が作用しだしたとき、あんなにも怒っていたことが「ま、いいか。」に変わりはじめていたりします。

皆さんも、ぜひ”怒りのぶり返しに効く魔法のことば”を用意しておいていただきたい。
きっと助けられることがあると思います。

Twitterやってます。
https://twitter.com/admin_butchake

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