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1_09_こだわりを守る?捨てる?

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例えば、あたなが、”何かを成し遂げたい”と考え、行動を起こしたとき、その難易度が高ければ高いほど、当然、成し遂げるのが難しくなります。そこで、何か困難に直面したとき、「何があっても突き進む」と考えるか、「これは早々に方向転換したほうが良い」と考えるか、その判断は難しいところです。言い換えると、”こだわりを守るのか?捨てるのか?”という選択であるとも言えます。
この問いに対して、私の意見は・・・

ぶっちゃけ!
「そんなことどっちでもいい!本質はそこじゃない!さっさと行動をおこしてしまいな!です。」

「何が何でも、絶対にこうしたい。」と、強くこだわりを持つことは全然悪いことではありません。そのこだわりの内容がどのようなものか、ということを問う前に、まず「こうしたい」という気持ちがあること自体が素晴らしい。そう思います。
そして、そういう気持ちがあるということは、物事に対して真剣に向き合っている証拠だと思いますので、やはり、素晴らしいことだと思います。それが、単なる直感的なひらめきか、熟考に熟考を重ねた結果か、ということは、あまり問題ではありません。多かれ少なかれ、常にあなたの意識の中にあって、真摯に向き合おうとしている結果だと思いますので、すごく良いことだと思います。

しかし、ここで、ひとつ私からアドバイスをさせていただくならば、それは、
「こだわり過ぎることが必ずしも良い結果につながる訳ではない、ということに気をつけてほしい。」
ということです。
こだわり過ぎるという意味は、「ものすごくこだわっている。」という強弱についての意味もありますし、「ずっとこだわっている。」という長短についての意味もありますが、それら、すべて含めて、「過ぎる」ということに対しては、十分注意する必要があると考えています。

松下電器産業(現在の「パナソニック株式会社」)の創業者である、かの松下幸之助さんの有名な名言に、
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。
成功するところまで続ければ、それは成功になる。
というのがあります。
これは、松下幸之助さんの経営人生を振り返り、その全般的な経験からお話しされたものではなく、ある特定の出来事に対して得た教訓としてお話しされたものであるため、その真意は別のところにある、という解説をされている方もいらっしゃるようですが、ここでは、”正しい解釈とはどういうことか?”というのがテーマではありませんので、置いておきますね。
松下幸之助さんのこの言葉を、そのまま素直に理解しようとするならば、それは、
”プラス方向へのこだわりを強く持ち続けることの大切さ”
を説いた言葉なのだろうと思います。
しかし、このようなこだわりの持ち方に対して、私は、一概に肯定的になってはいけないのではないか、と思っています。

元タレントの島田紳助さんが、
”なぜM-1グランプリの出場資格を、結成後10年以内のコンビやグループとしているのか?”
という質問に対して、
才能がないのに、それに気付かず辞めずに頑張っている人がいる。この人達を早く辞めさせないと次の人生が不幸になる。10年続けても1度も準決勝にすら残ることができないのであれば、それは才能がないということなので、はやく辞めなさい。というのが本当のメッセージです。
と、お話しされています。

芸歴20年前後の芸人さんで、最近ようやく陽の目を見たという方がテレビに出ていらっしゃるのを見かけますが、そういう方は、星の数ほど居る芸人さんの中の、ほんの一握りだと思いますし、その芸人さんだって、長い芸歴の中で、あぁでもない、こうでもないと、諦めては次、諦めては次、を繰り返してきたのだと思います。

諦めずに続けるということには、
”今、続けていることが、まだ成功するに至っていない。”
ということだけでなく、
”まだ次のことを始めていない。”
ということでもあり、言い換えると、
”もしかしたら成功するかもしれない次の芽を摘んでいる。”
ということかもしれません。
物事を「始める勇気」というのがあるとすれば、物事を「辞める勇気」というのもあると思いますし、むしろ「辞める勇気」のほうが何倍もパワーの要る勇気なのだと思います。
このような意味でも、「強くこだわることに固執し過ぎてしまうこと」がかえって良くない結果を招いてしまうことも少なくないのではないか、と、私は考えています。

ここまでのお話しで、「では、どっちが良いの?どうすれば良いの?」という疑問が湧いてくると思いますが、それに対する私の回答は、「どっちでも良い。考えなければならないのはもっと違うこと。」です。

では、考えなければならないこととはどのようなことか?それは、
「成功や失敗から、その要因を探り、未来の自分に活かす。」
ことです。逆に言うと、
「結局、なぜそのような結果になったのかがわからないまま放置し、根拠なき判断を何度も何度も繰り返す。」
ということを防がなければならないということです。

松下幸之助さんのお話しも、島田紳助さんのお話しも、それだけではどちらが良いとか悪いとか言うだけの情報が不足しています。どちらも、なるほどと思えるし、そうではないとも思えます。では、そこに、どのような情報が不足しているのか?やはり、
”こういうことが成功だ、とか、こういうことが失敗だ、と判断する自分なりの基準をもつということ”
だと思います。

強くこだわることに固執し過ぎることが、必ずしも良いことだとは思えない、というのが基本的な私の意見なのですが、そのこと自体はどちらでも良いと思います。重要なことは、成功しようと、失敗しようと、とにかく経験値を得ることが重要だということと、その結果を次に活かすということだと思います。
こだわった結果どうなったのか。あるいは、こだわらなかった結果どうなったのかを冷静に見つめることができなければ、こだわろうがどうしようが関係ありません。
経験から学ばず、ブレた判断基準だけで決断し、そして失敗する。これは最悪です。そこから得られるものは何もない。こうなると、もはやギャンブルです。

「こだわりを守るか捨てるか」ということに対して、こだわりを持たず、冷静な目を持って、経験したことを次に活かす。「これはあくまでも実験だ。サンプリングデータを収集しているだけだ。」くらいに考えて、決して自分自身を追い込まず、”無理かな?”と思ったらすぐに路線変更する気楽さを持っておいてほしい。そう思います。
そうすれば、「これしか嫌!」というわがままで周りに迷惑をかけることもありませんし、体験しないことで自分の幅を狭めてしまうこともありません。

そして、こだわりが強いと、たとえ状況が悪くてもなかなか”負け”を認められません。それで戦況がさらに悪化するのを防ぐためには、根拠のないこだわりは捨てて、「どのような状況になったらどうするか?」ということを予め設定しておき、その設定どおりに、自動的に実施されるような装置を用意しておくことが必要だと思います。

情熱を持って行動することは非常に大切なことなのですが、こと、判断するということについては、いたってドライな自分が居るというくらいがちょうど良いのではないか、と思います。

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