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大相撲に思うこと

一昨年から、何故か大相撲が好きになり、毎場所テレビでワクワクしながら見ています。

奇数月になると、今月は大相撲だなぁって、楽しみにしています。

すぐ近くに春日野部屋の宿舎があるので、大阪場所の時は、近所でお相撲さんを見かけたりします。

近くを通ると、お相撲さんはとてもいい香りがします。

ところで、今年の大阪場所は、新入幕の尊富士関が優勝しました。

11日目まで勝ち続け、その間に他の力士が次々に負けたので、もしかしたらこのまま優勝かと思われていましたが、14日目の取り組みで土俵下に落ちた時、右足にケガをしてしまいました。

車いすで控室に向かう尊富士関のことをテレビを見ていて複雑な思いでした。

幸い、尊富士関は、翌日もケガをおして土俵に上がり、豪ノ山関に勝ち、見事自力で優勝を決めることができました。

優勝の様子を見ていて良かったなと思うとともに、もう1つどうしても疑問に思うことが残りました。

土俵の高さです。

何であんなに高いのか?

ケガのことを考えたら、どうしてもっと低くしないのか?


調べてみると・・・

土俵の高さは、34センチから60センチと決められているそうですが、江戸時代のはじめ頃までは、実は、平らだったのだそうです。

高くなったそもそもの理由は、観客が見えやすいということらしいのです。

その他の理由としては、

① 審判の目の高さだと判定がしやすい。
② 土俵下に落ちた時、時間ができ、力士が受け身を取りやすく、かえってケガをしにくい。
③ お供えものを埋めているので、あの高さが必要。
④ 厚みがあるから、クッションになって、土俵上でのケガが少ない。

などがあるようですが、どれも決定的な理由にはなっていない印象を持ちました。

なぜなら、

江戸時代は、今の国技館のようにすり鉢状の客席ではなく、平地だったので、後ろの方は見えなかったのだそうですが、今は、違います。(土俵下は違いますが…)

また、今はビデオで、あらゆる角度から撮られているので、審判の目だけのときとは事情が変わっているように思います。

さらに、どなたかもおっしゃってましたが、受け身がしやすいから、ケガがしにくいと言うならば、各相撲部屋は、何故平らな土俵で稽古をしているのでしょうか。

そもそも、今場所の尊富士関のケガの仕方を見ていると、土俵下に落ちた時、土俵の側面を滑って行き、平らなところまで行って体重が右足の踵にかかった時に、痛めているように見えます。

土俵が平らだったら起きなかった事故のように思えます。

力士の方々が、どう思っておられるのかわかりませんが、いち相撲ファンとしては、土俵の高さを低くして、力士の方々がケガなく、相撲をとってほしいと、強く思いました。


画像をお借りしました。
本田しずまるさん、ありがとうございました。