福島英彦/バタフライボード代表

2015年に第1弾のクラウドファンディングで初代バタフライボードを発表。“Hello,…

福島英彦/バタフライボード代表

2015年に第1弾のクラウドファンディングで初代バタフライボードを発表。“Hello, idea”® をコンセプトにハードウェア版リーン開発でアイデアに出会う道具を進化させています。鈴鹿高専卒、元ボーズアコースティックエンジニア。

マガジン

  • ペーパージャケット/開発の裏側

    副業からスタートしたバタフライボード社の5年目のチャレンジは、これまでのホワイトボードでの連続的な進化ではなく、全く新しいアイデアを実装した非連続な進化のプロダクトです。 現在、鋭意開発中ではありますが、どんな想いでかたちにし、どうやって製品化を試みているのか、モノだけでは見えない「開発の裏側」をまとめたマガジンです。

  • バタフライボード notesX/開発の裏側

    2021年1月14日、新製品「notesX」で7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『開発のウラ側』をまとめたマガジンです。

最近の記事

カラバリにチャレンジする3つの理由

福島さん、色は気分を上げる重要な機能ですよ。 このユーザーさんの一言が私の背中を押し【3/7(木) AM 11:00】 先行販売を開始しました。 昨年の『ペーパージャケットflex』は、おかげさまでバタフライボード史上最も多いサポーター数を記録するプロジェクトとなりました。応援購入頂いたみなさま、この場を借りて御礼申し上げます。 そして、たくさんの方から「カラバリ」の要望を頂いていたものの、一般販売後もシルバー・ブラックの生産数が増え続ける中で、在庫リスクを伴うカラバリ

    • 【ひとりメーカーの壁】を突破するために行ったこと。

      バタフライボードの福島です。 ようやくバタフライボード社の第9弾新製品の量産準備が整い、【3/7(火)】からクラウドファンディングを開始しました。 ▼数量限定・先行予約はこちらhttps://www.makuake.com/project/paperjacket-flex/ バタフライボード社は2015年の初代バタフライボードから8年、ひとりメーカーとして年1ペースで製品を世に出してきましたが、第9弾新製品を開発するにあたり、これまでにない生みの苦しみを感じた開発でした

      • 【1万7千人に感謝】クラファン累計1億円突破!のご報告。

        クラファン累計が1億円。 『ペーパージャケット』のクラファン途中ではありますが、2015年から始まったバタフライボードのクラファン累計が1億円に達したことをご報告いたします。 ここを目標にしていたわけではありませんが、これまで開発を続けられた事が何より嬉いです。毎回たくさんの方から頂くポジティブもネガティブも全てのフィードバックが、私の開発意欲を掻き立てリスクを伴うモノづくりにチャレンジする覚悟をもたらしてくれたと思っています。 バタフライボードへご支援頂いた1万7千人

        • ペーパージャケット/開発の裏側【#06 流れを変えたデザインアイデア】

          バタフライボードの福島です。 現在、鋭意開発中の第8弾新製品をどんな想いでかたちにし、どうやって製品化を試みているのか、モノだけでは見えない「開発のプロセス」を少しづつですが共有させていただいています。 第6回目は「流れを変えたデザインアイデア」です。 これまでに紹介させて頂いた技術的な理論が確立した後は、プロダクトとしてどう見せるかという「デザインフェーズ」をハイロックさんと意見をぶつけ合いながら行いました。徹底的に無駄を削ぎ落とし機能の存在を無くすという私の設計思想

        カラバリにチャレンジする3つの理由

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        • ペーパージャケット/開発の裏側
          6本
        • バタフライボード notesX/開発の裏側
          12本

        記事

          ペーパージャケット/開発の裏側【#05 軽・薄・強。限界への挑戦】

          バタフライボードの福島です。 現在、鋭意開発中の第8弾新製品をどんな想いでかたちにし、どうやって製品化を試みているのか、モノだけでは見えない「開発のプロセス」を少しづつですが共有させていただいています。 第5回目は「軽・薄・強。限界への挑戦」です。 持ち運ぶことを前提とするモノは「軽い、薄い、強い」は永遠のテーマであるような気がします。ノートパソコン、カバン、アウトドアグッズ・・・など、自分自身でモノを選ぶ時の大きな基準になっています。 そしてもう一つ、出っ張りのない

          ペーパージャケット/開発の裏側【#05 軽・薄・強。限界への挑戦】

          ペーパージャケット/開発の裏側【#04 命名:ペーパージャケット】

          バタフライボードの福島です。 現在、鋭意開発中の第8弾新製品をどんな想いでかたちにし、どうやって製品化を試みているのか、モノだけでは見えない「開発のプロセス」を少しづつですが共有させていただいています。 第4回目は「命名」です。 前回に引き続き、アートディレクターのハイロックさんと『プロダクトの存在を無くし、体験価値を最大化する』という設計理念のもと、かく前も、かいている瞬間も、かいた後も、一連のアクションに「心地よさ」を追究し、画一化されたデジタル世界では実現できない

          ペーパージャケット/開発の裏側【#04 命名:ペーパージャケット】

          ペーパージャケット/開発の裏側【#03 クリップの再発明】

          バタフライボードの福島です。 現在、鋭意開発中の第8弾新製品をどんな想いでかたちにし、どうやって製品化を試みているのか、モノだけでは見えない「開発のプロセス」を少しづつですが共有させていただいています。 第3回目は「クリップの再発明」です。 第2回の偶然の発見で紹介した「新たなクリップ方式」の基本原理は、てこの原理と磁気特性を掛け合わせることで、電気を使わず磁力を制御します。 ■既存クリップ方式の分類 既存クリップ方式の課題まとめ バネの力を利用したクリップは、強

          ペーパージャケット/開発の裏側【#03 クリップの再発明】

          ペーパージャケット/開発の裏側【#02 偶然の発見】

          バタフライボードの福島です。 副業からスタートしたバタフライボード社の5年目のチャレンジは、これまでのホワイトボードでの連続的な進化ではなく、全く新しいアイデアを実装した非連続な進化のプロダクトです。 現在、鋭意開発中ではありますが、どんな想いでかたちにし、どうやって製品化を試みているのか、モノだけでは見えない「開発のプロセス」を少しづつですが共有させていただいています。 第2回目は「偶然の発見」です。 私の場合、とにかく頭の中を外に出しかたちをつくることを繰り返しま

          ペーパージャケット/開発の裏側【#02 偶然の発見】

          ペーパージャケット/開発の裏側【#01 きっかけ】

          バタフライボードの福島です。 副業からスタートしたバタフライボード社は、なんとかホワイトボード1本で5年目を迎えることができました。ここまで開発に没頭させて頂き、ユーザーのみなさまには感謝しかありません。 そして、この恩をお返しするには期待を超えるWOWな体験を提供する事しかないという思いで、日々頂くフィードバックに自分なりの解釈を加えて、これまでに7つの作品をリリースさせていただきました。 ▼全ラインアップはこちら https://butterflyboard.jp

          ペーパージャケット/開発の裏側【#01 きっかけ】

          ひとりメーカーがノーコードで臨んだ、ECサイトのShopify移管

          バタフライボードの福島です。 2016年からWEB素人が「モノづくり」を行いながら、ブランドサイトとECサイトを構築・運営を行ってきましたが、様々要因が重なり全面リニューアルを行いました。 ▼こちらが完成したサイトURLです https://butterflyboard.jp/ コードが分からなくても、1か月で完全自動化させたブランドサイト要素をもつECサイトがつくれた「構築プロセス」を共有させていただきます。 ひとりメーカーのこれまでのシステムきっかけは2015年の

          ひとりメーカーがノーコードで臨んだ、ECサイトのShopify移管

          副業から起業へ ~たった一人のメーカー 1500日の裏側~

          過去に書いた起業ストーリーをnote版としてアップデートしました。 MBAで教わる新規事業開発フレームワークのような綺麗なものではない、私が体験した泥臭い副業から自己資金で起業に至るまでの裏側をぜひご一読下さい。 私の経歴 スピーカー開発という超レア職種を16年経験し、当然エンジニアとして会社人生を終えると思っていました。 しかし、日本と米国の開発製品に整合性が取れなくなり、突然の開発部門の閉鎖通知。その甘い考えが一瞬にして崩れ去りました。そこで、「外的要因で人生を変えら

          副業から起業へ ~たった一人のメーカー 1500日の裏側~

          ひとりメーカーの生い立ち。

          バタフライボードの福島です。 昨日、私の副業時代の話がヤフーニュースに掲載されたこともあり、本記事では伝えきらなかった、ひとりメーカーである私自身の生い立ちから副業までのより深い経験を紹介させて頂きます。 ▼ヤフーニュースの副業記事はこちら 学生時代三重県で生まれた私は父が大工であったことから、幼少期から父の現場が私の遊び場だったので、モノを作る事が生活の一部となっていました。そのため自然に地元の鈴鹿高専という5年制且つ全寮制の理系の学校に進学しました。今思えば人生の中

          ひとりメーカーの生い立ち。

          【#12】たかがパッケージ、されどパッケージ。

          バタフライボードの福島です。 2021年1月14日(木)から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化のウラ側』を少しづつですが共有させて頂きます。 第12回目は、たかがパッケージ、されどパッケージ です。 パッケージに対する考え方は各社様々な視点があると思います。そしてEC販売が増加している近年では「売り場で目立つ」から、新しい価値の模索が始まっているように思います。 バタフライボードのパッケージ

          【#12】たかがパッケージ、されどパッケージ。

          【#11】細かすぎて伝わらない「スナップバインディング」の進化

          バタフライボードの福島です。 2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化のウラ側』を少しづつですが共有させて頂きます。 第11回目は、細かすぎて伝わらない「スナップバインディング」の進化です。 初代バタフライボードから採用している「スナップバインディング」はバージョンを重ねる毎にマイナーチェンジしながら進化してきました。今回の進化も自分なりにかなりこだわっているのですが、細かす

          【#11】細かすぎて伝わらない「スナップバインディング」の進化

          【#10】Made in 奈良法隆寺x東京下町連合

          バタフライボードの福島です。 2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化のウラ側』を少しづつですが共有させて頂きます。 第10回目は Made in 奈良法隆寺x東京下町連合 で臨む新たなモノづくりです。 前回のウルトラライト・ハードカバーの開発にあたり、コンセプトと指標が見えてきた中で、どうやって作るかが大きな問題でした。 既存の東京工場ネットワークで有識者と相談を重ねたも

          【#10】Made in 奈良法隆寺x東京下町連合

          【#09】ウルトラライト・ハードカバーの設計方法

          バタフライボードの福島です。 2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化のウラ側』を少しづつですが共有させて頂きます。 第9回目は ウルトラライト・ハードカバーの設計方法 です。 noteXのウルトラライト・ハードカバーの設計方法notesでは「セミハードカバー+専用ケース」の組合せでした。 新製品notesXでは「ケース無し+エクストリーム利用想定」し、下記を目標に開発しま

          【#09】ウルトラライト・ハードカバーの設計方法