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教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

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2005年5月に出た『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』という本のオリジナルデータです(正誤表は全反映済)。検索したい、スマホで読みたいと常々思っていた方は… もっと読む
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betweens!/うえのはるきのほめぱげ(2003年)

※これは2003年に発売したミニコミ『betweens!』のミニコミとCD-R版収録PDFにのみ掲載したボーナス原稿です。『教科書~』の書籍には収録されていません。 うえのはるきのほめぱげ

betweens!/あやしいわーるど(PDF版のみ追加原稿)

「あやしいわーるど」は1996年08月21日にWWW上に登場し、1998年09月03日に閉鎖されたしば氏管理による掲示板の名称である。現在「あやしいわーるど」を冠する無数の掲示板は、別人の管理による後継掲示板であり、その歴史についてはネット上で語り尽くされてるので、ここではどうでもいい部分にだけ触れたい。

★宇宙に持っていく名盤×11サイト Greatest hits 1994-2004

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目次(書籍版)

目次 contents002 宇宙に持っていく名盤×11サイト 序章 JUNETとfj〜ワールドワイドウェブ以前 012 世界一簡単なインターネットの説明 017 教科書にも載るニッポンのインターネットの歴史──まずJUNETありき 024 ネットニューズの頃 第1章 ニッポンの商用インターネットの草創期 030 [年表]1992─1995 040 e-zine(だからパーソナルメディアなんだってば) 053 ・野中モモ氏インタビュー 056 ・オダタケツ氏インタビュー

世界一簡単なインターネットの説明

インターネットは、TCP/IPというデータのやりとり方法を基盤としたコンピュータネットワーク全体をさす言葉であり、メールを出したりYahoo!で検索したりというのは、「インターネットで出来ること」のバリエーションの一つでしかない。インターネットは例えば他にもネットニューズを読み、Telnetで他のコンピュータを操作して、FTPでファイルを転送する……といった用途に使える。けれども、最近はE-mailとWWWさえあれば大抵の用事は済んでしまうので、例えばGopherなんて存在さ

教科書にも載るニッポンのインターネットの歴史──まずJUNETありき

インターネットは69年にアメリカの情報処理研究から生まれた、大学・研究所間をつなぐ分散型ネットワーク構想「ARPANET」が起源とされる。その後80年前後にできたUSENETやCSNETなどの大規模なネットと相互接続を果たし、93年の情報ハイウェイ構想で急速に生活インフラとして発展、ついに現在ある世界規模のネットワークは生まれた。その時、日本では何が起こっていたのだろう。

ネットニューズの頃

ここではインターネット最初のコミュニティである、ネットニューズのfjを見ていきたい。といっても全てを説明するのは不可能なので、ごく一部の面であることをお断りしておく。

e-zine(だからパーソナルメディアなんだってば)

e-zineとはelectronic magazineの略で、ウェブ上で読める雑誌のことだ。zineはfanzineの略とも言われ、日本ではミニコミとか同人誌と呼ばれる。そうしたかつての自費出版物は、原稿は手書き、印刷もガリ版で、良く言えば「手作り感覚」、悪く言えば「いかにも素人」だと相場は決まっていた。しかしMacintoshによるDTPの流行が起きた80年代後半以降、製作をすべてパソコン上で行うことが可能となり、質的向上が顕著になる。パソコンで作っているなら、これをわざわ

野中モモ氏 インタビュー 紙からウェブ、ウェブから紙へ「敷居の低さから出会いが導かれる」

ここでは実際に紙媒体からウェブへ展開したzineの実例として野中モモ氏に話を聞いた。紙とウェブの相違点/特質など、ミニコミ作成者でなくても興味深い話が多いだろう。 野中モモ……元「bewitched!」管理人。ネット暦は95年夏から。現在は編集・ライター・翻訳業を行うかたわら、ロンドンからお茶の間情報をお届けする小粋なサイト「Tigerlily」を運営中。近作に英国雑学本『ベン・ショットの英国博覧記』の翻訳など。 http://www.ne.jp/asahi/neverla

オダタケツ氏 インタビュー dame ML界隈のこと「音楽とバカ話とTCP/IPが僕らを繋いだ」

初期のe-zineサイトをつなげたのは掲示板ではなくメーリングリストだった! その中でも突出してダメな個人サイトを支えていた「dame ML(ダメ人間メーリングリスト)」の秘密。 オダタケツ……「dame ML」管理人。“日本のデトロイト”四日市のテクノDJ。当時坂本龍一から「遠吠え犬」の称号をもらうほどのダメキング。現在は「boosted online」。 boosted online http://boosted.s64.xrea.com/

なぜ人はウェブ日記を書くか

ウェブ日記とは何か。誰が書いていて、誰が読んでいるのか。知らない人の日記を読んで面白いのか、つまらないのか。日誌なのか、メモなのか、備忘録なのか。今日も更新される幾千の日記。謎が謎を呼ぶウェブ日記の正体を探りたい。

RAM RIDER氏 インタビュー トリゲーやらツクバやら「学校の友達とは違うことをしてるような、特別な気分でいた気がする」

浜崎あゆみの楽曲アレンジ・リミックスワークなどを行い、自身もボーカルをとってアーティスト活動を行う音楽クリエイターRAMRIDERが、むかし大人気だったウェブサイト「trivial games」の管理人だったことを貴方はご存じだろうか? トリゲー時代のあれこれをふり返ってもらった。 RAM RIDER……はじめて手にしたパソコンMSXでシーケンサーと出会い、音楽活動を開始。95年Mac購入をきっかけにインターネットへ接続、当時の高校の同級生とともに「trivial game

竹中直純氏 インタビュー Second Summer of Webの裏側「リアルな時間の流れが気になってた」

95年のネット文化史に残る最重要イベント「Second Summer of Web」。そこでは一体何が起こっていたのか? 竹中直純……株式会社ディジティ・ミニミ代表。基本はプログラマ。「人とウェブ技術」の関係を語る上で日本インターネット史に欠かせない人物の一人。最近では音楽SNS「recommuni」のシステムをコスメティックに担当。 http://digitiminimi.com/

年表 Chronicle 1996-1998

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