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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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記事一覧

雑談:唐十郎と寺山修司

2024年5月4日に唐十郎が亡くなりました。カルチャー史的には、アングラ劇団「状況劇場」で1960年代の日本のカウンターカルチャーのイメージを一つ作った人……というところでしょうか。横尾忠則デザインの『腰巻お仙』のポスターは状況劇場を知らない人でも見たことがあるかもしれません。 寺山修司と同じ命日になったことも話題になりました。寺山は1983年の5月4日に亡くなっています。寺山はアングラ劇団「天井桟敷」を率いて、やはり日本のカウンターカルチャーのイメージを一つ作った人であり

イタリアーノ・チネ・ジャズについてのメモ

「イタリアーノ・チネ・ジャズ」のおさらい。この音楽ジャンルは1990年代に登場し、ごく少数の人々のあいだで話題になりました。それってなんなんだよ、という話を少し。

ゴロワーズを吸ったことがない

1990年代のムッシュかまやつ再評価のキモになった楽曲といえば「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」です。え、オリジナルバージョン聴いたことないの!?今すぐ聞け!! シングル「我が良き友よ」(1975)のB面。 アメリカのファンクバンド=タワーオブパワーが演奏と編曲に参加した、日本のレアグルーヴとして、今となっては知られます。1974年11月の来日公演の際、声をかけて参加が実現(他にRCサクセションのアルバム『シングル・マン』にも参加しています)。当時はA面曲が売れまくって話

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『フューチュロマニア』イタリア版をテキトーに読む

何を書いてるか気になる海外評論家の筆頭、それがサイモン・レイノルズ。最近、新しい本が出ましたね。『Futuromania』。フューチュロマニア。前に出た『Retromania』と対を成す書名で、今度は何が書いてあるんだろうーと気になり、ざっくり、テキトーに読みました。その読書メモの記録。

2024年に見つけた印刷物 part 2

この前の続き。2024年はめちゃくちゃ買っている。とは言え500冊くらいだけど。正直、もう置く場所がない。本当にない。ほんとーーーに!ないっ!!! ので、しばらく買うのは控えます。控える前にいくつか紹介しておこう。いつもは5冊だが今回はもうちょっとバラバラと。 Be-in 創刊号まず『Be-in』創刊号(1987-05-01、メディア・プランニング)。これはですね~、表紙に「春樹ファン必見!」って書いてあるじゃないですか。村上春樹の小説を一作(ノルウェイの森)しか読んだこと

雑談:「ダサカッコイイ」考え中

日本人の誰もが一日一回はダサカッコイイと口に出していると博報堂の統計がありますが(嘘)、知ってますか? ダサカッコイイ。知らない人は名前だけでも覚えて帰ってくださいネ~。 ダサカッコイイは「ダサい」が普及してから広まった言葉です。ダサいの普及は1970年代半ばで、もとはツッパリ用語で、一貫してない、筋を通してない事物について言います。それをツッパリでない若者も真似して、野暮ったい、田舎者、イモい、格好良くない、など悪いイメージにつながり、1980年代に大衆化しました。 ダ

日本のグラフィティ史の1996~7年辺り

前回からかなり間が空いた! 不定期に続くと書いたけど不定期すぎだな。

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「WOW WAR TONIGHT」から考えるジャングルおさらい講義

なんか、絵本が2024年5月に出るみたいじゃないですか。 リットーミュージックはどうも1990年代J-POPのヒット曲を絵本化する企画シリーズがあるようで、他にもKAN『愛は勝つ』やザ・ブルーハーツ『情熱の薔薇』が出てますね。昔聴いてたリスナーが子どものために買うんでしょうか……? で、懐かしくなったので今回はH Jungle with t「WOW WAR TONIGHT」とジャングルの話。

フィッシュマンズのリアルタイム海外評価はどんなもんだったのか

2010年代後半に入って海外サイト「RateYourMusic」でフィッシュマンズが高評価を得ている!というのは、2018年頃から日本のサイトで話題となり、じわじわと音楽ファンには知られてきた話です。詳細は下記サイトなどを御覧ください。検索すればいくらでもでてきます。 かいつまで言うと、海外掲示板4chanのユーザMootkipsが、2012年9月に音楽板「/mu/」にオススメの日本の音楽のリストを「解説+YouTube+ファイル共有のリンク」と共に投稿し、それを見た音楽フ

(『サイゾー』2013年8月号)

…(あとから読めないように高額設定にしてるだけで値段ぶんの価値はまったくありません、あしからず)

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50,000

雑談:そういえば最近DOMMUNEに出たんだが

マジの雑談。番組の話はしない。 そういえばこの前のDOMMUNEに出た時、早く着いたから控室でしばらく休んでたんですけど。そしたらさあ。

雑談:DTMやってわかったことメモ

更新が止まるワタシを見るたびに「とりあえずいま興味あることから書いたほうがいいですよ」と言われて、本当に興味がある部分を書くとまったくみんなの興味と重ならないと思うのだが、とりあえず無いよりマシだろうから書いてみる……。サブカル情報じゃなくてごめん……。 今、あまりにも音声編集・動画編集・AI技術テストが面白くてしょうがなくて、めちゃくちゃハマりまくってるんですけども、とりあえず今興味あるのはDTMで音楽を作るのと、その動画を作ることである。その補佐にAIを使っている。で、

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LT再考

ラブ・タンバリンズ(Love Tambourines)は、このグループこそ渋谷系の象徴でありながら、同時に世間的なイメージの渋谷系からかなり離れている存在でもあるという、非常に興味深い存在だと思います。

空想建築のリアリティ(『サイゾー』2011年8月号)

空想建築のリアリティ【1】──メタボリズム