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「下北系」という言葉の初出を探す(暫定)

写真はWikipediaより
現在の使用例における「下北系」と言うと、なんとなくポップすぎず、ディストーションの効いたざらついた音のギターをノイジーに掻き鳴らしてそうな、ギター中心のロックバンド。そんなイメージです。多分ソロじゃない。そういう印象ないですか?

渋谷系がカラフルでポップでクールな、多様な音楽性を示していたのに対して、下北系はもっと潔く絞って、英米のインディロックに共鳴した洋楽っぽいロックを狙っていたように思います。その「英米インディっぽさ」「洋楽っぽさ」という点で渋谷系と共通して見られることがありますが、サウンドが「ポップ」を第一に置いてないのと、「バンド」フォーマットでの「ライヴ」にこだわりがある点でやはり違います。「ノイジー」とか「焦燥感」で説明したくなる音。

この違いは出演する舞台の差であり、渋谷系が同じ下北沢でもクラブの「スリッツ」で活動とする人々が多かったとして、下北系は「SHELTER」や「屋根裏」など、ロック系のライブハウスで活動する人々が多かったのです。正統なインディのイメージは下北系にあるでしょう。

で、「下北系」という言葉ですが。いつ頃からあるのか想像してから記事をお読み下さい。前提の説明が長いので結論だけ見たい人はガッとスクロールしてくれ!

下北沢のライブハウス

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

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