矢城白也の父の母親、つまり私から見て祖母についての記録


◇矢城白也の父の母親、つまり私から見て祖母についての記録1◇


【2024.3.10】
相変わらず祖母は、「あぁー」とか「うぅー」とかうめき声をあげている。特に体調が悪いわけではなく。躁鬱病を持っているが、それに必要な薬や治療は病院でもらっている。

だが、家中に響くうめき声はやめてくれない。ほとんど寝ているとき以外な、1日中うめき声みたいのを上げている。

だが、病院に、つれていくとうめき声みたいな声を一切あげず、静かに椅子で自分の診察の番を待っている。わからない・・・

なぜ、病院で、なにも言わず他のおばあさん達みたいに、静かに、していられるのだ。

自分の意思で家中に響く声をやめれるなら、家でもできるはずなのに。


【2024.3.11】
朝のだいたい5時ごろから起きて台所にいる。時折、あー、うー、だとか、声をあげている。

早く活動しすぎな気もする。正直、目が早く覚めても、ベッドでゆっくりしてればいい気もする。

まあ、自由だけどさ。

【2024.4.13】
デイサービスから帰って来るなり祖母は、大声で「おじいさん、おばあさん、助けて」と言っている。意味がよくわからない。前に聞いたらおじいさん、おばあさんとは、祖母の母と父を指すらしい。そう言えば最近メダカを買ったのだが、理由は、寂しい、寂しいと言うから寂しさをまぎらわす存在を作ろうとしたのだ。だが、効果はなさそうだ。そもそも家族で何度も空き時間に会話やらしているのに、全然価値を感じてくれないようだ。かなり気をつかっているのだが。


◇矢城白也の父の母親、つまり私から見て祖母についての記録2◇


【2024.4.15】
今日は、祖母は眠れないと言い出した。もう3日も寝てないと、だが、まとまって寝てないだけで、ちょくちょく寝ているはずだ。
全然元気そうだし。気晴らし兼筋肉を多少なり鍛えてもらうために、散歩を共にした。いつもは、誘っても祖母はこちらのさそいを断るのだが、今日は来た。そして歩いたが、「暑い」だの「疲れる」だの常に言いながら歩いた。本当に、楽に逃げてばかりいるから、老人目線でも、ほんの少しの距離で弱音ばかり吐くのだ。ちゃんと歳食っても、自分でトイレに行ける足を維持するためには、運動しないと。

【2024.4.22】
今日も午後7時ごろから昔亡くなった猫の名前を呼んで「ねえちょっと、ねえちょっと」言っている。

【2024.4.29】
今日も起きている時間「うへぇーん」みたいな変な声をずっとあげている。うんざりだ。本当にしんどいよ。聞いてるこちらは。


◇矢城白也の父の母親、つまり私から見て祖母についての記録3◇

【2024.5.4】
うなり声をあげるのをやめて欲しいと注意した。祖母は眼科医の病院など、周りに他人がいるところではうなり声をあげることはない。だから家でも意思しだいでうなり声をあげないことは可能なはずだ。私達に構ってもらうためや嫌がらせとしてうなり声をあげていると考えてる私は。

そしてだからこそ、うなり声をやめるように注意した。しかし、「私はうなり声あげてない、おもちゃに話しかけてるだけと」嘘をつかれた。私は、絶望した。

【2024.5.5】
私の祖母があまりにも、うなり声を上げるのがひどいため、祖母の娘、つまり、私からみて叔母さんに相談することにした。現状を報告したら、やはり、精神科に入院したほうがよいという話になった。精神科で入院して、治療したほうがよい気がする。

【2024.5.8】
精神科の先生に今まで約4ヶ月家族が苦しんで来たことを家族が必死に伝えついに祖母は入院することとなった。

祖母は、病院では元気で健康な老人を演じてたらしいが、今回ばかりは先生に嘘が見抜かれたらしい。祖母は、外では女優さ。本当に演技が上手なんだ。