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自作の太陽熱調理器2号機

材料費ワンコイン(500円)で自作の太陽熱調理器を開発する試みは今も続いているのだが、数年前に私が生み出した装置を紹介したい。
ちなみに一号機はこちら

材料

まず、用意するものは以下の通り。

(1) インスタント焼きそばの空き容器
(2) 缶コーヒーなどの空き缶
(3) アルミコーティングされた空き袋
(4) ラップ
(5) テープ
(6) 黒い油性ペン…なくてもOK
(7) ハサミ

できれば(1)は、大盛りや特盛のものが望ましい。
そして(2)は、必ずホット販売できるキャップ式のものに限る。コーヒーではなく紅茶やはちみつレモンの缶でも構わない。
イマイチよくわからないかもしれない(3)は、具体的には、例えばファミリーパックなどといった呼び名で売られているチョコレート菓子の外袋がこれにあたる。鍋を使って作るインスタントラーメンで少しお値段が高めのものも、そういった外袋に入って売られている。
しっかり(1)に蓋ができるだけの幅があるものを、(4)で選ぶ。
工作が苦手な人は(5)として透明なものを選ぶと良い。

材料は(1)〜(3)まで、ゴミとして捨てられるようなものを用いている。残る(4)〜(7)も、恐らくどこの家庭にも普通に存在するであろう物を用いている。
そのため実質的な材料費は、50円とかからないと思われる。

作り方

次に、作り方を説明する。

(1) インスタント焼きそばの容器は、しっかりと洗って乾かしておく
(2) (1)の容器の内側に、アルミコーティングされた空き袋を、ピカピカした面が見えるように貼り付ける
(3) 時間に余裕があれば、空き缶の外側を黒いペンで塗りつぶしておく
(4) ラップで蓋をする

この作り方に関しては、冒頭の写真を見れば、わかると思う。ハサミを使える子であれば小学1年生でも一人で作ることができるだろう。

使い方

こうして作った太陽熱調理器の使い方を説明する。

先にお断りしておくが、この太陽熱調理器は、蒸し料理や焼き物や揚げ物は、まずできないと思って頂きたい。
この太陽熱調理器でできることは、主にボイルすることだと思って頂きたい。それも、沸騰は期待しないでもらいたい。猫舌の私が飲むのに丁度良いインスタントコーヒーにピッタリなお湯を作るのが得意な太陽熱調理器である。天候にもよるが、1〜2時間で湯気の立つお湯ができる。

その手順は、以下の通り。

(1) 空き缶の中に調理したいものを入れる
(2) (1)を焼きそばの容器の中に入れる
(3) (2)にラップで蓋をする
(4) ラップをした面を太陽に向けて置く
(5) およそ1〜2時間したら出来上がり

この太陽熱調理器の長所は、ローコストなだけでなく、角度の調整が2段階という使い勝手の良さも挙げられる。冒頭の写真のように平置きするほか、朝方など太陽の位置が低い時は立てて使うこともできる。
丁寧に取り扱えば、ラップは繰り返し使うことができる。

なお、その気になれば、この太陽熱調理器でオートミールのポリッジくらいは作ることができるだろう。実際、加熱し終えた直後の缶を持つと、素手では熱いため、軍手やタオルや手ぬぐいを使うことをオススメする。ただし、私は今の所、この太陽熱調理器を水を加熱することにしか使っていない。
というのも、どうしても空き缶は寸胴ではなく肩の部分がある形状をしている。水以外の何かを入れて料理したら、洗うのが大変だろう。そんな訳で私は水しか入れていない。

コーヒー1杯分のお湯をわざわざ沸かすよりは、多少ぬるめでも太陽熱で作ったお湯を使うのはいかがだろうか。

まとめと次回予告

今回は材料費500円以下で簡単に作ることのできる、自作の太陽熱調理器を紹介した。この太陽熱調理器は、出力が弱い上にできることも限られるものの、インスタントコーヒーを飲むためのお湯くらいは作ることができる。
手頃な材料で、サクッと作ることができる。自作のエントリーモデルとして作ってみてはいかがだろうか。

次回は、この太陽熱調理器を使い続けて起きた悲劇を紹介したい。悲劇と言っても、人体に影響はないし、大したことないと言えばそれまでの悲劇なのだが…。

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