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小児心理 1次・2次・3次

実話に基づいて話をします

きっかけ

 娘が保育園年中ですが、市の巡回で発達診断を受けることになり、結果、療育を受けた方がよいのではとなりました。
 発達の総合評価としては標準レンジ内です。しかし、項目でばらつきがあるための措置になります。

この場合の大きな壁

 市としては標準レンジ内のため、そのまま療育のサービスに回せないルールになっています。この際に必要になるのが、市役所の担当者の言うところの「医師の一筆」です。

医師の一筆

 医師の一筆について、小児心理の予約を取ろうとすると、神奈川県相模原市では結構大変です。
 まず、未就学の小児心理を受け入れる医療機関が数えるほどしかない。
うち1つは大学病院(いわゆる3次医療です)。
 1次の街の小児科に問い合わせたところ、半年待ち、そこで保育園の園医に相談しましたが、基本的には担当外なので受け入れることができない、ということになりました。
 市の担当者は、耳鼻科だろうが、歯科だろうが、小児科だろうが、形式的に何でもいいから一筆をと促されましたが、ダメでした。

医師の一筆はエビデンス

 市の担当者の方は簡単に一筆といいますが、それは、医学的根拠に基づいたエビデンスであるという側面もあるので、簡単には書けません。
 場合によっては訴訟問題にもなりかねません。
 園医の先生も、先述の状況から一筆を求められるらしいですが、小児科の市内の医師会でも、最適解を検討しているという段階なのだそうです。
 責任の持てない文書を公表はできないのです。

3次病院の予約

 長男がすでにASDの傾向が出ているため、数年前から大学病院とはつながっています。そこで、初診料やむなしで、予約を試みましたが、長女は軽度なため、1年先の予約など、発達の成長過程でどうにでもなることを3次病院としては受け入れられないという、ごもっともな答えで、拒否されました。
 至極当然の結果です。

役所と医療機関の矛盾

 この数年、役所は発達に関して、積極的に可能性のある児童を、治療機関へ進めるようになりました。とはいえ、医療現場がそれほど充実していないというところで停滞しています。まだ覚えていますが「うちは3次ですから!」というもっともだけど深刻な言葉です。
 この矛盾の改善にはまだまだ時間がかかると思います。



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